4人の尊い命奪われる 立てこもり事件 31歳男を逮捕「容疑認める」 父親は市議会議長を辞職

4人の尊い命奪われる 立てこもり事件 31歳男を逮捕「容疑認める」 父親は市議会議長を辞職

  • NBS長野放送
  • 更新日:2023/05/26
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長野放送

長野県中野市で4人が死亡した立てこもり事件。警察は殺人の疑いで男を逮捕しました。男の父親の市議会議長は26日付で辞職しました。捜査本部が置かれている中野警察署です。

男は身柄を確保され午前5時ごろにこちらの警察署に入りました。容疑を認め取り調べに応じているということです。

警察官を殺害した疑いで逮捕されたのは、中野市の農業・青木政憲容疑者31歳です。

25日午後4時半ごろ、中野市江部で男が女性を刺したと110番通報があり男は駆け付けた警察官にも発砲しました。

この男は青木容疑者とみられその後、自宅に立てこもりました。

中野警察署の玉井良樹警部補、池内卓夫巡査部長、近くに住む村上幸枝さん、竹内靖子さんの4人が死亡しました。

事件発生からおよそ12時間後、警察は午前4時37分に外に出てきた青木容疑者の身柄を確保。中野署に移送し逮捕しました。

青木容疑者は中野市議会議長の青木正道さんの長男です。

警察によりますと、立てこもりの際、母親とおばも住宅内にいましたが、いずれも逃げ出しけがはなかったということです。

また、青木容疑者は警察の説得の結果、自ら外に出てきて両手をあげて投降したということです。

今のところ容疑者と被害者の関係などは分かっておらず、警察が動機などを追及する方針です。

一方、青木容疑者の父親で市議会議長だった正道さんは、26日付けで議員辞職しました。

議会事務局によりますと、午前中に電話で連絡があり辞職する旨を伝えられ、午後に市役所のポストに辞職願が出ていたということです。

立てこもり事件が起きたのは、長野電鉄の信州中野駅と高速道路のインターチェンジのちょうど中間あたり。田んぼや畑が広がる静かな田園地帯です。

そして、容疑者が立てこもった自宅の周辺200メートル足らずの狭い地域で4人もの尊い命が奪われました。

現場近くの住民は25日から26日朝まで避難するなど不安な夜も過ごしました。

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