Microsoftの液晶一体型PC「Surface Studio」がバラバラに分解され高性能CPU/GPUの冷却機構や特殊なヒンジなどの独自構造が明らかに

Microsoftの液晶一体型PC「Surface Studio」がバラバラに分解され高性能CPU/GPUの冷却機構や特殊なヒンジなどの独自構造が明らかに

  • GIGAZINE
  • 更新日:2016/11/30
No image

Microsoftが発売したディスプレイ一体型PC「Surface Studio」は、独特のヒンジ構造でディスプレイの傾き調整が自在であることやダイヤルタイプの入力端末「Surface Dial」が使えることなど革新的なシステムが採用されており、クリエイターを中心に高い評価を受けています。そのSurface DialをiFixitがバラバラに分解し、特殊なヒンジ部分や、高性能なCPU・GPUを小さな筐体に押し込むための冷却機構などの独自設計の数々が明らかになっています。

Microsoft Surface Studio Teardown - iFixit

https://www.ifixit.com/Teardown/Microsoft+Surface+Studio+Teardown/74448

Surface Studioを分解する様子は以下のムービーで確認できます。

Microsoft Surface Studio Teardown Review! - YouTube

Surface Studioはディスプレイ一体型のデスクトップPCで、28インチ(4500×3000)のSurfaceペン対応のタッチディスプレイを搭載してます。

No image

台座を兼ねるPC本体部分にはUSB3.0ポート・Mini DisplayPort・SDカードスロット・イヤホンジャックを備えています。

No image

ディスプレイ下部にはスピーカーを搭載。

No image

分解作業は台座の底面のゴムを取り外すところからスタート。

No image

現れるトルクスネジを外して……

No image

Heavy-Duty Suction Cups」で底面パネルを取り外します。

No image

現れるのは大小2つのサイズのシロッコファン。

No image

なお、マザーボードから伸びるスピーカーケーブルがあるので、底面パネルの取り外しには注意を要します。

No image

ブラシレスモーターを採用するファンはDelta製。発熱量の大きなCPUとGPUを冷やすためにSurface Studioは2つのファンを内蔵しています。

No image

中間フレームを取り外すと内部構造があらわになります。

No image

なお、中間フレームにはスピーカーがゴムネジで固定されています。

No image

中間フレームを外した状態で、SSDにアクセス可能。

No image

SanDisk製のSSDはM.2タイプなので、汎用品との交換できます。

No image

ヒートシンク/ヒートパイプを取り出すには、スペーサーを取り外します。

No image

2つのファンを連結しているヒートシンク/ヒートパイプはかなり大きめ。

No image

なお、大きなヒートシンクがGPU側で、CPUよりもGPUの発熱量が多いことが想像できます。

No image

次に、2.5インチサイズのHDDを取り外します。

No image

Seagate製のHDD「ST1000LM024」は一般的なS-ATA接続のタイプなので、汎用品との交換作業も簡単です。

No image

これはSDカードスロットモジュール。

No image

赤枠がRealtek製のリーダーコントローラー「RTS5314」で、オレンジ枠がMacronix製のCMOSフラッシュ「MX25L1006E(PDFファイル)」

No image

画像の左上にあるのが電源ユニット。

No image

L字の電源はLITON製。

No image

内部はこんな感じで小さなシロッコファン1つで排熱する仕組みです。

No image

小さなヘッドフォンジャックユニットを取り外すと……

No image

マザーボードにアクセスできます。

No image

赤枠がIntel製のCPU「Core i5-6440HQ」、黄色枠がNVIDIA製のGPU「GeForce GTX 965M」で、オレンジ枠がSamsung製のDDR4メモリ「K4A4G085WE-BCPB(PDFファイル)」で両面に合計8GB分搭載されています。

No image

マザーボードの裏面には、赤枠がGPU用のHynix製GDDR5メモリ「H5GC4H24AJR」、オレンジ枠がK4A4G085WE-BCPB、緑枠がRealtek製のオーディオコーデックチップ「ALC3269」

No image

ディスプレイ部分の分解作業は、枠の部分を熱して接着剤を溶かしてから行います。

No image

薄いピックツールで接着剤に切れ込みを入れていきます。

No image

次に、台座部分を撤去します。ヒンジのカバーを取り外すと……

No image

大小2つのスプリングが確認できます。複数のスプリングによって、垂直状態から水平状態へのディスプレイの角度調整が可能になっています。

No image

ヒンジ部分から台座を撤去。

No image

PC本体部分はこんな形。

No image

なお、PC本体側にも2つのスプリングが内蔵されています。

No image

ディスプレイのバックパネルと取り外すと……

No image

まるで蝶の羽根のような形の補強パーツが確認できます。

No image

この細長い部品がスピーカーユニットです。

No image

ディスプレイの裏側はこんな感じ。

No image

複数枚に分かれたディスプレイ用のマザーボードには、赤枠がMonolithic Power Systems製のLEDコンバーター「M3387L」、オレンジ枠がMicrosoft製チップ「X904169 05 CL1631 T518907.1」、黄枠がMicrosoft製チップ「X904163 01 CL1634 4C39290-01」、緑枠がMicronix製のシリアルNorフラッシュ「MX25U1635F」、水色枠がAtmel製のARMチップ「ATSAMS70N21

No image

青枠がNovatech製チップ「NT96131QG-46」、紫枠がWinbond製のシリアルフラッシュメモリ「25X20CL1G 2 Mb」

No image

赤枠がGenesys Logic製のUSB3.1ハブコントローラー「GL3520」、オレンジ枠がNXP製のオーディオアンプチップ「TFA9890A(PDFファイル)」、緑枠がMediaTek製のWi-Fiレシーバー「MT7600UAN」

No image

500万画素のフロントカメラとマイク、赤外線カメラが一体となったユニットが、ディスプレイ部分に装着されていました。

No image

ということでSurface Studioをバラバラに分解したパーツを並べるとこうなります。

No image

iFixitが評価するSurface Studioの修理・分解難易度は10段階中の「5」と中程度の難度とのこと。その理由として、M.2タイプのSSD、S-ATAタイプのHDDなどストレージに一般的なフォームファクタが採用されていること、ディスプレイアセンブリはディスプレイフレームに一体となっており取り外しやすいこと、メモリ・CPU・GPUなどがはんだ付けされており交換できないこと、ディスプレイに含まれるいくつかのコンポーネントが取り外し困難なことが挙げられています。

No image

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

IT総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
充電なしでスマホを12年間も動かせるバッテリーが開発される
Googleが初めて独自開発したハイエンドスマホ「Pixel」実機レビュー
並ぶ必要なし! Amazonがレジなし食料雑貨店「Amazon Go」を発表
レジで行列や支払いをせずそのまま店から出られる画期的な店舗「Amazon Go」が2017年オープン
耳をふさがない骨伝導イヤホン - aptX対応、防塵防水で6,999円

注目のキーワード

キーワードで気になるニュースを絞りこもう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加