譲った婚活服を友達がフリマアプリで売ったことが許せない!【法律相談】

譲った婚活服を友達がフリマアプリで売ったことが許せない!【法律相談】

  • Suits-woman.jp
  • 更新日:2022/01/15

弁護士、柳原桑子先生が、堅実女子たちの悩みの応える連載です。

今回は、「お金がないから婚活できない」と嘆く友人に、厚意で服を譲った結子さん(仮名・30歳・派遣社員)の悩み。

「お金がないから婚活できない」という親友

新卒の頃から親しくしている同じ年の友達が婚活をしています。

彼女は親の介護、奨学金の返済、弟の学費を援助などをしている苦労人で、「自由に使えるお金が少ない」といつも嘆いています。

そろそろ30歳で結婚をしたいと言っていますが、婚活には、それなりの費用がかかります。彼女は「婚活したいけれど、お金がないからできない」と言っていました。彼女はおしゃれに興味がなく、いつもカジュアルな服を着ていますが、婚活で成功するには、それなりの「女性らしい服」が必要です。それでもそれを買うお金がないのだそうです。

そこで、一足先に婚活に成功し、今の彼と結婚秒読みな私が、かつて使っていた婚活服を譲ることにしました。

少々流行おくれではありますが、ピンクのワンピース、ふんわりしたブラウス、ラビットファー付きのラベンダーブルーのコートなど、10着程度を彼女に渡しました。お金がないと嘆く彼女にあげたのです。

気分的には、「貸す」と「上げる」の中間くらい。一応、「返さなくてもいいからね」とは言いました。

めちゃくちゃ喜んでくれて「あなたみたいにいい男を捕まえるわ」などと言い、マッチングアプリに乗せた写真や、プロフィール用に撮影した写真を見せてくれたのです。

それから半年、彼女はそれなりの男性と交際していると報告があり、ホッとしました。

それから、服のことは気になっていて、あるとき「私があげた服はどうしたの?」と聞きました。何も言わないから、誰かに譲ったのかと思っていました。

しかし、彼女は「要らないと思って、フリマアプリで売ったよ」とあっさり。

詐欺に遭ったような気持ちです…。これらの服は取り戻せるのでしょうか。

柳原桑子先生のアンサーは次のページへ

「自らの意思で服を譲っている」ので詐欺ではない

さて、質問文に「詐欺」とあります。詐欺に該当する可能性があるのは、お友達が最初から、衣類などその他のものを転売してもうけようと思い、泣き落とし的に言動をしたというケースです。

しかし、質問文を読む限り、そうではなさそうですし、もしそうであっても、その立証は難しそうです。

ご説明の状況からすると、「お金がない」と「婚活用の服がない」と言うお友達の発言を受けて、あなたは婚活に成果が出ており、もはや不要になった服だったので、自らの意思で服を譲りました。お友達は喜んで譲渡を受けることにし、この贈与の合意により、服の所有権はお友達に移転しました。

あなたが譲渡した服を着て巡り合ったのは、伴侶となるであろう男性です。そして、交際したものの、あなたが譲渡した服は婚活で使用する以外、そもそも好みなどが合わなかった。

彼女は、返すのもあなたの気分を害すると思い、家計の足しになるよう売って現金化したのかもしれません。

これでは、詐欺行為とはいえそうもありません。

もし、不要になったら返してほしかったのであれば、譲るのではなくて、返還してもらうことを前提として貸すのだと意思表示をしておくべきでした。

今後は、他人にモノを譲る時に、「不要になったら、フリマアプリなどで売るのなら返してね」などと一言伝えるといいかもしれません。

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「モテ」を第一に考えた、趣味が合わない服を買いたくなくて、婚活を諦める人もいるという。

プロフィール

法律の賢人 柳原桑子

第二東京弁護士会所属 柳原法律事務所代表。弁護士。

東京都生まれ、明治大学法学部卒業。「思い切って相談してよかった」とトラブルに悩む人の多くから信頼を得ている。離婚問題、相続問題などを手がける。『スッキリ解決 後悔しない 離婚手続がよくわかる本』(池田書店)など著書多数。

柳原法律事務所http://www.yanagihara-law.com/

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