「アプリで100人の男性と・・・」婚活中の30歳女が打ち明けたらドン引きされたこと

「アプリで100人の男性と・・・」婚活中の30歳女が打ち明けたらドン引きされたこと

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  • 更新日:2020/09/23

―まだ東京で消耗してるの?

2014年、あるブログから投げかけられた問いに、いま人々はどう反応するだろうか?

オンライン生活が日常になり、東京にいる必要もないと言われるが、一方で東京にこだわる者もいる。彼女の名前は、莉々ー。

◆これまでのあらすじ

東京に戻り、フリーのマーケティングコンサルとして仕事をはじめ、順風満帆な莉々。恋人からプロポーズされるも、仕事をやめたくないため断る。

▶前回:年収が100万円、男より高いだけで…?“俺と結婚する必要ない”と認定された32歳女の屈辱

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『莉々といいます。フリーでマーケティングコンサルやってます、よろしくお願いします♪』

“り”と打ち込めばこのテンプレがでてくるよう、iPhoneにユーザー辞書登録した。

婚活アプリをはじめ、1か月。

来る日も来る日も、無限に湧き出てくるハイスペックな男たちにイイねを送り、マッチした男にメッセージを送り、やりとりをする。

東京にいるハイスペックな男だって、限りはある。

そう信じ、アプリ上にいる自分が求める条件に合致する全ての男をチェックする気概で、スマホにかぶりついていた。

つい最近30歳を迎え、30代に突入したという事実にも焦っていたが、それが一番の要因ではない。

…ありがちな話だけれど、“独身の肩身の狭さ”は、まだまだ根強いと思ったから。

莉々が婚活を開始した、思いがけない理由とは?

結婚願望はある。そのうちしたい。

…でも今はまだもう少し1人で仕事を頑張りたい。

正直なところ、本音はこれだ。

頭では焦った方がいいと分かっていながらも、体では呑気に構えている、そんな感じだった。

しかし、その心境が一変したのは、ふとした出来事がきっかけだった。

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1か月前、“働くママ”をターゲットとする商品PRの仕事を請け負ったことがあった。

クライアントの担当者はみな偶然にも同い年で、働くママさん。

「本当に毎日時間足りなくて大変…。今日だってね…」

仕事の話がひと段落する度に、仕事・育児・家事に追われる大変さについて、みな口々に語りだす。

「莉々さんは、結婚してらっしゃるの?」
「…いえ、私はまだ」
「1人の時間があるなんて、羨ましい…!」

きっと彼女たちに悪気はないのだろう。

けれど、彼女たちが口々に言う大変さは、手にしてきた幸せの代償のような、惚気のように聞こえてしまう。

強烈に結婚願望が強いわけじゃないし、1人の人生だってありだと思う。幼馴染の芽衣が、地元で主婦業に専念している様子を見たって、何の焦りも感じなかった。

…けれど、同世代で同じように仕事をしている人間が、着実にプライベートでも人生のコマを進めている様を見ると、なぜだか異様な焦りを覚えてしまったのだ。

30歳は、別に29歳となんらかわらない日々だ。でも着実にモテなくなっていくということは、知識として知っている。

―結婚したいなら、早めに手を打っておいたほうがいいんだろうな…。でも、結婚しない人生もありだと思うんだよな…。

漠然とそんなことを考えはじめていたとき。

「歩美さ~ん、最近こんなことがあって…。なんかすごい肩身狭い思いしたんですよ。だから、そろそろ婚活始めたほうがいいかなーなんて。でも歩美さんは強いから、そんなこと思わないですよね…?」

「え、めちゃくちゃ思うよ。やっぱりまだ独身女性って生きづらい部分あると思うし。まあ、気にしないようにはしてるけどね」

「えーーーっ。歩美さんみたいな人でもそう思うなんて、なんか希望失いました…」

「莉々、私のことなんだと思ってたのよ!」

あははと笑い飛ばす歩美につられて笑ったけれど、心の中では、僅かな希望の光が消えた感覚がした。

そして、心の中にあった小さな焦りのようなものに、拍車がかかる。

その場で莉々はすぐにマッチングアプリをダウンロード。仕事を少しセーブしてまで、婚活に時間を費やし始めたのだ。

婚活に本腰を入れ始めた矢先、その活動が思わぬ方向に…?

アプリで、100人会った

「莉々です、よろしくお願いします」
「…あ、はい」
「今日あついですね~?」
「そうですね」
「…なんか趣味とかあるんですか?」
「…とくには」

―…つまらなすぎる!帰りたい!!…この人、メッセージではもっとテンション高かったのに…。

マッチングアプリをはじめ、実際に何人も会ってみたが、オンラインから得られる情報とオフラインでの印象に乖離があることは少なくなかった。

その都度、時間とお金を使い、精神も消耗する。中々エネルギーのいる行為だった。

「歩美さん、聞いてくださいよ。最近マッチングアプリはじめたんですけど、全然いい出会いなくて…」
「へぇ~。何人か会ってみたの?」
「はい、100人くらい」
「…え?」

事実を口にして自分でも驚いたが、昔から一度やると決めたら徹底する性分。

自分好みの男性とマッチして、メッセージが続き、会ってみたいと思った人とは片っ端から会っていく。

その単純な行動をひたすらに繰り返していくうちに、そんな数をこなすまでになっていた。

「…莉々あんた、暇なの?」
「暇じゃないですよ!!こっちは真剣に婚活してるんです!」
「…あ、ねえ、莉々。それネタにして、ちょっとコラム書いてみない?」

そんな、ひょんな会話がきっかけだった。

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歩美の知り合いの編集者が、“婚活”にまつわるコラムを実体験ベースで書ける人間を探しており、私が適任として採用され、実名でのコラム連載が始まった。

結婚をするためにはじめたはずの婚活が、仕事につながってしまったのだ。

「新しい仕事にチャレンジできるのはすごく嬉しいんですけど…、文章書くのって慣れてないし、すごい時間とられて婚活どころじゃなくなってきました…」
「いいじゃない、中々面白い展開じゃん!」
「他人事だとおもって~」

本当に面白そうに笑う歩美を見ていると、たしかに自分でもこの展開は悪くはないと思えてくる。

自分をネタに文章を書く。

いざはじめてみるとその面白さにはまっていったし、自分がそんなことをするなんて考えもしなかったことを夢中でやっている、その感覚がとても新鮮だった。

そして、実名で連載を書いていたことで、個人としての知名度も徐々に上がり、SNSのフォロワーも増えていった。

恥ずかしく感じる部分もあったけれど、“莉々”個人で仕事をし始めたという感覚が本格的に増していった気がした。

そして、その着実に増していった知名度が、思わぬ男からの連絡を呼び寄せることになる。

▶前回:年収が100万円、男より高いだけで…?“俺と結婚する必要ない”と認定された32歳女の屈辱

▶Next:9月24日 木曜更新予定
莉々が有名になったことで、思わぬ人物からメッセージが届く。

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