目からウロコ!「食事中にテレビばかり見る子ども」への意外な対策

目からウロコ!「食事中にテレビばかり見る子ども」への意外な対策

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2019/08/26
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子どもが自立する、イライラしない、育児がラクになる……。こんな嬉しいことが、世界トップ機関の研究にもとづいた「テキトー子育て」で実現すると提唱するのは、幼児教育のプロで、著書『1人でできる子になるテキトー子育て』もある、はせがわわか氏だ。ある調査では、小学生の子を持つ家庭の75%が、夕食中にテレビをつけているそう。この悪習慣を断つための「科学的工夫」を、はせがわ氏に教えてもらった。

子どもは「食事の初心者」

2013年にベネッセコーポレーションが行った調査では、小学生を持つ家庭の約75%が、夕食時にテレビを毎日、またはたまにつけていると答えています。そして多くの家庭で「テレビばかり観てないで、食べなさい!」と、お小言が増えているそうです。

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人間はふたつのことに同時に集中することが苦手です。ミシガン大学のデビッド・E・メイヤー教授は「2つのことを同時にしようとすると、集中の切り替えに注意を浪費してしまい、どちらもうまくいかない」と言っています。

一方で、熟達してルーチン化できるようになると、同時にできるようになります。例えば車の運転初心者は運転中に話しかけられるとパニックになりますが、運転が上達してくると楽しく会話しながらドライブできるようになります。

それでも、道が複雑で集中が必要な時には「ちょっとだけ静かにして」とお願いしたりもしますよね。

大人はテレビを観ながら食事することができます。食事をルーチン化できているからです。

でも食事の初心者である子どもは、テレビを観ながら食事をすることはできません。食事中にテレビをつけると、テレビばかり観てしまって手が止まり、どうしても食事が進まなくなるんです。

ある実験によると、3歳から5歳の子どもの昼食中にテレビを観せると、昼食の時間の93%は目がテレビにくぎ付けで、食べる量もテレビなしの子に比べてたった半分でした。

「テレビばっかり観てないでちゃんと食べなさい!」と言われたって、子どもにはなかなかできないんです。もちろん、YouTubeなども同じです。

ちなみに、食事初心者の子どもでも、食事中に会話はできます。これはミラーニューロンの働きです。会話をしながらでも、目の前で親が食事をするのを見ているので、無意識に真似して食事が進むというわけです。

さらに、食事中にテレビを観る子どもは、高カロリーな食べ物をよく食べ、野菜や果物をあまり食べないという調査結果もあります。食べるスピードが遅いので、大好きな唐揚げやハンバーグを食べているうちに脳が満腹感を感じてしまい、野菜を残してしまうのです。

また、テレビを観ながら食べると一口のサイズが大きくなる、十分に咀嚼しないまま飲み込む、などの傾向も見られます。幼児期に身につけるべき「食べる力」が育たないんです。

テレビよりも、ラジオ

とはいっても、食事中にテレビを消してしまうと、シーンとなりがちですよね。まだ言葉も危うい子どもと会話が弾むなんてことはなかなかありません。

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でも「何か会話しなきゃ!」とプレッシャーに感じる必要はありません。そもそも子どもが食事している時は、運転初心者が公道を走っている時と同じです。

ブロッコリーを手づかみで食べるのも、ニンジンをフォークで刺すのも、サンマをお箸で食べるのも、集中して全力で取り組んでいるんですから、無理して話しかけなくてもいいんです。だんだん食事が上手になって、自然に会話が楽しめるようになるまでのんびり待ちましょう。

そうはいっても、親にとって静かな食事は退屈かもしれません。また、そもそも親が食事中にニュースなどを観るのが日課になっている場合もありますよね。

3歳のあゆちゃんのお父さんもそんな一人でした。でも最近は食事中にテレビをつけると、あゆちゃんがアニメを観たがるので困っていました。そこで活用を始めたのが、なんとラジオです。「ラジオなんて、古くない?」と思うかもしれませんが、実はラジオも今、どんどん進化しています。

テレビに先駆けてタイムフリーが導入されていますから、スマホに「radiko.jp(民放ラジオ)」や「らじる★らじる(NHKラジオ)」のアプリをインストールしておけば、いつでも好きな時に、ニュース、語学、音楽、バラエティ、そして子育て情報などをワンクリックで楽しむことができます。

耳からの刺激だけなので情報量も多すぎず、テレビに比べていいこと尽くめのラジオですが、それでも食事中に聴く時には注意が3つあります。

まず、子どもが好きなラジオ(幼児向けの歌など)を流すと結局、食事の手が止まってしまいますので、流すなら大人向けにしましょう。

二つ目の注意は、親がラジオに夢中になってしまわないようにすること。ラジオを流しても、子どもとのコミュニケーションが第一優先ですから。

そして最後に、BGMが学習効率を低下させるなどの研究データもありますので、ラジオの流しすぎは危険ですよ。

最初は「手づかみ」でかまわない

私たちザ・ジャパニーズにとって、お箸は誇るべき文化のひとつですよね。豆をつまむ、ご飯をすくう、卵焼きを切る、ご飯を海苔で巻くなど、ただの二本の棒なのに、食べるための道具でこんなに万能なものはないように思います。

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このお箸ですが、上手に使えるようになるためには、お箸を使うのを急がせないことです。

数を数えることに練習が必要なくらい、「食べ物を食べる」ことにも練習が必要です。そして実は、お箸なんかよりもずっと難しいことがあります。それは前歯で噛み切って、奥歯でモグモグすること。これができない子が、最近増えているといいます。

大人はトンカツを食べる時、ある程度大きく切られたカタマリをひとつお箸でつまんで、自分が噛み砕いて飲み込める大きさに前歯で切ります。もし誤って大きすぎる量を口に入れてしまうと、噛むことができなくてアタフタしたり、噛めたとしてもいつまでも噛んでいないといけなくて、途中で嫌になったりします。

この前歯で噛み切る能力は、手づかみ食べを経ることで育ちます。

道具を使う場合には、幼いうちはあらかじめ一口サイズに切ってあげてしまうことが多いので、前歯で噛み切る能力は育ちにくくなります。ただ、前歯をうまく使えないと、口の中にため込んだり、丸飲みしたり、嫌になって口からベーッと出したりしてしまいます。

手づかみ食べは1歳半から2歳頃が敏感期。お箸やスプーンをせかす必要は全くありません。

前歯で噛む練習をする絶好の時期です。最初はたくさん口に入れすぎてオエッとなったり、食べ物で遊び始めたりもしますが、我慢我慢! 子どもは何でも、遊びを通じて習得します。これも練習の一環です。

手づかみ食べを始めたら、子どもが手で持って食べられるように、軟らかく煮た野菜スティックや果物やパンなどを用意してみてはどうでしょう。「自分で食べたい!」という欲求を満足させてあげましょう。

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世界トップ機関の研究と成功率97%の実績から見つかった、科学的に証明されたテキトー子育て。

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