【池松壮亮さんインタビュー】映画『宮本から君へ』で一途で不器用な主人公を熱演「神を信じるくらい大変だった」

【池松壮亮さんインタビュー】映画『宮本から君へ』で一途で不器用な主人公を熱演「神を信じるくらい大変だった」

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  • 更新日:2019/10/13

スクリーンには痛みが映る。だから、嘘はつきたくなかった。

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愚直なまでに熱くて不器用な営業マン・宮本浩の生きざまを描いた人気マンガ『宮本から君へ』。その映画化の話とともに、池松さんのもとに宮本役のオファーがあったのは、2012年春のこと。しかし、原作のセンセーショナルな人間描写ゆえに、実現に至るまでには7年という長い時間を要したという。「22歳の時に出合って以来、いけると思ったらダメで、一度はあきらめて……を繰り返してきたこの作品が、自分の短い人生の〝何か〟であることは確かで。だから僕が歯の1本や2本差し出していいものになるのなら、別にかまわないと思ったんです」映画には、恋人の靖子を守るためにケンカに挑むもあっけなく敗れ、前歯を折られた宮本の姿が登場する。池松さんはそのシーンのために自らの歯を抜こうとしていたというのだ。「でも、結果的に原作者の新井(英樹)先生に止められ、靖子役の蒼井(優)さんに止められ、やめとこうかなと(笑)。昔、三國連太郎さんがある作品で歯を抜いて、数年後に『あの時なぜ抜歯したんですか?』っていうインタビュアーの質問に対して『いやぁ、後悔してます』って答えてたんですよ。それがカッコいいなと思って、僕もやりたかったんですけどね。ただ、歯ぐきにはたくさんの神経が通っているから、無理に歯を抜くと性格が変わってしまうこともあるらしいと聞いて。それで頭がよくなってくれるならいいけど、これ以上頭が悪くなるのは勘弁してもらいたいので(笑)、抜かなくてよかったなと思ってます」ただひたすらまっすぐに、ひとりの女性を想う宮本でいること。それは「神を信じるくらい大変だった」と池松さんは振り返る。「撮影中は心も体も痛かったけれど、宮本が誰よりもリスクを取らないとこの物語は成立しない。それに、映画ってちゃんと痛みが映るので、そこは嘘をつきたくなかったんです。だからといって、撮影を離れた時間でバランスをとろうとも思ってなくて。作中で21世紀の男としてあるまじきことばっかりしてるヤツが、家に帰ってからアロマのお風呂とか入ってたらイヤじゃないですか(笑)。せいぜい撮影が早く終わった日に、いつもは自分でいれるコーヒーを『今日は〝ウーバーイーツ〟にしちゃおうかな?』くらいでした」プライベートは二の次。宮本のように熱くなる瞬間はないそうで……。「宮本に7年間も振り回されてなかったら、趣味の1コくらいあったと思うんですけど。今頃、サーフィンとかしてたかもしれないです(笑)」いけまつ・そうすけ●1990年7月9日生まれ、福岡県出身。2003年に『ラストサムライ』で映画初出演。最近の主な出演作は映画『町田くんの世界』、『WE ARE LITTLE ZOMBIES』、『よこがお』(すべて2019年)など。周防正行監督の最新作となる映画『カツベン!』が12月13日公開

『宮本から君へ』

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会社の先輩の仕事仲間である靖子(蒼井優)と恋におちた宮本(池松)。靖子の元カレに「この女はオレが守る!」と言い放ったことで、ふたりはつきあい始める。ところが、ラグビーで鍛え上げた営業先の部長の息子が現れ……。●公開中©2019「宮本から君へ」製作委員会

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取材・原文/吉川由希子 撮影/黄瀬麻以

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