
ブルペンで投球する佐々木朗希(撮影・水島啓輔)
【マイアミ(米フロリダ州)18日(日本時間19日)】WBC日本代表の佐々木朗希投手(21)がブルペンに入って32球。先発が予想される20日(同21日午前8時開始)の準決勝(対メキシコ)に備えた。
ジャージーを脱ぎ、白のユニホーム姿で腕を振った佐々木朗は既に本番モードだ。先発する見込みのメキシコとの準決勝に備えて投球練習。大谷が近くで見守る中、ブルペンでの投球は熱気を帯びた。
「本番に向けて調整している。本番になったらマウンドも時間帯も違いますし、その中でいいボールを投げられるようにしていきたい」
練習場のフロリダ国際大グラウンドは、強い日差しと湿気が日本の夏を思わせた。佐々木朗はキャッチボールの後、ブルペンに入り、試合でもバッテリーを組むことが濃厚な中村(ヤクルト)を相手に32球。隣で投げた山本より時間をかけて感触を確かめ、「健康な状態で投げられている。(楽しみな)気持ちもあるし、抑えたい。もちろん不安もある」と緊張の高まりを感じさせた。
11日の1次リーグ、チェコ戦では3回⅔を投げて2安打1失点(自責点0)、8奪三振。最速164キロをマークしており、状態は悪くない。
そこから中9日で準決勝のマウンドに向かう。17日(日本時間18日)の夜にはメキシコがプエルトリコを破った準々決勝を現地で観戦。空調の効いたドーム球場のローンデポ・パークで、中南米の独特な応援も体感し、イメージを膨らませた。
「日本と違う球場の雰囲気を感じられて良かった。実際に対決するバッターをスタンドから見ることができた」
自身は今大会最後の登板となる。米球界からも注目される21歳の怪物投手が、決戦のマウンドに立つ。(織原祥平)