
新型コロナウイルスのワクチンを巡り、アメリカではある騒動が起きました。ワクチン会場を訪れたのは「おばあさん」に変装した女性でした。
20日、オーストラリアのシドニーなどで起きたデモ。
22日に始まるワクチン接種を前に「安全性に疑問を持つ人々」が抗議を行いました。
「ワクチン」を嫌がり、体をはって抵抗する人々。ただ、世界にはこれとは逆の「何が何でも、ワクチンを打ちたい」という人もいます。
17日、フロリダ州の接種会場で起きた騒動。
ここでは現在、「65歳以上の高齢者」らを対象に接種が行われています。
しかし、警察官に問い詰められて車を降りた女性たちは何だか若そう。おばあさんに変装し、ワクチンを受けに来たといいます。
フェースシールドやマスクで顔が見にくいのですが、2人は34歳と44歳。これが2回目の接種で1回目もごまかしたとみられます。
こうした「ぬけがけ接種」はペルーでも発生。ただし、こちらは「政府の要人」でした。
外相だったアステテ氏は先月22日、中国製のワクチンを接種。これが医療従事者より早かったとして非難され、今月14日に辞任に追い込まれました。これだけではありません。
ペルー、サガスティ大統領:「怒りと失望を感じています。487人が『立場』を利用し、予防接種を受けていました。その多くは『公職』に就いている人物です」
ちなみに、冒頭でお伝えしたオーストラリアのデモでは「女王に接種させろ」などという主張もありました。
ワクチンへの思いは人それぞれ。混乱は、しばらく続くのかもしれません。
(C) CABLE NEWS NETWORK 2021