国語能力を高めるには、大量の日本語に慣れること——それには読書しかない!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】24)

国語能力を高めるには、大量の日本語に慣れること——それには読書しかない!(藤森かよこ【馬鹿ブス貧乏】24)

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  • 更新日:2021/01/13

「誰も本当のことを言わないから、ブスで馬鹿な私が本当のことを言う!」と元祖リバータリアン(超個人主義的自由主義)でアイン・ランド研究の第一人者である作家・藤森かよこ氏がペンで立ち上がった。
氏のものした『『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』(KKベストセラーズ)は4刷を超え(以下、「馬鹿ブス貧乏」と表記)、多くの女性を勇気づけた「革命の書」である。アラフォー読者からの要請が殺到。今月21日より、第2弾『馬鹿ブス貧乏な私たちを待つ ろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。が出版される。
そこで、今回、藤森氏のご厚意に預かり『馬鹿ブス貧乏』の長いまえがきから第1章まで再構成し、「若いほど」役立つと低スペック女子が37歳までにやるべき本当のことを転連載で教えてくれる。まさに「馬鹿ブス貧乏」で生きるしかない女性が最高に幸せになる本当のサバイバル術である!

■国語能力をつける

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あなたには身に覚えがあるでしょう。どんなに集中して聞いていても、学校の先生が説明していることの内容がサッパリわからなかったということが。教科書を読んでも意味がわからなかったということが。算数や数学の設問自体の意味するところがわからなかったということが。

それは、あなたが馬鹿で国語能力がないからだ。これを放置しておくと、長じては、家電製品のマニュアルや取り扱い説明書を読んでも意味がわからないということになる。

役所への申請書の書き方が、説明書を読んでもわからないので、申請しないということになる。

日本の民間保険会社のみならず、日本の役所も何でも申請式なので、申請しなければ、自分が長年かけて掛け金を払い込んだ保険金も年金も給付されない。確定申告の方法が理解できなければ、税金を必要以上に多く払うはめになる。

新聞記事を読んでも、理解できたつもりで全く理解できないということになる。新聞は購読しないからいいという話ではない。

繰り返すが、こーいう事態になるのは、すべてあなたの国語能力が足りないからだ。母国語であろうと、読むことも、書くことも、話すことも、聴くことも、練習しないと上手くできるようにならない。母国語だから自然に身につくというものではない。

日本語の語彙(ごい)が少なく耳で聴いて理解できない人はトラブルが多くなる。聴いてもわからないから聴くことを途中で放棄(ほうき)すれば、なおさらトラブルは増える。コミュニケーションのかなりは聞く力に依存しているのだから。

相手にわかるように日本語を組み立てることができない人もトラブルが多くなる。国語能力のない人は、最初に言うべきことを最後に言う。言うべきことを言わずに言わなくてもいいことを言う。

こういう人とつきあうのは面倒くさい。こういう人は、悪気(わるぎ)はなくとも孤立しやすくなる。すべて国語能力の低さが原因だ。

国語能力の習得と習熟(しゅうじゅく)は、あなたが楽しみつつ生涯かけてするべきことだ。あなたに国語能力がついていくにつれて、生きていることは面白く、ラクになっていく。

あなたは馬鹿なので、国語能力が開花するのは遅い。中年になってやっと蕾(つぼみ)がほころびかける段階に達する。それでいい。焦っても急いでもしかたない。馬鹿なんだから時間はかかる。

■読むものは何でもいい

国語能力を高めるには、具体的にはどうすればいいか。大量の日本語に慣れることだ。それには読書しかない。

読むものは何でもいい。薄くて行間(ぎょうかん)が空いている本でいい。国語能力がないのに、岩波文庫や講談社学術文庫や分厚い専門書に挑んでも、途中で挫折する。

「長いまえがき」で言ったように、ほんとうに自分の糧になる本は、意外と雑本と馬鹿にされるような類の読みやすいエッセイ集だったりする。本書のような。

アメリカでは、小説(フィクション)を読むのは読書ではなく娯楽とされている。歴史や政治や科学書などの事実や真実(ノンフィクション)を読むのが読書とされる。

しかし、日本語ビギナーであり、かつ馬鹿なあなたは、何事も楽しくなければ継続できないので、面白いと思えるものをドンドン読めばいい。小説でも漫画でも雑誌でもカタログでも、何でもいい。

小説とかの多くの物語を知っておくのは決して無駄ではない。どんな荒唐無稽(こうとうむけい)な物語でも、それは現実の世の中に展開している出来事の相似(そうじ)物だから。物語は社会に参入(さんにゅう)していくときのあなたにとって、大雑把に描かれた地図や見取り図になる。

どんな大雑把に描かれた地図でも、何の手がかりもないよりはいい。虚構の中でうごめく人間たちは、あなたの周囲で生きる人間たちをあなたが理解する手助けとなる。

面白いと感じられないなら途中で読むのをやめればいい。一部だけ読むのでも構わない。まえがきと目次とあとがきだけ読むのでもいい。速読でも遅読(ちどく)でも、つまみ読みでもいい。ルールなどない。

青春期にいるあなたは、まず読書を習慣にすることだ。大量の日本語の記憶があなたの脳の中にある程度蓄積されれば、日本語を書く力もついてくる。聴く力も、話す力も、じわじわついてくる。

読書を忘れると、あなたの国語能力はてきめんに劣化する。自分の意見を言おうとしても、言葉が口から出てこない。一週間読書しなければ、あなたは言いたいことを簡潔に言えなくなる。そういうものなのです。

(第25回につづく『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』より再構成)

藤森 かよこ

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