⽔道局員の岩切と、岩切が訪ねる⽔道料⾦を滞納している人々が苦悩や葛藤を抱えながらも懸命に生きる様子を描いた『渇水』が、2023年6月2日(金)公開。本記事では、映画『渇水』のあらすじ&キャスト情報、見どころをまとめてご紹介します。
『渇水』(2022)あらすじ
⽇照り続きの夏、県内全域で給水制限が発令されていた。⽔道局に勤める岩切俊作は、⽔道料⾦が滞納する家庭を訪ね、⽔道を停めて回っていた。そんな中、蒸発した⽗と帰らなくなった⺟親に取り残された幼い姉妹と出会う。葛藤を抱えながらも規則に従い停⽔を執り⾏うが……。
『渇水』キャスト一覧
岩切俊作/生田斗真水道料金を滞納する家庭の水を停める業務(=停水執行)に就く市の⽔道局職員。小出有希/門脇麦姉妹の⺟親。⽊⽥拓次/磯村勇斗岩切の同僚。
その他キャスト
小出恵子/山崎七海有希の娘、しっかり者の姉。小出久美子/柚穂有希の娘、天真爛漫な妹。伏⾒/宮藤官九郎⽔道料⾦滞納者。今⻄/宮世琉弥⽔道料⾦滞納者。坂上/吉澤健⽔道料⾦滞納者。佐々木/池田成志⽔道局料⾦課課長。⼤林/篠原篤有希の“今度の⼈”。⽵内/柴田理恵⼩出家の近隣住⺠。石川/森下能幸熱帯魚店店長。細川/田中要次スーパーマーケット店⻑。加東/大鶴義丹岩切の担当刑事。岩切和美/尾野真千子岩切の妻。
スタッフ
■原作:河林満「渇⽔」(⾓川⽂庫刊)■監督:高橋正弥(※「高」は正式には「はしごだか」)■脚本:及川章太郎
『渇水』見どころ
ライフラインである「水道水」を通して、主人公の渇いてしまった心を取り戻していく様子が映し出した本作。格差社会・ネグレクト・貧困などの問題が語られ、先の見えない現代に、本当に必要なものは何なのかと疑問を呈すると同時に、生きることへの希望を見出す作品となっている。原作は、1990年河林満によって“生の哀しみ”が鮮烈に描かれ、第70回文學界新人賞受賞、第103回芥川賞候補となり注目を浴びた名篇「渇水」。『凶悪』(13)、『彼女がその名を知らない鳥たち』(17)、「孤狼の血」シリーズ、『死刑にいたる病』(22)などの映画監督・白石和彌が、初の企画プロデュースを務め、監督は、相米慎二、市川準、阪本順治、森田芳光、宮藤官九郎ら監督作品で助監督としてキャリアを重ねた高橋正弥が担当している。主演には、「土竜の唄」シリーズ、『彼らが本気で編むときは、』(17)、『湯道』(23)、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)など多彩な役どころを変幻自在に演じ分ける俳優・生田斗真。さらに門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子ら実力派俳優が揃い踏み脇を固める。心の渇きにもがきながらも“生の希望”を取り戻していく。映画『渇水』。この機会に是非チェックしてみては?
『渇水』作品情報
■公開日:2023年6月2日(金)全国公開■上映時間:100分■配給:KADOKAWA■製作国:日本■公式HP:https://movies.kadokawa.co.jp/kassui/(C)「渇⽔」製作委員会※2023年5⽉16⽇時点の情報です。
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