鬼を払う「柊と小豆の飾り」。

鬼を払う「柊と小豆の飾り」。

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  • 更新日:2021/11/25
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四季折々に迎える歳時記を、京都の花屋『みたて』が植物を通して表現。一つの作品を通して、京都ならではの生活が見えてきます。

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節分に豆をまくのは、平安時代に現れた鞍馬山の鬼に豆を投げて退治したという伝説から。豆(=魔目)を鬼の目に投げつけて、鬼を滅ぼした(=魔滅)という語呂合わせもあるという。もうひとつ節分には恵方の家に泊まるという平安時代の行事が、後に恵方の部屋へ移動する形となり、向かう部屋の厄払いとして先に豆をまいたとも伝わる。一方、平安時代に始まった追儺式(ついなしき)は鬼やらいとも呼ばれた、大晦日に鬼を払い災いを除ける行事。豆まきと追儺があわさったのが、現在に伝わる節分の豆まきだ。
厄除けとして知られる柊と鰯の頭ではなく、柊と小豆で節分のあしらいを仕立てた〈みたて〉。赤い色が災い除けの力を持つとされる小豆を使い、厄除けを強調した。豆まきの豆に小豆が使われていた時代や地方もあるという。豆まきの後は年の数だけ豆を食べることから、和紙の包みの中に家族の年の数の小豆をしのばせている。
京都で節分といえば〈吉田神社〉。節分前日の夜には怒りの赤鬼、悲しみの青鬼、苦悩の黄鬼と、災いを象徴する3匹の鬼を方相氏(ほうそうし)が追い払う追儺式。深夜には古い神札を焼き納める火炉祭(かろさい)で、燃え上がる炎とともにクライマックスを迎える。厄除けもまた京都の大切な行事のひとつだ。

photo : Kunihiro Fukumori edit & text : Mako Yamato
*『アンドプレミアム』2017年3月号より。

Vol.21

花屋 みたて

和花と花器を扱い、四季の切り取り方を提案する京都・紫竹の花屋。西山隼人・美華夫妻がすべてを分担し営む。

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