サニブラウンに成長の証「足が痛くなければ違った」

サニブラウンに成長の証「足が痛くなければ違った」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2017/08/12
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20秒63の7着でゴールし、苦しそうな表情でトラックに座り込むサニブラウン(撮影・河野匠)

<陸上:世界選手権>◇10日◇ロンドン◇男子200メートル決勝

陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(18=東京陸協)が男子400メートルリレーで起用を見送られる方向となった。男子200メートルで世界最年少となる18歳157日で決勝の舞台に立ったが、張りを感じていた右のハムストリングをレース中に痛めた。そこから失速し、20秒63(向かい風0・1メートル)の7位。日本勢の今大会初入賞となったが、メダルが期待されるリレーはサニブラウン抜きで臨むことになる。

メダルを狙う勢いでコーナーを突っ走っていたサニブラウンが、顔をゆがめた。直線に入る前。もともと張りを感じていた右太もも裏に痛みが走る。がむしゃらに足を前に出すも、ライバルたちの背中は遠のいた。7位でゴールすると、約40秒間、座り込んだ。「あそこで足が痛くなければ…違ったかな。調整も含め強い人が勝つ。いくら速い自己ベストを持っていても、全ラウンドを走りきって1番にならないといけない。勝負できなければ面白くない」。決勝の舞台に立っても悔しさが先行していた。

決勝に残った8人の自己ベストは20秒32の自分以外、19秒台しかいなかった。それでも「メンバーを見ても、自分より速く最初の100メートルを走る人はいないと思った。世界のファイナル。とことん楽しんでやろうと思った」と言った。この種目に史上最年少出場した15年北京大会は「雰囲気にのまれた部分があった」。そんな気後れがないのが2年間の成長の証しだった。

これでサニブラウンの世界選手権は終わった。つわものたちと100メートル2本、200メートル3本を走った負担は想像以上に大きかった。レース後。サブトラックでサニブラウンを指導するレイダー・コーチと日本の苅部、土江両コーチが会談。医師の診断を受け、将来有望な18歳だけに無理をさせず、リレーは回避させる方針で一致した。伊東監督は「大きな痛手になるが、現時点では使わない」と明言し、苅部コーチは「彼のこれからを大事にしたい」と強調した。【上田悠太】

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