
(写真はイメージ/GettyImages)
恋愛で好きな人を振り向かせたい時はどうアプローチすれば良いのだろうか? 脳内科医で、「脳の学校」の代表や加藤プラチナクリニックの院長も務める加藤俊徳(かとう・としのり)さんによれば、「相手との距離を近づけるには『会話』や共通の『記憶』を持つことが効果的」だという。加藤さんが監修した『脳ドクターが教える 脳とココロの引き寄せルール』(朝日新聞出版)から、脳科学的な根拠にもとづいた「好きな人を振り向かせる方法」を抜粋して紹介する。
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脳の距離は心理的な距離に比例します。すなわち、脳の距離が近くなればなるほど、相手との親密度が増していきます。脳の距離を縮める決め手となるのは「情報交換」です。ここでいう情報のひとつは「会話」です。LINEなど文字だけのやりとりを含めて、なるべく頻繁に言葉を交わす機会を作りましょう。
■同じ経験などの「記憶」が親密度を高める
もうひとつは『記憶』です。会社のプロジェクトやグループ活動など必ずしもふたりきりでなくていいので、同じ記憶を共有することを心がけましょう。
恋愛中の脳は、ドーパミンやアドレナリンなどのホルモン分泌により活性化されており、つねに自分と相手の距離を確認しています。このときに「相手の脳を知ろう」という意識を持つことが大切です。先入観を捨ててじっくり観察しましょう。
聴覚系脳番地が強そうなら音楽の話をしてみる、視覚系が優れているなら絶景スポットに誘ってみるなど、一歩でも相手の脳に“歩み寄る”ことで、同時に相手の脳を“引き寄せる”ことができます。
■「この人でなければダメ!」は良くない
「この人でなければダメ!」と決めすぎるのもよくありません。選択肢が少なすぎて、脳が硬直してしまうからです
「私にはこれしかない!」と思ってしまうと、脳がほかの選択肢を探すのをやめてしまいます。選択肢が少ないと人は不安になり、緊張してますます脳が働かなくなります。
つまり、脳がフリーズした状態になってしまうのです。「AがいいけどBも悪くない」くらい願望に幅を持たせておいたほうが、引き寄せがスムーズにいきます。
「理想はエベレスト登頂だけど途中でK2に変わってもいい。なんなら富士山でもOK」というぐらいの気持ちでいましょう。私たちは神様ではないので、自分が望んだ相手が最高の相手とは限らないのです。
この人と結ばれるのが理想ではあるけれど、ひょっとしたらほかの人もなくはない…と思っていると、意外に本命と両思いになるものです。
(構成 生活・文化編集部 端 香里)
加藤俊徳