原因不明で治療も難しい あの一流芸能人たちが苦しむ「難病」

原因不明で治療も難しい あの一流芸能人たちが苦しむ「難病」

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2017/09/17
No image

ある時「ゴー」と聞こえて…

朝起きたら突然、片方の耳が聴こえなくなり、耳鳴りや強烈なめまいが同時に起こる「突発性難聴」――。

つい先頃、KinKi Kidsの堂本剛(38歳)が突発性難聴であることを発表。過去には浜崎あゆみ(38歳)やスガシカオ(50歳)、山本譲二(67歳)などもこの難病を患っている。

No image

Photo by GettyImages

国内の突発性難聴の患者数は年間約7万5000人。そのうち元通りに回復するのは、わずか3分の1とも言われている。片耳の聴力を失ってしまう人も少なくない。一般的には40~60代に多く見られ、男女差はない。

元Winkの相田翔子(47歳)も、'14年に補聴器広報大使として参加したイベントで、26歳の時にストレスで突発性難聴を発症したことを告白している。

「ある時、平衡感覚がおかしくなってしまい、歌ったり踊ったりするのがとても辛くなって。おかしいなと思っていたら、耳の中でゴーと大音量が鳴るようになり『もう限界』となって、2週間入院治療しました」

しかも、突発性難聴はやっかいなことに原因がはっきりと分からない。病院で検査を受けたものの、脳や内耳に異常が見つからないため、様々な病院をたらいまわしにされる患者もいる。

前出の石井氏が語る。

「突発性難聴の原因には二つの説があります。一つは血液の巡りが悪くなっていること。もう一つはウイルス感染説です。突発性難聴を発症する人の背景をみると、必ずストレスを抱えていたり、寝不足、疲れなど、無理な生活をしている。

結果、自律神経が不安定になり、免疫力が落ちることで発症すると考えられています。規則正しい生活を送っている人には絶対に起こらない病気です」

ステロイド治療には副作用も

音を認識する蝸牛には、2万個近くの「有毛細胞」が並んでいる。有毛細胞を支える基底板は、1秒間に最高2万回も振動するため、多くの酸素と栄養を必要としている。
前出の本田氏が語る。

「冷えから血流が悪くなり、酸素や栄養の供給が滞ると、細胞の活動が低下しやがて死滅します。その結果、聴力が低下して難聴を招くのです。耳は、肝臓や腎臓などと同じくらいたくさんの酸素や栄養を必要とする器官なんです」

突発性難聴の場合、残念ながら必ず治る治療法は見つかっていない。

「基本的な治療法はステロイド剤の注射や点滴です。入院し、なるべく内耳に負担をかけないようにして、血液の循環を良くする薬と神経の再生を促すビタミン剤、ステロイド剤を投与します。

しかし、治療をしても必ず治るとは限りません。『3分の1セオリー』と呼ばれ、3分の1は元に戻るけど、3分の1は全く治らない。残りはその中間。手術もできない」

ステロイド治療は、あくまで治るかもしれないという「推測」でしかない。実際、3分の1は治らないのだ。それをそもそも治療と呼んでいいのか疑問が残る。

なぜならステロイドは効果が強い反面、副作用も強く、怖い薬だからだ。いくら医師の指導のもと、投薬を行っても、むくみや倦怠感など多くの副作用が出る可能性がある。

あえてそんなリスクを負ってまでステロイド剤を投与する必要が本当にあるのか。

「突発性難聴の場合、もっとも大切なのは早期発見、早期治療です。異変を感じてから48時間以内、遅くとも2週間以内に診療を受けることで完治する確率が大きく変わります」(前出・石井氏)

早期であればステロイド剤を大量に使わずとも、血流を良くする薬の低分子デキストラン、メチコバールで治る可能性もある。なにより十分な休息をとることが重要だ。

一方で歳とともに耳が聴こえにくくなるのが「老人性難聴」だ。この難聴は、加齢によって進行するので、薬や手術で聴力が回復することはない。

聴こえが悪くなると、認知機能も衰えることが判明している。米国のジョンスホプキンス大学・耳鼻咽喉科の研究では、難聴の人は認知症になるリスクが2倍、高度の難聴者は5倍に上がることも報告されている。

難聴は「治す」のではなく「補う」――老人性難聴の場合、発想を変える必要がある。高齢者の中には、補聴器をつけたがらない人も多いが、前出の坂田氏は「補聴器を使うことを躊躇しないでほしい」と強調する。

「今や補聴器はデパートや通販でも買えますが、10万円の補聴器も30万円の補聴器も、中のICの機能はさほど変わりません。大切なのは自分に合った補聴器をきちんと選ぶこと。

せっかく補聴器を買ったのに『すべての音が大きくなりすぎて、余計に聞き取れなくなった』と、やめてしまう人も相当数いる。

我々、耳鼻咽喉科学会では、機能・価格の面で合理的なものを選んでくれる補聴器相談医を委嘱し、公表しています。きちんとした補聴器を選べば、聴力はちゃんと改善します。

また、難聴が進行した方は、身体障害者手帳が交付されます。補聴器を買うのにも補助金が出るので、検査をしてみてください」

No image

Photo by iStock

耳の衰えに背を向けるのではなく、しっかりと向き合うことが治療の第一歩となる。

No image

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
知ってた!?「九九の9の段」に隠された驚くべき秘密
地球外の美しさ!フィリピンの新リゾートが完全に何処かの惑星っぽくてヤバいと話題に
ひとりエッチ好き女子が「密かにエッチな気分になっちゃう」お店4つ
お金持ちと一般人を分ける考え方の違い
  • このエントリーをはてなブックマークに追加