この4点がランキング争いに響くかも......ウイリアムズ代表、ペレスの好調アルボン撃墜で怒り収まらず「信じられないほどイライラする」

この4点がランキング争いに響くかも......ウイリアムズ代表、ペレスの好調アルボン撃墜で怒り収まらず「信じられないほどイライラする」

  • motorsport.com 日本版
  • 更新日:2023/09/19
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ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、F1シンガポールGP決勝でアレクサンダー・アルボンがレッドブルのセルジオ・ペレスから接触を受けなければ、8位にも手が届いたと考えている。これがウイリアムズのコンストラクターズランキング7位争いにも影響が出る可能性があるとして、それだけに痛い無得点だったとボウルズ代表は語っている。

ウイリアムズの今季マシンFW45はマシン特性上、舞台のマリーナ・ベイ市街地サーキットには適していないと予想されていたが、チームのエースであるアルボンは14番手から堅実なレースを展開。バーチャル・セーフティカー(VSC)がコース上に提示された際には、ニュータイヤへ切り替え、レース後半にペースアップを果たした。

レース後半、アルボンは10番手でアルファタウリのリアム・ローソンを追っていたものの、後方からペレスがアルボンを追い抜こうとする際に接触。レース後、ペレスは接触を引き起こしたとして5秒のタイム加算ペナルティとペナルティポイント1点が科された。

接触によって一時ポジションを失ったアルボンは結果11位でフィニッシュ。ボウルズ代表は、最終ラップでジョージ・ラッセル(メルセデス)がクラッシュを喫し、アルボンはローソンを抜けたはずだとして、8位入賞も十分に見えていたと考えている。

ウイリアムズは実質的に4ポイントを失った一方で、ローソンが2ポイントをアルファタウリに、ケビン・マグヌッセンが1ポイントをハースに持ち帰ったことで、コンストラクターズランキング7位争いが接近した。

今季7レースを残す段階で、ウイリアムズは計21ポイントを獲得して7番手につけており、その後ろをハースが12ポイント、アルファロメオが10ポイント、アルファタウリが5ポイントで追っている。

「机上でかなりのポイントを奪われてしまった」

ボウルズ代表はmotorsport.comにそう語った。

「ポイントを争うランキングを戦っていて、直接のライバルを相手にリードしていたのに、それを奪われるのは悔しい」

「正当な理由もない。あれは追突だ。賢明なオーバーテイクのやり方があるが、あれはそうじゃなかった」

「ペレスは何周も前からイン側につけ、ノーズを前に出そうとしていた。それ自体に問題はないが、アグレッシブなテクニックを使う必要がある」

「でもアレックスはターンインのポイントを既に決めていた。(ペレスのマシンがアルボンの)リヤ部分に重なって、サイドポッドに接触した。上手くいくはずがなかった」

「だから、信じられないほどイライラしている。本当に細かいマージンの中で戦っているんだ。これがランキングの順位を決めることになるかもしれない」

ボウルズは不満を漏らす一方で、シンガポールGPではポジティブな面もあったと考えている。

「チームが全力を尽くしていた姿を見ることができたのが一番だ。アレックスも全力だった」

「今週末、我々は後手後手に回ってしまったけど、本当にいい判断を下せた。レースで必須の判断ではなかったが、(新品の)ミディアムタイヤを2セット残しておくという決断を数週間前に行なっていたんだ」

「そしてVSCが出た時に、それが実を結んだ。そういうチャンスを掴める能力は素晴らしいことだ。アレックスが再び抜いていくのを見るのは素晴らしかったよ」

そしてボウルズ代表は、伝統的にウイリアムズが苦手としてきたシンガポールGPでポイント争いに加われたことで、残る7レースでも再び競争力を発揮できると考えている。

「このチームの歴史を振り返ると、2016年以来シンガポールでQ2に進出できるマシンがなかった」と彼は言う。

「実際、問題は我々がベースとしてやっている基礎的な部分にあるということだ」

「ザントフールト(オランダGP)のレベルではないかもしれないが、再び競争力を発揮できると思う。チャンスはあるが、良い方向にも悪い方向にも転がる可能性もある。他のマシンが大きなポイントを得る可能性もあれば、我々がより多くのポイントを稼ぐ可能性もある」

「チームとしての進歩を見れば、ほとんどのレースでウイリアムズはポイントを狙えるマシンに仕上がっている」

Adam Cooper

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