誕生から33周年!いくつ知ってる? 「スーパーファミコン」の隠れた名作を振り返る

誕生から33周年!いくつ知ってる? 「スーパーファミコン」の隠れた名作を振り返る

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  • 更新日:2023/11/21
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『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』商品画像より

1998年の『ゼルダの伝説時のオカリナ』、1999年の『ポケットモンスター金・銀』、2001年の『大乱闘スマッシュブラザーズDX』、2002年の『ポケットモンスター ルビー・サファイア』など、過去の11月21日に誰もが知っているような任天堂の名作ゲームが発売されてきたことから「任天堂の日」などと呼ばれている。

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そして同じく、今からちょうど33年前の1990年11月21日に、家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」が誕生。ファミリーコンピュータから容量が大きく進化し、数々の名作が生まれたスーファミだが、1000本以上リリースされたタイトルの中には、ゲームの出来そのものは良いのに、イマイチ話題や知名度に恵まれなかった隠れた名作も少なくない。アナタはいくつ知っている?

■ヒューマンの「シネマティックライブ」シリーズ1作目

まずは、『ファイヤープロレスリング』シリーズなどで知られるヒューマンから1993年に発売された『セプテントリオン』。スーパーファミコンで映画のような迫力と臨場感を再現しようという「シネマティックライブ」シリーズの1作目で、その試みの通りに、映画のような体験ができる名作だ。

舞台は沈みゆく豪華客船。映画『タイタニック』や『ポセイドン・アドベンチャー』と同様のシチュエーションの、パニックアドベンチャーとなっている。

難易度が高めで、主人公の行動によって結末が変わるマルチエンディングとなっていて、やり応えも抜群だ。続編が不調だったのと、権利問題が複雑になっていて、移植が難しいためか知名度が低いのが残念である。

■スライムが主人公の横スクアクション

続いては1991年に発売された『ジェリーボーイ』。スライムが主人公の横スクロールアクションで、ジャンプ、しゃがみ、攻撃といった基本的な動きの他に、スライムの特徴を活かした伸縮や、吸い込み、吐き出しでのアイテム利用、壁や天井に張り付いて登るといったアクションが可能だ。多彩なアクションを、スライム一匹でこなすというシンプルな構造で、他のアクションゲームとは一線を画すゲーム性となっている。

ステージやキャラクターのデザインも良く、全体的にかなりの秀作。だが、続編『ジェリーボーイ2 ちょっとあぶない遊園地』の発売が予定されていたものの、なぜか開発中止に。かなりの良作ながら、その後も音沙汰が無いのが残念なゲームだった。

■大ボリュームの『スーパー詰将棋1000』

古今東西、ゲーム機向けの将棋ソフトは数あるが、この『スーパー詰将棋1000』は、他の機種や関連書籍と比べても完成度が高い名作ソフトだ。

タイトルに偽り無く、収録問題は1000問の大ボリューム。初心者向けの問題から、超高難易度の問題まで多彩。129手詰めの問題など、クセの強い問題もあり、バラエティ豊かな内容だ。

システム的にも痒い所に手が届くようになっている。想定していないが詰ますことが可能な手を打った場合に不正解となるソフトが多い中で、正解となる。問題の作成者が表示されるといった機能は、地味ながら便利である。

かなりの名作なのだが、将棋ソフトはどうしても知名度が上がりにくいものである。

■アニメ化前ゆえ知名度が低かった『スレイヤーズ』

バンプレストから1994年に発売された『スレイヤーズ』は、1990年から富士見ファンタジア文庫から刊行されたライトノベルシリーズ『スレイヤーズ』を原作としたRPG。シナリオは原作者の神坂一氏の書き下ろしとなっており、それだけに原作の設定にも比較的忠実で、手厚いリスペクトもされている。原作第3部のパラレルという位置付けだが、こちらのほうが先に世に出ている。

RPGとしても、キャラクターごとの特徴が豊かで、クリア後には仲間の入れ替えが解禁。どの仲間でもラストダンジョンが攻略可能なバランスも、キャラゲーとして嬉しいところ。

アニメ『スレイヤーズ』より前に発売されたためか、知名度は低いものの、RPGファン、『スレイヤーズ』ファン、どちらも必見の名作だ。

■『ぷよぷよ』に登場『魔導』キャラたちによるRPG

アルル・ナジャをはじめとしたキャラクターはパズルゲーム『ぷよぷよ』のブームで一気に認知度が高まったが、もともとは『魔導物語』シリーズが原点。1996年に発売された『魔導物語 はなまる大幼稚園児』はシリーズで唯一、任天堂のハードから発売されたタイトルだ。

3DダンジョンRPGであった『魔導物語』の序盤を、『ドラクエ』のような一般的なRPG化しており、難易度を抑えた『魔導物語』入門編といった内容。『魔導物語』の世界観も丁寧かつ美しいグラフィックで描かれており、シリーズのファンも楽しめる名作である。

どこでもセーブや、弱い敵との対戦をスキップ出来る機能も便利で、低難易度な初心者向けRPGとしても非常に優秀である。

ただ、スーパーファミコン時代は『ぷよぷよ』ブームの真っただ中であったが、『魔導物語』シリーズのほうは、それによる付随効果が少なく、あまり盛り上がらなかったのが実に惜しい。

■スーファミ最終期に埋もれてしまった『星のカービィ3』

シリーズ前作である『星のカービィ スーパーデラックス』は、オムニバス形式で様々なゲームが遊べるミニゲーム集の側面があったが、『星のカービィ3』ではスタンダードな横スクロールアクションへ戻った。

『星のカービィ 夢の泉の物語』や 『星のカービィ2』の正統進化といったアップデートがされており、スーパーファミコン版カービィの決定版ともいえる名作だ。

しかし、1998年と、かなり遅い時期に出たのと、ゲーム性が違う『スーパーデラックス』が規格外のブレイクをした反動か、他のカービィシリーズに比べて話題にならなかった。

スーパーファミコンソフト屈指の名作でありながら、様々な理由で知名度が低くなってしまった不遇の6作品。スーパーファミコンソフトを遊べる環境があるならば、是非ともやってほしい作品ばかりである。

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