お正月の“終わり”は15日? 小正月に小豆粥を食べる理由 正月飾りを燃やす日にも

お正月の“終わり”は15日? 小正月に小豆粥を食べる理由 正月飾りを燃やす日にも

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  • 更新日:2022/01/15
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小正月のお飾り「餅花」(写真はイメージ)【写真:写真AC】

毎年1月15日は「小正月」です。同じお正月といっても、1月1日の元旦を中心にした「正月(大正月)」とは行事が異なります。何かとせわしい現代では、1月も中旬になるとすっかりいつもの日常に戻っていますね。しかし、古くから伝わる習わしでは、この小正月で正月行事に一区切りをつけました。そうした行事について解説します。

◇ ◇ ◇

「餅花」を飾り五穀豊穣を願う

これからの1年に恵みを与える年神様を迎える大正月と違い、小正月はその年の豊作や家内の安全を願う習わしがあります。そのため、今も各地では無病息災や邪気払いなどの行事が受け継がれているのです。

お正月には門松を飾りますが、小正月は「餅花(もちばな)」です。「花餅」と呼ぶ地域もあります。餅花とは、餅や団子を小さく丸めたものを木の枝につけたもの。家や門の前に飾って、その年の豊作を願います。

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繭玉飾り(写真はイメージ)【写真:写真AC】

養蚕が盛んな地域では餅花の一種として、米粉を練って蒸して丸め、繭の形に見立てたものを柳の枝などに付ける「繭玉飾り」も知られています。

以前は白い餅と赤に着色した餅で作る紅白のものが主流でしたが、次第に黄色や緑色などカラフルになってきました。小判やおたふくなどのモチーフもつけて、縁起物として華やかになっています。門の前や家の中に飾り、古くは農作物の豊作を願ってきました。

小正月が終わった後に餅花をもぎ取って焼いて食べると、その年は健康で過ごせるという言い伝えがあります。

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小豆粥(写真はイメージ)【写真:写真AC】

食べるものは「小豆粥」 新年の吉兆の占いにも

小正月の朝に食べる「小豆粥」は、別名「十五日粥」とも言われます。一年間は病気をしないよう、家族の健康を願って小豆が入ったお粥を食べる風習です。古くから小豆のように赤い色の食べ物は「邪気を払う」と考えられてきました。古来中国で行われていた、小豆粥を炊いて家族の健康を祝う習わしが伝えられたものと考えられています。

小豆粥を用いた「粥占(かゆうら)」という行事も、地域によって行われます。粥でその年の農作物や世相の吉兆を占うものです。一般的な占い方は、鍋の中で煮えた粥の中に竹筒などの棒を入れてかき回し、ついた米や小豆の数で予想したり、竹筒に詰めて炊いた小豆粥のでき具合で判断したりします。

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正月飾りを燃やす行事・左義長(写真はイメージ)【写真:写真AC】

正月飾りを燃やして区切りをつける

正月飾りを燃やす行事「左義長(さぎちょう)」も行われます。その由来は、竹を三叉に組んだ「三毬杖(さぎちょう)」で正月飾りを焼いたことのようです。また、元々は平安時代に宮中で行われていた陰陽道の「悪魔祓い」の儀式だったとも。「どんど焼き」「どんと焼き」「さいと焼き」などさまざまな呼び名があります。

各地の神社などで行われ、門松やしめ縄、だるまなどを積み上げて焼きます。地域によって行う日は異なりますが、14日の夜や小正月の15日の朝に火を焚き始めることが多いようです。焼くことで“年神様を天上に送る”という意味が込められていて、炎が高く上がるほどご利益があると考えられてきました。

現代では関心が薄くなりつつある年中行事や季節の移ろいですが、本来は小正月の行事をもってお正月が終わります。のちに20日の「骨正月」で締めくくる地域もありますが、いずれにせよ区切りの日を設けて「正月事じまい」をする習わしです。

鶴丸 和子

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