上級職を目指す人がアピールすべき3つのこと

上級職を目指す人がアピールすべき3つのこと

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2021/04/08
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私は、製薬研究プロジェクトマネジャーから次のような質問を受けた。

「より高い役割に就くには、さまざまな仕事に応用できるスキルのうち、何をアピールすべきでしょうか? 逆にあまり強調すべきでないスキルはありますか?」

Cスイート(経営トップ層)や役員の地位を得たい人の場合、昇進の戦略は業界や機能分野によって、さらには同じ業界や機能分野でも会社によって変えるべきだ。

とはいえ私がCスイートや他の上級職を採用したときには、複数の履歴書の中で目を引いた共通点が確かにあった。また私が役員への昇進を目指す人を指導するときの個人のブランドの構築方法には、業界や機能分野、企業にかかわらず共通点がある。

さまざまな役割に応用できる万能なスキルを探すのではなく、トップの仕事にふさわしい競争力のある候補者が持つ3つの具体的な特徴をアピールしよう。

1. 前進を続けていること
企業の階層はいまだにピラミッド型で、役員層よりも中間管理職が多い。他の候補者の中で目立ち一握りの上級職に昇進したい場合は、キャリアが徐々に上方向へと動いていなければならない。

チームや予算の拡大、より重要な顧客の担当など、あなたの役割の変化には責任の高まりが示されているべきだ。また、業績に与える影響が時間とともに大きくなる明確な成果を持つことも必要だ。役職が継続的に上がっていることよりも、役割の複雑性や雇用主にとっての価値が上がっていることの方が大事だ。

私は非営利組織の最高財務責任者(CFO)を採用したことがある。最終的に選ばれた人はトップの仕事を経験したことがない人だった。彼女の役職は明確に上がり続けていたわけではなかったが、彼女が管理していた予算の規模や責任を持つ領域は増えていた。

彼女がキャリア初期に行っていた会計や財務分析は1つの事業部門のみのものだったが、CFOになる直前の仕事では重要な地域の全事業部門の財務監督に加え、事業部門売却の取り組みを率いていた。事業部門売却には財務管理だけでなく、組織の変革戦略や、コンプライアンス(法令順守)・人事など会社のあらゆる機能分野と緊密な連携を取ることが必要となる。

2. 勢いに乗っていること
上方向に進んできたことだけでなく、最近勢いに乗っていることも示す必要がある。

キャリア初期に華々しい出世を遂げたものの、その後は頭打ちになった候補者にはなりたくないだろう。最近の伸び悩みが採用されない原因となるわけではないが、キャリアが着実に上昇を続け、過去3~5年間で特に大きな成長を遂げた人と比べると見劣りする。

私は過去、投資管理企業の地域営業責任者を採用したことがある。これはCレベルの職務ではなかったものの、会社内で利益を生んでいる部署の上層部の仕事で、100万ドル(約1億1000万円)以上の報酬を得られる可能性があった。

採用された人は、キャリアの初期は複数の業界で短期の仕事をこなしていて取り立てて変化がなかったが、過去10年では投資管理の分野で特に堅固な実績を作っていた。過去3年間は、自分の得意分野で会員組織を立ち上げたり、重要な講演の機会を射止めたり、応募中の企業が強く求めていた法人客に頼られたりと優秀さを発揮していた。

彼女はその段階で確実に、キャリアに推進力を持っていた。

3. 持続可能性
キャリアが上方向に推移し、大きな機会(あるいはトップの地位)を得ようとしているまさにその時点でキャリアが勢いに乗っていて、さらには市場の上下にかかわらず毎年結果を出しているのが理想だ。

時期の良し悪しにかかわらず重要な結果を出し続けられる力は持続可能性、あるいは持久力を示している。競争力がある候補者は、一発屋でも、成長市場や好転している状況でしか素晴らしい結果を残せない人でもない。

持続可能性は多くの候補者が見逃しているようで、私はコーチングの顧客に対しこの点を強調するようくぎを刺している。目標とする企業から、異なる市場の状況でのパフォーマンスについて尋ねられるだろうと思い込まないこと。

新型コロナウイルス感染症の流行によって状況が非常に急速に変化することが明確になり、成長と引き締めのどちらの状況でも活躍できることは大きなアピールポイントになっている。

私の顧客の一人は、法務トップの採用活動で最終候補者の1人となった。彼女は、急速に成長する企業での経験と、最近の事業売却や企業再編における経験をどちらも強調するようにした。

雇用主自体は成長を遂げている段階にあったが、企業は最近厳しい決断に直面していてチームに多様な能力を求めていたため、低迷する市場での経験があった彼女が目を引き、採用された。

全ての企業や役割、業界に通じるスキルセットはないが、職務経歴書を自己評価し、上方向の動きと勢い、持続可能性の3つの要素が示されていることを確認することはできる。こうした要素がない場合は、将来の役割やプロジェクトの選択の中でこの差を埋めるか、こうした弱点が目立たないようなメッセージを考えよう。

私のコーチングの顧客の1人は、ある業界で長い間勤務した後で業界を変えた。残念なことに、新たな業界は彼女に長期的には合わず、それと同時に昔の業界で理想的な役員の職務の募集が開始された。

この仕事は彼女の直近の経験とはあまり関連性がないようなので、勢いは不足しているように見えるものの、私たちは現在の業界で過ごした時間によって彼女独自の経験が向上したことを強調するストーリーを作った。新たな業界での彼女の経験は不利な点となるどころか最高経営責任者(CEO)と役員会の心に響き、彼女は最終選考まで進んでいる。

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