【牡羊座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<10/18~10/31> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

【牡羊座】哲学派占い師SUGARさんの12星座占い<10/18~10/31> 月のパッセージ ー新月はクラい、満月はエモいー

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  • 更新日:2020/10/18

12星座全体の運勢

「何かが“やってくる”まで」

二十四節気でみると10月23日の「霜降」と11月7日の「立冬」のちょうど中間にあたる10月31日の深夜におうし座満月を迎えていきます。

霜降とは、これまでと明らかに空気が変わって、露が凍って霜になり始める頃合いで、「立冬」はいよいよ冬の到来ですが、今回の満月もまさに時代の移り変わりを体感していくような特別なタイミングとなっていきそうです。

というのも、今回の満月は牡牛座の天王星と正確に重なっているから。天王星は「既存の構造からの逸脱と変革」の星ですが、これは今年から来年へ向けて既に起きつつある大きな流れを象徴する雰囲気の根底にあるもの。そして、今回のテーマは「予測不可能なものの到来」。

将来に備え、ただ現実的なコストを算出したり、リスク回避に励んだり、身を固めていくだけでは、何かが決定的に足りない。ただし、その「何か」というのは、日常という固いアスファルトがめくれるように、これまで疑われることなく固定化されてきた文脈にずれが生じなければ、けっして到来することはありません。

その際、鍵となってくるのは、ちょっとした違和感をスルーせずに育てていくこと。月がまんまるに膨らみきっていくまでは、分かりやすい解答を求めたり、そこに安住するのではなく、「あえて」「今さら」「あらためて」というひと手間や余計なプロセスを大切にしてみるといいでしょう。

牡羊座(おひつじ座)

今期のおひつじ座のキーワードは、「俳句的探究」。

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芭蕉以前の俳句芸能を主導する人物であった山崎宗鑑の代表句に、「風寒し破れ障子の神無月」という句があります。  神無月の破れ障子に風が寒い、意味としてはそれだけのことなのですが、「破れ障子の神無月」という言葉のうちで、神様の「神」と障子の「紙」がかけ言葉になっていて、意味としてはかけ離れている二つの言葉が音の共通性で結びついたところにユーモアが働いている訳です。  こうしたある意味でダジャレやことば遊びの延長線上にあった俳句に、決定的な転回をもたらしたのが松尾芭蕉でした。そのとき、言葉の仕組みとしての俳句の深層には、何が起こっていたのか。芭蕉にとっても、その俳人としてのキャリアの上で革命的な飛躍を遂げたとされているのが次の句です。  「古池や蛙飛び込む水のおと」。一見すると、神秘的な所は何もないどころか、それまでの俳句のような機知やユーモアもすこしも働いていません。というより、そういう言葉の働きが動き出すのを拒絶しているかのようにさえ感じられます。  芭蕉の俳句の根本にあったのは「不易流行(”永遠に変わらない不易性と絶えず移り変わっていく流行性は本質的に同じである”という理念)」ですが、この場合、「古池や」が不易で、「蛙飛び込む水のおと」が流行なのです。どういうことか。  和歌の伝統の定めるところでは、歌に詠むモチーフとしては蛙は鳴き声に限るし、取り合わせは山吹に限るのですが、芭蕉が鳴き声ではなく「水の音」を採ったのは「新しさ」であり、そこに山吹というお約束を置くのではなく「古池や」という心に浮かんだイメージをあえて置いたのです。  つまり、まず水の音が聞こえたのであり、その結果、古い池のイメージが見えたのであって、そこに宇宙と人間との直接の交流が起きているさまを描こうとしたのです。  それは、「笑い」や「妄想」の入り込む余地もなければ、意味や社会によって「生産性」に変換されることもない(「役に立つ」とか「お洒落で映える」など)、すべてがただ存在しながら、自分が存在しているという透明な力の流入の描写なのではないでしょうか。  宗教学者の中沢新一は、こうした芭蕉の試みを「人間主義の底部をぬいてしまう」革命であり、何も生産せず、蕩尽しつくすだけの芸術機械など、人類史を見渡しても稀有なのではないかと述べていました。  今期のおひつじ座もまた、「生産性」や「役に立つ」ことの呪縛からいかに自由になっていけるかが一つのテーマになっているのだと言えるかも知れません。 参考:長谷川櫂『俳句の宇宙』(中公文庫)、中沢新一『日本文学の大地』(角川学芸出版)

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<プロフィール>
應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。

文/SUGAR イラスト/チヤキ

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