早稲田大学、対抗戦優勝に向け伝統の早慶戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

早稲田大学、対抗戦優勝に向け伝統の早慶戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

  • J SPORTS
  • 更新日:2020/11/22

ついにやってきた11月23日。毎年この日に熱い戦いが繰り広げられる。伝統の早慶戦である。混戦が予想された帝京大学や筑波大学を含む5試合を制し、関東大学対抗戦全勝中と破竹の勢いを見せる早稲田大学

対する慶應義塾大学は、初戦の筑波大戦では黒星発進であったが、その後4連勝中。昨季対抗戦王者の明治大学を1点差で破るなど、着実に進化を遂げる強敵である。全勝優勝を目指して躍進する早大と、猛虎の意地で今年こそ勝利をつかみたい慶大の、負けられない一戦が始まる。

安定したFW(フォワード)と突破力のあるBK(バックス)の連係が武器の早大は未だ負け知らず。第4戦でライバル・帝京大に対し45-29と快勝を収めると、前節も勢いに乗る筑波大を相手に好試合を展開した。

前半はFWのセットプレーやCTB(センター)平井亮佑(スポ4=福岡・修猷館)、WTB(ウィング)古賀由教(スポ4=東福岡)の躍動を確実に得点につなげ計6トライを挙げると、後半はトライ数こそ少ないものの、前半のリードを生かして50-22と勝利を収める。帝京大戦で達成した前に接点をつくるディフェンスや、ブレイクダウンにおける収穫が、しっかりと次戦にも生かされた形となった。

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早慶戦はNO8(ナンバーエイト)丸尾崇真主将(文構4=東京・早実)や、LO(ロック)下川甲嗣副将(スポ4=福岡・修猷館)、CTB長田智希(スポ3=大阪・東海大仰星)ら、ここまでの対抗戦を主力として戦ってきたメンバーが出場。

それに加えて、ケガで立教大学戦のみの出場となっていたFL(フランカー)相良昌彦(スポ2=東京・早実)や、今季初のFB(フルバック)起用となる河瀬諒介(スポ3=大阪・東海大仰星)など、昨年度日本一を支えた戦力を含むフルメンバーで挑む。

さらに、対抗戦デビューとなる大型ユーティリティープレーヤー・伊藤大祐(スポ1=神奈川・桐蔭学園)にも注目だ。万全の態勢で臨む早大。ひとりひとりが前に出るアタックで慶大の好守を打ち破り、対抗戦全勝優勝に王手をかけたい。

ラグビー 関東大学対抗戦2020

【ハイライト】早稲田大学 vs. 筑波大学

対する慶大は、4勝1敗と早大の背中を追いかける立場。しかし、伝統の低く鋭いタックルは健在で、試合を追うごとに成長した姿を見せている。日本体育大学戦、青山学院大学戦ではノートライに抑え、相手をほとんど自陣に入れさせない屈強な守りで攻撃の隙を与えなかった。

さらに、昨季対抗戦王者である明大との戦いでは、明大の強力な攻撃陣を低く刺さるタックルで確実に仕留め、FWとBKが一体となって我慢強い攻守を見せた。

そして、ロスタイムに相手のペナルティを誘うと、PG(ペナルティゴール)をFB山田響(慶大)が冷静に決めて13-12で逆転。強敵相手に劇的勝利を果たして勢いに乗り、対抗戦優勝争いに名を連ねている。

これまでの5戦を通して見える慶大の強みはやはりディフェンス力。特にFL山本凱やHO(フッカー)原田衛、LO北村裕輝、CTB三木亮弥などの、相手のペナルティを誘い、試合の流れを一変させる激しいタックルは早大にとって脅威となるはず。SO(スタンドオフ)中楠一期や山田響のキックにも注意が必要だ。

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早慶戦で鍵を握るのは、やはり『ディフェンス』。規律を守って内側からセットするディフェンス、『早稲田クオリティ』の実現にフォーカスしている早大と、現在、対抗戦最少失点で鉄壁の守りを誇る慶大の意地のぶつかり合いが試合を左右するだろう。

早大は5試合を通してチームの質が確実に上がっているものの、ハンドリングミスなどにより点を取り切れない部分に改善の余地が見られる。また、平井やWTB槇瑛人(スポ2=東京・国学院久我山)など、多くの選手が口をそろえるのは選手間のコミュニケーションの課題。筑波大戦から約2週間。長い準備期間を経たチームの修正力にも期待が高まる。

毎年接戦になる早慶戦。スコアを振り返ると、2015年から5年連続、1トライ1ゴール差以内で勝敗が決まっている。今季は両校好調の中で行われるだけに、どちらに軍配が上がるのかさらに分からない状況だ。

プライドをかけた熱き戦いを制するのは全勝中の早大か、快進撃を見せる慶大か。ノーサイドの瞬間まで目が離せない。

記事:塩塚梨子/写真:初見香菜子、塩塚梨子(早稲田スポーツ新聞会)

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