バフムートで死亡した米陸軍退役軍人、ワグネルのトップが遺体引き渡したと主張

バフムートで死亡した米陸軍退役軍人、ワグネルのトップが遺体引き渡したと主張

  • CNN.co.jp
  • 更新日:2023/05/27
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メイマー氏(写真左)とジェームス・リッシュ米国上院議員。メイマー氏はロシアの砲撃により殺害されたと特定された/Courstesy Senator James Risch

(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は25日、CNNに対し、ウクライナ東部バフムートでの戦闘で死亡した米陸軍特殊部隊の元隊員、ニコラス・メイマー元2等軍曹の遺体をウクライナ側に引き渡したと明らかにした。

遺体の引き渡しを先週約束していたプリゴジン氏は、音声記録の中で「本日午後3時、我々は米国人ニコラス・メイマー氏の遺体をウクライナ側に引き渡した」と述べた。

メイマー氏がウクライナで所属していた非営利団体の創設者、ペリー・ブラックバーン退役中佐によれば、当時メイマー氏がいたバフムート市内の建物は、砲撃を受けた後に崩落していた。メイマー氏と共にいたウクライナ軍兵士は、同氏が崩れた建物に閉じ込められたか、ロシア軍の砲撃の「集中砲火」で死亡したと考えたという。

CNNはメイマー氏の死亡の詳細を独自に確認できていない。

プリゴジン氏の広報がCNNと共有した動画には、二つの棺(ひつぎ)の傍らに立つ同氏が映っている。棺の一つには米国国旗が、もう一つにはトルコ国旗がそれぞれかけられている。プリゴジン氏は動画の中で、「米国人」が最後まで戦闘の続いていたバフムート西部で死亡したと語った。またもう一方の棺にはバフムートで女性のパートナーと共に死亡したトルコ人の遺体が納められていると述べた。

プリゴジン氏は「彼らは崩れた建物の中で見つかった。もっと正確に言えば故人と、故人に関する記録文書が見つかった。ウクライナ人は退却する際、建物を吹き飛ばした。だから彼らは破壊された建物の下で死んだ」と説明。トルコ人のパートナーの遺体を運び出すことはできなかったが、本人の遺体は運び出しており、母国に返還することになると付け加えた。

CNNは動画が撮影された場所や日時を独自に確認できていない。

捕虜の取り扱いを担当するウクライナ側の調整機関はCNNに対し、メイマー氏とトルコ人1人の遺体が25日にウクライナへ返還されたことを確認した。返還は捕虜交換の際に行われたという。

同機関が共有した動画には、米国国旗のかかった棺が映っている。棺はプリゴジン氏の動画のものと一致している。

CNNは棺の中にメイマー氏の遺体が入っているのかどうか、独自に確認できていない。

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