猟銃とサバイバルナイフで凶行 12時間にわたる立てこもり 緊迫の現場ドキュメント 長野・中野市

猟銃とサバイバルナイフで凶行 12時間にわたる立てこもり 緊迫の現場ドキュメント 長野・中野市

  • SBC NEWS
  • 更新日:2023/05/26

穏やかな地域を突如襲った凶行。事件発生からのドキュメントです。

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「男が女性を刺した」

通報があったのは25日午後4時26分。

警察官が現場に駆けつけたその直後、男がさらなる凶行に出ます。

(目撃した人)「パトカーが止まる、そこに政憲(容疑者)が銃口を向けて打つ構えをし始めて…」

事件があったのは、中野市の市街地と長野市を結ぶ交通量の多い県道から脇に400メートルほど入った、住宅や田畑が広がる地域。

通報からおよそ20分後の午後4時50分ごろ、付近を通りかかった車のドライブレコーダーには救急車の姿が…。

また、別の通行人は、大勢の警察官が集まっている様子をカメラに収めていました。

立てこもりがあったのは、近所の人も良く知る男性の自宅でした。

(近所の人)「議長さんだね。今年、議長さんになられた」

現場となったのは市議会議長の青木正道(あおき・まさみち)さんの住宅。

付近では午後7時台と8時台に、銃声のようなものが1回ずつ聞こえました。

この時点ですでに女性1人と、警察官2人の死亡を確認。

警察は立てこもりの現場から半径300メートルへの立ち入りを規制し、住民に避難を呼びかけました。

(記者)「現場の中野市江部地区から北西に2キロほど離れた中野平中学校の体育館が避難所として開かれています。中にはテント。50人ほどが身を寄せている」

(避難した人)「(現場から自宅まで)約100メートルもないですね。すぐ自宅に警察が来て、ちょうど7時ごろだったかと思うんですけれども、避難していただくようになりますのでということで」

警視庁や神奈川県警からも続々と応援が駆けつけます。

また、現場の住宅の中にいた女性2人が逃走。

立てこもったのは青木議長の息子の政憲容疑者。

逃げたのは母親とおばであることが分かりました。

そして…。

(記者)「午前3時過ぎです。現場の裏手の駐車場でしょうか。車が1台入ってきました。おそらく捜査関係者車両とみられます。周辺にはヘルメットをかぶった捜査員の姿も確認できます」

夜通し上空を旋回していたヘリコプターからも…。

(ヘリが呼びかけ)「現場に近づいている人は避難してください」

(記者)「午前3時半を回りました。上空のヘリコプターから『近づいている人は避難してください』という呼びかけがなされています」

周辺の動きがにわかに活発になります。

(記者)「いま人影見えた。人影見えた。現場の住宅の人影が見えました」

立てこもった本人とみられる映像。
手には銃のようなものを持っている様子が確認できます。

(記者)「現場付近に男の姿が見えました。午前4時半過ぎ、男の姿が見えます。いま敷地内を歩いています」
(記者)「現場に動きがありました。午前4時半過ぎです。現場付近の捜査員が盾を構えるのをやめました 何らかの動きがあったのかもしれません」

事件発生から12時間余りが経った、午前4時37分、青木容疑者の身柄が確保されました。

(記者)「午前5時前です。いま容疑者を乗せたとみられる車が中野警察署へと入っていきます」

警察は、立てこもりの現場付近に倒れていた高齢の女性の死亡を確認。
今回の事件での犠牲者は4人となりました。

■県警本部長「凶悪極まりない事件であり 全力で捜査を進めてまいります」

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