
ウイリアムズは、スポンサーのガルフの特別カラーリングに関するファン投票を実施。4つの候補から選ばれたカラーリングが、シンガポールGP、日本GP、カタールGPでウイリアムズの今季マシン『FW45』を彩ることとなる。
今年からウイリアムズのスポンサーに就任したガルフは、マクラーレンのスポンサー時代の2021年モナコGPでワンオフの特別カラーリングを実施。ライトブルーにオレンジを組み合わせたカラーリングはファンからも大きな反響があった。
彼らは再び特別カラーリングを実施したいとかねてより考えてきたが、今回はファン投票を通じた選考と前回からひねりを加えてきた。
そして候補として挙げられた4つのカラーリングは、それぞれ「Heritage(遺産)」「Contemporary(現代)」「Visionary(幻)」「Bolder than Bold(より大胆に)」と銘打たれている。
ヘリテージはマクラーレンが使用した特別カラーリングを彷彿とさせる伝統的なカラーリングで、ガルフがフォードやポルシェと共にづポーツカーレースで活躍したかつての時代を反映することを意図している。そして他3つは、その名の通り現代的な解釈となっている。
ウイリアムズのジェームス・ボウルズ代表は、特別カラーリングの実施に向けて次のように語っている。
「モータースポーツのあの時代を振り返ると、素晴らしいモノだった」
「それは何よりもレースに関してだ。ガルフのカラーリング……『GT40』やポルシェのカラーリングはまさに象徴的だった」
「ガルフと提携し、ウイリアムズと共にその歴史を繰り返す機会を得たことで私はワクワクしている」
「これは我々のスポーツを象徴するモノ。歴史を象徴するモノだ。計り知れないレガシーを持つふたつのブランドがひとつになったのだ」
「良い配色になっているのはそういう訳だ。色そのものが理由ではなく、その背景にあるレガシーの本質がカラーリングを機能させているんだ」
また、より現代的にしたカラーリングを候補として挙げた理由として、F1ファン層の変化を反映させたからだとボウルズは語っている。
「F1には、様々な観客層がいる」と彼は言う。
「歴史を象徴するブランドがいる。しかし、その一方で様々な形で現代風にアレンジされたモノもある。そして、それが今のF1界を形作っているんだと思う」
「そこは私がF1を評価している部分でもある。F1はこの10年で大きく成長した」
「ファン層を見てみると、今や年寄りばかりではない。女性や若年層の数が伸びているんだ」
「(カラーリングは)かなり違うようで、かなり似ている。説明するのは難しいが、異なる方法で解釈することで、現代的になったと言える」
なお、ドライバーのアレクサンダー・アルボンは個人的に、4つの候補のうち”ヘリテージ”が好みだと語っている。
「僕にとしては、ヘリテージが素晴らしいと思う」と彼は言う。
「僕はシンプルなのが好きで、綺麗なラインが好きなんだ」
「前はゴチャゴチャしたのが好きだったんだ。幼い頃は使っていたレース用のヘルメットでも、色んなラインとかグラデーション変化を入れるが好きだったんだ」
「そこから僕は基本的にモノトーンのヘルメットを使うようになった。成長したね!」
Adam Cooper