岡崎慎司は今日もハツラツ。攻守に献身プレーは健在、15分間で示した期待感【分析コラム】

岡崎慎司は今日もハツラツ。攻守に献身プレーは健在、15分間で示した期待感【分析コラム】

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  • 更新日:2020/11/21
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【写真:Getty Images】

ウエスカは未だにリーグ戦勝利なし

ラ・リーガ第10節、オサスナ対ウエスカが現地時間20日に行われ、1-1のドローに終わっている。日本代表FWの岡崎慎司はこの試合で戦列復帰。約15分間プレーしている。その中で見せ場はなかったと言わざるを得ないが、攻守における献身性はやはり光るものがあった。(文:小澤祐作)

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2018/19シーズン以来の1部リーグに挑んでいる昨季2部王者のウエスカだが、未だに強烈な向かい風から逃れることができていない。

第1節、敵地でビジャレアルとドローに終わるなどシーズンインはまずまずといったところだったが、第2節でカディスに0-2と完敗。その後は3試合連続ドローを経験し、レアル・マドリードとレアル・ソシエダにはそれぞれ1-4の大敗。そして、代表ウィーク前最後のゲームだったエイバル戦もドローだった。

第9節を終えた時点で勝利を奪えていないのはウエスカのみ。順位はもちろん、降格圏に沈んでいた。MFペドロ・モスケラは「重要なのは自分のやっていること、チームメイト、グループを信頼すること」と話すが、非常に厳しい状態にあるのは確かだろう。

そんなウエスカは、代表ウィーク明け後最初のゲームでオサスナと対戦している。ウエスカとしては敵地での一戦とはいえ、勝って浮上のキッカケを掴みたいところだった。

試合の入りはパーフェクトだった。キックオフからわずか5分でラファ・ミルが右サイドを突破しクロスを送ると、GKセルヒオ・エレーラの弾いたボールをサンドロ・ラミレスがプッシュ。電光石火の先制弾であった。

しかし、その後は反撃に出たオサスナペース。ウエスカは耐える時間が続いていた。

前半を何とか無失点で終えることができたアウェイチームだったが、58分に防波堤がついに決壊。相手のコーナーキックから最後はダビド・ガルシアにゴールを許してしまった。試合を振り出しに戻されたウエスカは、その後もホームでの勝ち点3奪取に燃えるオサスナの攻めを前に受け身にならざるを得なかった。

結局、追加点は奪われず1-1のドロー決着となったが、これでウエスカは開幕10試合未勝利ということになった。

「公正な引き分けだ。前半は自分たちが望んでいたプレーをし、後半は彼らがそれをやった。我々は彼らに対抗することができていなかったし、ボールを手放し多くの苦しみを受けなければならなかった」。

ウエスカを率いるミチェル監督は試合後にこう話している。「公正な引き分け」。この言葉通り、1-1という結果は妥当と言える内容だった。

岡崎の見せ場はなかったが…

開幕10試合未勝利とネガティブな状況が続いているウエスカだが、この日は一つポジティブな出来事があった。それは、昨季リーグ戦でチーム最多の12得点をマークした日本代表FWの岡崎慎司の戦列復帰である。

岡崎は第5節エルチェ戦の前半に左太もも裏を痛めて負傷交代。その影響で日本代表の招集メンバーからも離脱した。そして、当初は2週間ほどの離脱と思われていたが、11月に入っても復帰は叶わず。チームと共に苦しい状況が続いていた。

しかし、オサスナ戦を前に現地紙は「すでにトレーニングに参加しており、怪我が再発しなければピッチに立つことができるだろう」と報道。戦列復帰の期待感は高まっていた。

そして岡崎は、現地紙の報道通りオサスナ戦でピッチに登場。先制弾をマークしたS・ラミレスに代わって75分から出番を得た。

34歳のベテランFWは芝生を踏むと同時に復帰前と変わらぬ溌剌としたプレーを披露。前からプレスを与える献身性は相変わらずで、どこまでもボールを追っていた。そして80分には、左サイドへボールが流れると懸命なスプリントでプレッシャーを与え、最後は身体をぶつけボール奪取。結果的にファウル判定となってしまったが、オサスナの攻撃を制御するのに非常に効果的なプレーであったことは確かだ。

そして味方がボールを持てば、フリーランニングで相手の背後を狙う。終盤には左サイドからのクロスをペナルティーエリア内で呼び込むなど、攻守両面で岡崎らしさは出ていた。

負傷明け一発目のゲームということで出場時間は少なく、試合の流れ的にボールに触れる機会も決して多くなかった(タッチ数は6回)。ただ、コンディションの良さは明らかで、ボール非保持時の働きぶりに今後の可能性を感じたのは確か。長く見たいと思えるような内容だったと言ってもいいだろう。

岡崎の復帰はチームにとって様々な意味で大きなプラスとなる。これからウエスカに浮上のキッカケをもたらすことができるか注目だ。

(文:小澤祐作)

小澤祐作

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