「世界大学ランキング2位」の学校案内

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  • 更新日:2017/11/12

先日発表された、タイムズハイヤーエディケーションによる世界大学ランキング。日本のトップ、東京大学ですら46位。ではその上位に食い込む大学は何が違うのか? 同大学ランキング2位、ケンブリッジ大学の対策を読み解く。

世界大学ランキング3位。「21世紀のハーバード」の実力

礎を築いたのはオックスフォードの学生

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ケンブリッジ大学はイギリスのケンブリッジにある国公立の総合大学で、世界で有数の名門大学です。イギリス国内でも常に1位、2位にランク付けされる大学で、2017年のTimes Higher Education誌の大学ランキングでは、世界第2位にランクされています(1位は同じくイギリスのオックスフォード大学)。大学にはおよそ58億9千万ポンド(日本円にして880億円)の寄付金ストックがあり、これは米国外の大学の中では最高額となっています。カレッジ制を採用するケンブリッジは、31のカレッジから構成されていて、それぞれ独自の収入と資産で自治的に運営されています。古代ギリシャの都市国家、戦国時代の日本の「國」のようなイメージで、それぞれが単体で独立しており、その集合体にケンブリッジという名称がついているというわけです。これらのカレッジの中には女子だけを受け入れているカレッジもありますが、ほとんどが共学です。各カレッジにはさまざまなクラスがありますが、特定の科目を対象としたカレッジもあります。ケンブリッジ大学の総在籍者数はおよそ2万名で、そのうち学部生は12,220名です。

英語圏では2番目に古く、世界では4番目に古い歴史を持つケンブリッジ大学には、長くて興味深い歴史が詰まっています。

ケンブリッジの歴史は、イギリスのもう一つの名門、オックスフォード大学の学生二人が、ある女性の死にまつわる事件の加害者として裁かれ、絞首刑となったときから始まります。どういうことでしょうか。この事件によりオックスフォード大学は抗議を受けて閉校状態となり、オックスフォードの学生はケンブリッジなどの他の都市にばらばらに分散したのです。そして閉校状態が解除された後でも、ケンブリッジに残った学生は新しい大学を創設するためにそこに残り続け、のちにケンブリッジの礎を築いたというわけです。

訪れる人を魅了するキャンパス

ケンブリッジには何百年もの歴史を持つカレッジもありますが、設立されてまだ数十年というカレッジもあります。最初にできたカレッジ、ピーターハウスは1284年に設立されましたが、ロビンソンカレッジは1970年代後半の設立です。当初全てのカレッジは男子学生だけを受け入れていましたが、1869年にはじめて女子大学のギルトンカレッジが創設されます(しかし1958年まで女子はケンブリッジの正規の学生にはなれませんでした)。

ケンブリッジ大学のキャンパスはただただ素晴らしく、訪れる人を魅了します。米国の大学内の歴史ある素晴らしい建物でも、せいぜい100~200年前のものです。ケンブリッジ大学内の建物の中には米国が建国された以前に建てられたものも多くあります。例えばクイーンズカレッジは1448年に建てられ、イギリスのレンガ造りの初期の様式が特徴となっています。キングスカレッジのチャペルは1446~1515年に建設され、ゴシック時代後期の垂直様式の中でも最高級の建物とされています。こうした数々の校舎は建築物としても格別の評価を受け、米国はじめ世界各国の大学においても、このようなケンブリッジやオックスフォードの美しい建造物から影響を受けて建設された建物が数多くあるくらいです。

キャンパスはケンブリッジの中心部に位置し、街の20%の人口は、ケンブリッジ大学の学生が占めています。さらにキャンパスには、植物公園から考古学博物館まで一般に公開されている博物館が9つもあります。

ラテン語がそこかしこにある

もう一つケンブリッジの誇るべき特徴として、「図書館の数」があげられます。大学には全部で114もの図書館があります。中心となる学術図書館はケンブリッジ大学図書館ですが、他にも特定の分野に特化した図書館が数多くあるのです。歴史あるカレッジが所有する図書館には、何百年も前の本や原稿といった貴重な資料が収蔵されているのです。

大学のモットーは、ラテン語で"Hinc lucem et pocula sacra"、直訳は「ここから光と神聖な盃を」ですが、「この場所で啓蒙と尊い知識を得よう」とも解釈できます。確かにケンブリッジは、新しいことを学びその考え方を広めるための場所といえるでしょう。またケンブリッジの文化として、ラテン語を重要視します。学生のほとんどはラテン語を理解していないのですが、卒業式はラテン語で行われます。図書館の使用規則にも、例えば図書館にろうそくを持ち込んではいけないといった規則がラテン語で書かれてあり、その規則が書かれたラテン語の宣誓書に、学生は署名をしなければならないのです。

大学の学期は3つに分かれており、それぞれMichaelmas(ミカエル)、Lent(レント)、Easter(イースター)と呼ばれています。ミカエル学期は10月~12月、レント学期は、1月~3月、イースター学期は4月~6月となっています。この学期の大半の間は、学生はケンブリッジ内かケンブリッジの10マイル以内に滞在していなければいけません。学士号取得に必要な学部生の試験やコースはTripos(トライポス)と呼ばれています。

ニュートン、ベーコン、ダーウィンなどケンブリッジの名だたる卒業生

そしてケンブリッジ大学の最大の特徴は、1対1の指導といえます。大学では学生に対する個別のサポートが手厚く、全てのカレッジに学生のための各分野の専門家が指導教官として配置されています。学生が悩んだり、意見を聞きたかったり、新しいアイデアについて議論したい場合などに指導を受けることができるのです。指導を受ける頻度はコースによって違いますが、通常、週に1~2時間指導教官に相談することができます。

世界に誇る名門大学のケンブリッジは、数多くの先駆者、天才、鬼才を送り出してきました。あらゆる分野で優秀な卒業生を輩出していますが、特に数学と科学の分野が最も有名かもしれません。アイザック・ニュートン、フランシス・ベーコン、チャールズ・ダーウィン、ジェーン・グドールは、ケンブリッジに在籍したことがあります。

さらにケンブリッジ出身の哲学者、宗教学者、政治家も数多くいます。イギリスの首相は15人、外国の首脳では少なくとも30人、国王でも少なくとも9人、そしてアメリカ独立宣言の調印者の中で3人がケンブリッジの教育を受けています。

日本人の卒業生はどうでしょうか? 三菱財閥の4代目総帥である故岩崎小弥太氏、SBIホールディングスのCEOである北尾吉孝氏など、特に政治やビジネスの一線で活躍する人材を輩出しています。日本では、ケンブリッジ大学と慶應義塾大学両校の卒業生による集まり「ケンブリッジ三田会」なるものも開かれているといいます。

最後に永遠のライバル、オックスフォードとの関係に触れないわけにはいきません。

イギリスの中で一番目と二番目に古い名門大学として、オックスフォード大学とケンブリッジ大学は総称してOxbridge(オックスブリッジ)と呼ばれており、長年にわたるライバル同士でもあります。このライバル関係の象徴として年に一度開かれるボートレースでは、オックスフォードとケンブリッジがテムズ川を下るレースをします。ケンブリッジは理系に強く、オックスフォードは文系が得意であるという見方もありますが、これは過去の話といっていいでしょう。今は両大学ともお互いに理系・文系に何ら差はなく、世界1位、2位を争うレベルで突出しているのです。

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