ポルシェとスマホを繋ぐPorsche Connectと充電アプリが示すコネクテッドカーの未来

ポルシェとスマホを繋ぐPorsche Connectと充電アプリが示すコネクテッドカーの未来

  • ASCII.jp
  • 更新日:2021/05/04

クルマがネットワークに繋がる時代 できることが無限大に増えて行きそう

自動車とスマートフォンが連携し、新たな価値を提供する時代になりました。それはスポーツカーの分野にも波及しています。今回はポルシェが提供するアプリ「Porsche Connect」と、ポルシェ初の電気自動車「タイカン」の充電アプリ「Porsche Charging Service」をご紹介します。

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スマートフォンでポルシェ・タイカンをコントロール!

「Porsche Connect」は、スマートフォンを用いて遠隔地から車両をコントロールするインフォテインメントとナビゲーション機能を統合したアプリ。Android版とiOS版の2種類が用意され、新車登録時から36ヵ月(3年間)は無料で利用可能。以降は年額約3万円(モデルにより異なる)で継続利用が可能というサービスです。

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「Porsche Connect」を起動した様子。まずは利用する車両を選択する。なお写真はポルシェ・ジャパンのアカウントであるため、数多くの車両が並ぶ

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車両とスマートフォンを接続しようとしている様子

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写真では「Porsche Connect」を利用するにあたりセキュリティーコードを入力しているが、セキュリティーコードを入力しないログイン方法も用意されている

2016年発売の911からサービスを開始し、現在販売するすべてのポルシェに対応しています。ここで気を付けなければならないのは、中古車で購入した場合。というのも、「Porsche Connect」は登録日から36ヵ月無料で利用可能なサービスであって、前ユーザーが車両登録していたら、その分の日数は引かれてしまうから。なお、登録しなかった車両であれば、購入日から36ヵ月無料で利用することはできます。

エアコン操作からバッテリーの管理まで さまざまな操作がスマホでできる!

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「Porsche Connect」にてタイカン 4Sを遠隔操作するアイコン

ではインフォテイメント系の機能を説明しましょう。主にできることは、エアコンの操作、施錠状態の確認、ハザードのフラッシュ、そしてクラクションを鳴らすといったもの。これに加えてパナメーラのE-ハイブリッドモデルや、同社初の純EVスポーツカーであるタイカンでは、バッテリー管理(充電タイマー)が利用できます。

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エアコンを操作している様子。座席ごとにオンオフが可能

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タイカン4Sのエアコンが起動した様子。かなり早く起動することができた

エアコン操作は遠隔地からのオンオフのみならず、タイマーの利用も可能。たとえば毎日の出勤・退勤時にセットすれば、快適な室内環境で運転開始できるというわけ。こうした機能はあるとないとでは結構違います。

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スマホから車両の状態が確認できる

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スマホから助手席ドアが開いており、かつロックがかかっていない。パーキングブレーキはかかっていることがわかる

施錠の状態が確認できるのも有益な機能。しかもドアごとにアンロック(半ドア)なのか判別できるだけでなく、パーキングブレーキの状態も確認できます。案外こういった部分は忘れがちですからね。

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スマートフォンから車両のホーンを鳴らすこともできる

面白いのはクラクションを鳴らすことができること。ホーンボタンをタップすると、結構大きな音でクラクションが鳴ります。これを利用すれば、広い駐車場で自車がわからなくなった時、音で方向がわかるというもの。日本でも郊外型アウトレットモールや遊園地など広大な敷地内で有益な機能ではないでしょうか。音は迷惑かも……という場合は、ウインカーだけを点灯させることも可能です。

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車両位置を表示させた様子

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タイヤ空気圧を表示させた様子

もちろん車両のほかの情報もスマホで確認できます。空気圧のチェックなど普段はディーラーやガソリンスタンドなどに任せっきりだったりしますので、長距離ドライブ前にチェックできるのは安心ですね。

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ポルシェセンター青山と検索し、マップにピンが立てたところ

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Googleに登録されている情報を表示することも可能

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ルートを表示したところ。タイカンの場合、距離のほか到着時の予想蓄電量が表示される

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ナビゲーションが起動し、ルート誘導を始めたところ

ナビゲーション系の機能としては、目的地をスマホで検索し、自身のカレンダーに連携させ乗車時に車両のナビゲーションシステムに転送するというもの。乗車後に車両を起動させてからナビをセットするという時間が大幅に短縮できるばかりか、車両から離れた場所でドライブプランニングが立てられるから便利。またGoogleのエンジンを使っていることもあり、たとえば「和食」と入力すると近くの和食料理店を検索することも可能。旅行先など見知らぬ土地で有効ではないでしょうか。

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充電タイマーの様子

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車両の充電タイマーとスマートフォンは連動している

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スポットごとに充電タイマーのプロファイルが作成でき、さらに接続すれば自動的にプロファイルが起動することも可能

さらにタイカン用として、充電管理もスマホから確認できます。さらに充電中は終了予定時刻も表示可能。近年、急速充電スタンドの少なさから、充電後もその場に車両を停車したままにするのはマナー違反といわれがち。それゆえ充電が終わるまで車内で過ごす人もいらっしゃるのだとか。ですが、スマホで充電状態がわかれば車両から離れても安心です。

さらに充電タイマーを利用すれば、より効率的な充電管理ができるようになります。秀逸なのは、車両側の充電タイマーと連動しているばかりか、GPSによりその位置に到着するとプロファイルが起動するところ。管理の煩雑さがないのはよいですね。

ポルシェ独自の急速充電の利用料金

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登録されている充電アプリ。Chargeがそれだ

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ポルシェとABBが共同で開発したポルシェターボチャージャー

充電アプリである「Porsche Charging Service」は、同社電気自動車(EV)オーナー向けた独自の充電ネットワークを利用するアプリ。ポルシェはAABと共同で、タイカンの車載バッテリーを24分で80%(走行距離にして約300km分)まで充電できる150kW級のCHAdeMO急速充電器「ポルシェ ターボチャージャー」を開発。全国のポルシェディーラーを皮切りに、各地に設置していく予定とのこと。ちなみに150kW級の出力は、日本で普及しているCHAdeMO充電器(最大90kW)の給電能力を大きく上回ります。

「ポルシェ ターボチャージャー」の利用は、月額1800円で1分あたり75円(30分充電で2250円)の月額会員プランと、月額0円で1分あたり200円(30分充電で6000円)の都度会員プランの2種類を用意。なお入会したからといって、高速道路や商業施設などに設置されているCHAdeMO充電器の利用はできません。eMobility Power発行の充電会員カード(急速充電プランで月4180円、16.50円/分)と比べると、月額1800円で遥かに高速な充電が利用できるのは魅力的。

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「Porsche NOW Tokyo」

「ポルシェ ターボチャージャー」は、スマートフォンに「Porsche Charging Service」をインストールし、充電器に貼られているQRコードをアプリ内のQRコードスキャンで読み込んで行います。今回は東京・有明にある期間限定店舗「Porsche NOW Tokyo」の「ポルシェ ターボチャージャー」(90kW級)で実験してみました。

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手をかざして充電ポートを開いた様子

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ポルシェターボチャージャーの充電ガン

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車両に充電ガンを差し込む

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ポルシェターボチャージャー側の画面に接続完了の文字が表示されれば、第一段階は完了

まずはタイカン助手席側の充電ポートを開いて、充電ガンを差し込みます。すると充電器側には接続されたことを示すメッセージが表示されます。車両の充電ポート内にもLEDインジケーターがあり、白く光れば接続完了(充電器と通信中)。

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アプリを起動した様子。画面下側のQRコードをスキャンするをタップ

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ポルシェターボチャージャーのQRコードをスキャン

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QRコードを読めない場合は、シール内に記載している充電プラグの番号を入力すれば充電が開始する

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認証が完了すると場所が表示される。あとは充電を開始するだけ

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充電を開始すると、ポルシェターボチャージャー側の画面も充電中と表示される

続いてアプリを立ち上げて、充電器側のQRコードを読み取るだけ。QRコードが何らかの理由で読めこめなかった場合は、手入力でコードを入力します。あとは充電プラグの特定、支払いプランの選択をすれば充電が開始されます。一般的なCHAdeMO充電器の利用は充電認証カードを利用しますが、QRコード方式ですので、非接触型カードのような読み取り不良や、他カードとの干渉もなければ、物理的に「どこにいった?」ということもありません。これは、コンビニでQRコード決済が便利か、非接触決済が便利かという考え方の違いにも似ているかもしれません。筆者は常にスマホを携帯しているので、こちらの方が便利に思った次第です。

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タイカンのバッテリー残量レベル表示

できれば「Porsche Connect」と統合し、一つのアプリですべての管理ができれば、使い勝手はさらによくなると感じました。これに関しては、ポルシェ・ジャパン側も認識しているようで検討していくとのこと。ちなみに輸入車で充電ネットワーク網の構築を考えているのは、テスラとポルシェだけ。ソフトとハードの両面でユーザーに新しい価値を提供するポルシェの取り組みに今後も注目していきたいと思います。

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ポルシェとスマートフォン連携のこれからに注目だ!

■関連サイト

ポルシェジャパン

栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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