熱戦が続く宮崎県高校総体は3日目。
柔道の個人戦では、息詰まる接戦が繰り広げられました。
(大田愛理リポーター)
「きのうの団体戦に引き続き、きょう、行われるのは個人戦。選手がそれぞれの階級でインターハイ出場を目指します」
県武道館で行われた柔道の個人戦。
男子73キロ級の決勝は、延岡学園の美村と宮崎日大の中武の顔合わせとなりました。
これまでの2人の対戦成績は、宮崎日大の中武がすべて勝利しています。
試合は互いに一歩も引かず、延長戦にもつれ込む激闘となります。
拮抗した戦いが続く中、宮崎日大の中武に指導が入り、僅差で美村が勝利!
初のインターハイ出場を決めました。
(男子73キロ級優勝 延岡学園・美村龍誠選手・3年)
「ずっと負けていた相手にようやく勝てて、最後の最後にインターハイへの切符を掴めてうれしかった。全国で一勝でも多く勝てるように練習に取り組みたい」
延岡学園はこのほかの階級でも圧倒的な強さを見せ、7階級中6階級を制しました。
一方で、学校から唯一の出場という選手も。
男子66キロ級に登場した宮崎工業の古道温翔(はやと)。
柔道部の部員が1人のため、他校に出向いて練習に取り組んできました。
古道は1回戦で、ともに練習してきた富島の坂本と対戦。
なんとか技を決めたいところでしたが、坂本に1本を取られてしまいました。
試合には負けてしまいましたが、母校への誇りを胸に戦い抜きました。
(宮崎工 古道温翔選手・3年)
「部員が一人ということもあり、卒業していった先輩たちのためにも今回の試合では勝とうと思っていた。高校の三年間というのはあっという間で逆にもう卒業かという気持ち」
続いて、女子の個人戦。
注目は、今年3月の全国大会で初の日本一に輝いた52キロ級の福永葉子(はこ)。
3歳からの競技生活を支えてきた母・絹代さんもその姿を見守ります。
(母・福永絹代さん)
「何回見ても緊張する。何があるか分からないので、最後まで頑張ってほしい」
迎えた決勝は同じ、宮崎日大の渡辺との戦い。福永は積極的に攻めます。
試合は、渡辺に3つ目の指導が入り反則負け。福永は県高校総体、3連覇を果たしました。
(女子52キロ級優勝 宮崎日大・福永葉子選手・3年)
「自分の柔道を徹底してやれたのでよかった。あくまで通過点なので、ここで満足せずに、次にいけるように頑張る」