
仙台放送
「仙台銀行」や「きらやか銀行」を傘下に持つ「じもとホールディングス」は、今年3月期の連結決算で黒字となったことを発表しました。一方で、公的資金注入を申請する検討を始めることも明らかにしています。
じもとホールディングスは5月13日、仙台市青葉区で会見を開き、今年3月期の決算で最終損益が25億8500万円の黒字となったと発表しました。去年の3月期決算では2012年の設立以来初めて、31億7000万円の赤字となりましたが、有価証券の損失処理がなくなったことを受け、2年ぶりの黒字となりました。
一方で、じもとホールディングスときらやか銀行は、新型コロナで影響を受けた地域経済の支援を目的とした特例制度を使い、公的資金申請への検討を始めることを決めました。
じもとホールディングス 鈴木隆 社長
「新型コロナウイルス感染症による影響が長期化している中、引き続き円滑な事業支援を実施するためには、自己資本の充実が図られていることが必要」
申請金額は明らかにしていませんが、じもとホールディングスが公的資金を受け入れ、同額をきらやか銀行に出資する形を想定していて、今後、金額や時期などを検討するとしています。