
笑顔で講演をする宮本さん
元読売巨人軍投手で、現在は読売ジャイアンツ女子チームの監督を務める宮本和知さんが5月10日、柿生小学校の体育館で市内小学校の教員向けに講演を行った。
市内の小学校でよりよい体育学習のために学びを深めることを目的に、川崎市立小学校体育研究会を構成。例年研修会を行っている中で、教育とは他分野で活躍する講師を招くのは初だという。
宮本さんは講演で、資格を取得しているメンタルコーチの視点から、「指導では長所を伸ばすことに加え、短所の指摘も必要。その際は悪い点を伝えてから良い部分を褒めてあげて」と、子どもが前向きに受け取るための工夫を伝えた。
さらに、笑いを交えながら選手時代の経験を話した宮本さん。「同じ世代で活躍した投手たちの中で、なかなかトップの成績を収められなかった」と話し、「良い意味で諦めをつけ、左ピッチャーとしてポジションを確立できたことが功を奏した」と振り返った。このことは教育にも繋がるとし、「それぞれが活躍できる居場所をつくることで、子どもに責任感を持たせられる」と話した。
講演終了後には、教員からの質問や写真撮影に笑顔で応じた。同会の会長を務める白幡小(宮前区)の田村光司校長は「声かけ一つで子どもたちのやる気は変わる。指導の上で大事なことについて良いヒントをもらった」と感想を話した。

教員たちと撮影会に
タウンニュース麻生区版