非情な采配。続く正念場の戦いに田中将大が先発へ

  • J SPORTS
  • 更新日:2017/09/14

シーズン終了まで残り17試合。2位ヤンキースは、1位レッドソックスとゲーム差「3」につけた。

優勝争いは言うまでもなく、同地区同士の戦いは熾烈さを増している。明日からは同地区ライバルのオリオールズとの最終4連戦。

今季ここまでは、ヤンキースが9勝6敗と勝ち越しているが、昨季は22試合を戦って11勝11敗と等しく星を分けた。この重要なカードの頭に、田中将大が先発する。

◆勝負に徹する指揮官。サバシア、ガルシアともに勝利投手の権利すら渡さず

ヤンキースのジョー・ジラルディ監督が、ここに来て冷徹な采配を振るっている。

オリオールズ戦の前は、同じく同地区のレイズとの3連戦だったが、そのうち2戦でリスクが高いと見るや、先発投手を5回途中で降板させた。勝ち投手の権利を目前にして。

第1戦では、37歳のベテラン左腕のCC・サバシアが、4回1死(走者1,2塁)としたところで、交代を告げた。この時点での得点は5-1とリードしていたにもかかわらず、「良くなかった」と決断する。

結果は、変わったデイビッド・ロバートソンが2者三振に仕留め、続く2イニングも無失点に。8回はデリン・ベタンセス、9回はアロルディス・チャップマンの無失点リレーで盤石に勝利を収めている。

最初にベテランで「非情采配」示した後、第3戦でも先発ハイミー・ガルシアを4回2/3で降板させた。この時は、得点が3-1とリードし、2死から単打でランナーを1人許した場面だった。

7月28日以来、勝ち星に恵まれていなかったガルシアは、あと1死を任せられなかった憤りを隠せないまま、一度もジラルディの顔を見ることなく、ダグアウトに下がっていった。

見事なのは、この時も采配で結果を出していることだ。変わったチャド・グリーンは、レイズの主軸エバン・ロンゴリアをセンターフライに仕留めて、5回3つ目のアウトを奪うと、イニングをまたいだ6回も3者凡退。流れを渡すことなく、ヤンキースは3-2で勝利した。

ジラルディ監督は、いずれのケースもすぐに先発投手の元へ行き、ベンチで理路整然と言い聞かせているようだった。現地メディアの取材でも、どう話したかを憚ることなく明かしている。

「難しい判断だった」としながら、いずれも相手の気持ちを思い遣り、怒りを受け止めた上で、勝つための采配だった理由をそれぞれに納得いくよう話して聞かせたもよう。2人とも悲しい表情を見せながらも、その後に不満はもらしていない。

◆怪物ジャッジがルーキー記録を次々と達成。ホームラン軍団のオリオールズに田中は?

7月、8月と調子を落としたヤンキースの怪物ルーキー、アーロン・ジャッジが9月に状態をあげている。

10日のレンジャーズ戦では、今季のホームラン40号と41号をマーク。これで、メジャーリーグのルーキーでは、史上2人目となる40本塁打超えの選手となった。

同記録で史上初のルーキーは、1987年のマーク・マグワイア。30年ぶりの天才スラッガー誕生を目撃しているのかもしれないと思うとぞくぞくする。

さらに、25歳以下での40本塁打は、ヤンキース史上でも、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリグ、ジョー・ディマジオ、ミッキー・マントルら、永久欠番の大スター選手4人以来、5人目という。

ジャッジは、主砲の証と言われる四球数もルーキー史上最多となる110で記録更新中。球団資料によると、これまでの最高は1942年にインディアンスのレス・フレミングが記録した106四球だったとのこと。

ジャッジのホームランは明日も飛び出すだろうか。ただし、明日の相手オリオールズはヤンキース(209本)よりも多く、メジャー2位のホームラン数(220本)を誇る。

オリオールズで20本以上の本塁打をマークしている選手は、マニー・マチャド(32本)、ジョナサン・スクープ(31本)、アンドリュー・ジョーンズ(26本)、クリス・デイビス(24本)、トレイ・マンチーニ(23本)、マーク・トランボ(23本)と6人も。

これらのホームランバッター集団を、打者有利の「ヒッターズ・パーク」で知られる本拠地ヤンキースタジアムで迎え、田中が先発のマウンドに上る。

田中将大の登板予定試合、ヤンキースvs.オリオール戦は9月15日(金)午前8:00からJ SPORTS 3で生放送される。

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