
日本対プエルトリコ 声援に応える松井(撮影・横山健太)
<パリ五輪予選/女子W杯バレー:日本3-0プエルトリコ>◇プールB◇19日◇東京・代々木第1体育館
セッター松井珠己(25)が“ポジティブ思考”でチームを救った。
世界ランキング8位の日本が、6大会連続オリンピック(五輪)出場へ開幕3連勝。25-23の接戦で第1セットを奪った中、第2セット途中から出場した松井が流れを変えた。
「あまりムードが良くなかったので、自分がしっかり声を出して雰囲気をつくろう」
コートに入ると、明るい声かけでチームを鼓舞した。主将の古賀紗理那や井上愛里沙らに絶妙なトスを供給。自身も相手の意表を突き、2アタックを決めた。 精神面の安定がプレーを支えている。日本代表はメンタルトレーニングを積極的に取り入れており、松井もこの1年を通じ「切り替え」を意識してきた。
これまでは1つのミスに対し「あぁダメだ」と下を向いていたが、今は「次はもう少しこうしよう」「次、取り返せばいい」と前向きに捉えるようにしている。
「うまくいかないこともありましたけど、今はそれが楽にプレーするための思考になっています」
20日のブルガリア戦へも冷静に臨む。
「頭と体の準備は絶やさずやっていきたい」
ポジティブ思考を貫き、好調のチームを支えていく。