
"ウクライナと日本勢で占めた男女の表彰選手がそろって記念撮影をしていた"
パラ・ノルディックスキーのアジアカップ札幌大会が18日、戦禍に苦しむウクライナ選手団を招待して、札幌市清田区の白旗山競技場で開幕した。
日本障害者スキー連盟(椎名茂会長)が募金を呼びかけ、ウクライナ選手の渡航費を集めた。冬季パラ競技の強豪国のウクライナは本来、アジア杯の出場国ではない。コロナ禍で延期されていた大会が開催されたことを受け、親善大会と位置づけてウクライナの選手たちを特別招待した。
この日は5キロクラシカルがあり、男子は北京パラリンピック金メダルのグリゴリー・ボウチンスキー選手(34)らが出場した。レース後、ボウチンスキー選手は日本選手に駆け寄り、両手を合わせて日本語で「ありがとう」と伝えていた。
女子はウクライナの3選手が1~3位を占めた。優勝したリアシェンコ・リュドミラ選手(29)は「招待してくれたことに心から感謝したい。3年後のパラリンピックは参加するだけでなく、絶対、結果を出す。優勝したい」と語った。
大会は20日の休養日を挟み、21日まで。(能田英二)