常盤貴子さんの定番ルーティンは「役抜き」旅 香港・上海で出会った健康法は?

常盤貴子さんの定番ルーティンは「役抜き」旅 香港・上海で出会った健康法は?

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  • 更新日:2021/04/08
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撮影/金 玖美 スタイリング/市井まゆ ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)

大の旅好きで、行く先々で知る健康法にも興味津々だという女優の常盤貴子さん。週刊朝日ムック「未病から治す本格漢方2021」では、香港や上海の人々から教わった漢方や薬膳を取り入れた生活や、年齢を重ねていくうえで大切にしたいことについてうかがいました。

【常盤貴子さんのとある一週間はこちら】

*  *  *

――漢方や薬膳を始められたきっかけを教えてください。

27歳のときに、香港映画「もういちど逢いたくて/星月童話」に出演したことがきっかけですね。

――名優レスリー・チャンさんとの共演作ですね。

そうです。レスリーは憧れの俳優だったのでとても光栄でした。香港の俳優さんたちは健康への関心が高くて、毎日現場に漢方のスープを持ってくるんです。レスリーは、私が日本から来ているから疲れもあるだろうと心配してくれて、いつもスープを分けてくれました。「疲れているようだから、肌にいいこのスープを飲みなさい」という感じ。それで興味をもって、撮影中は電気スープ鍋を買い、ホテルの部屋でもスタッフと一緒に作るようになりました。すっかりはまっちゃったんです。

――効果は感じられましたか。

香港の俳優さんたちを見ていたら、元気になるのはよくわかります。彼らはからだにいい食材のことをよく知っていて、一緒に食事をしていると「これはからだの熱を取ってくれる」「これは肺をうるおしてくれる」と教えてくれます。どうやら香港の一般の家庭でもそういう感じなんですって。食卓を囲んでお母さんに「これは何にいいから食べなさい、飲みなさい」と言われるらしい。私は知らないことだらけだったからすごく楽しかったです。

――漢方スープはいまでも飲まれていますか。

はい。香港では手軽に漢方スープを作れるスープセットがたくさん売られているので、香港に住んでいる友達が日本に来るときに買ってきてもらいます。スープセットには生薬が5種類くらいパックされていて、豚肉や鶏肉のかたまりと一緒に2時間くらい煮込んで、最後に塩こしょうで味付けするとできあがり。すごく簡単ですよ。疲れたなと思ったら漢方スープを作って飲んでいます。

――スープセットにはいろいろな種類があるんですか。

「免疫を高める」「血のめぐりをよくする」などいろいろな効能のセットがあります。中医学では肺をうるおすと肌がきれいになると考えられているそうですので、私は「肺をうるおす」セットが好きですね。いまはセットを使っているけれど、今後は香港の人たちみたいに、自分で選んだ生薬をブレンドしてスープを作れるようになったらもっと楽しいかなと思いますね。

――体質的なお悩みはありますか。

冷え性です。特に30代になったころから手足がじんじんと冷えるようになりました。上海に住む友人から現地にいる日本人の中医師の先生を紹介してもらって、相談していた時期もあります。舌の状態を撮った写真と脈拍を毎日メールで送って、みてもらったり。私が上海に行ったときや、先生が帰国されたときに直接アドバイスを受けていました。それを参考にして漢方薬を飲んでいましたが、煎じて飲むのがなかなか大変でそのときは続かなかった。またやってみたいなと思っています。

■東洋でも西洋でも春はデトックスの季節

――旅がお好きだとお聞きしました。

ドラマや映画の撮影が終わると旅に出るのが、昔からの私の定番儀式です。長い時間向き合ってきた役柄にさようならする「役抜き」のために、飛行機で離陸するときに、地上にそれまでの「役」を置いてくるイメージをするんです(笑)。

――訪れた場所で健康法を見つけることもありますか。

上海にはよく行きますが、鍼(はり)やかっさのような中医学の治療法が好きです。リンパが滞ったり、からだに老廃物がたまると、肩も腰も縮こまって可動域が狭まってくる感じがしますよね。のびのびできない。そんなときにかっさをしてもらうと、肌が真っ赤になりますけど、赤みがひくころになると滞りが解消しているのが実感できます。腕が「2センチくらい伸びた?」みたいな感じになるから気持ちいいです。

上海といえば、しょうがを使ったマッサージもいいですよ。すった生姜を足にのせて温かいタオルを巻いておく。その間に全身のマッサージをしてもらうんですが、だんだんとしょうががからだに浸透してきて「熱っ!」ってなるくらい温まります。

それから、フランス。日本でも春はほろ苦い野菜や山菜を食べてデトックスする季節ですが、フランスもそうらしいです。断食する人も多いようで、デトックス効果の高いエッセンシャルオイルを料理に取り入れたり。春になると、冬の間にためこんだ不要なものをからだの外へ排出するのは東洋も西洋も同じなんですね。

――ほかの季節に実践されている健康法はありますか。

夏は特に白湯をよく飲むようにしています。冬瓜のスープとすいかも欠かせません。瓜はからだの熱を取ってくれますから。冬は生薬が入った入浴剤を使って、お風呂にしっかりとつかるようにしています。当帰(とうき)、陳皮(ちんぴ)、防已(ぼうい)、どくだみ、桂皮(けいひ)などが入った入浴剤を使うと、からだがぽかぽかと温まります。びわの葉をお風呂に入れるのもいいですね。すごく深く眠れますよ。

■自然のものを生活に取り入れたい

――コロナ禍においてご自身のなかで変わったことはありますか。

家でのんびり過ごす時間が長くなったので、身近にある食材に関心が向くようになりましたね。たとえば、ハト麦。新陳代謝を促してくれるし、なによりおいしいので、ヨーグルトに入れたり、おにぎりに混ぜたり、お茶に入れたりします。そうそう、自宅の庭によもぎが生えているのも見つけました。「おなかを壊してもいまなら大丈夫」と思って、実験のつもりでおひたしやごま和え、ガーリックソテーなど、いろいろ試してみましたがイマイチ(笑)。今年の春はよもぎ餅にしてみようと思います。

――身近なところにからだにいいものがあると気がつかれたんですね。

考えてみれば、冬至にかぼちゃや小豆を食べて風邪を予防したり、1月7日に七草粥を食べてデトックスするのも、昔からの知恵ですね。年齢を重ねていくなかで、そうした自然のものを生活に取り入れる知識がある女性になれたらすてきだなと思います。知らないことがまだまだいっぱいあるから楽しい。季節や体質に合わせた食や生活の知識を一つひとつ勉強していきたいです。

常盤貴子/1972年、神奈川県生まれ。「愛していると言ってくれ」「Beautiful Life~ふたりでいた日々~」「グッドワイフ」など数々の主演ドラマが大ヒット。映画、舞台、CM、ナレーションなど多岐にわたって活躍する。初のエッセー集『まばたきのおもひで』(講談社)では、何げない日常を最大限に楽しむコツをユーモアたっぷりにつづる。

取材・文/大室みどり(編集部) 撮影/金 玖美 スタイリング/市井まゆ ヘアメイク/面下伸一(FACCIA)

※週刊朝日ムック「未病から治す本格漢方2021」より

大室みどり

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