アルゼンチンで開催中のU-20ワールドカップで、まさかの“架空クラブ“問題が発生している。『ニューヨーク・タイムズ』などに寄稿するブライアン・シャレッタ記者らが伝えている。
問題となっているのはU-20ナイジェリア代表のキャプテンを務めるDFダニエル・バメイだ。ナイジェリアはここまで2連勝をあげてグループ首位に立っている。なかでもイタリア戦の完封勝利は注目を集め、バメイは欧州スカウト陣の目に留まったようだ。
バメイは2006年1月4日生まれの17歳で、飛び級招集ながらキャプテンを務めるなど将来が期待される。国際サッカー連盟(FIFA)に提出されたプロフィールではナイジェリアの“ヤムヤムFC”に所属中となっており、クラブが獲得を試みる場合はヤムヤムFCとの接触が必要に。だがここで問題が生じている。
スペイン紙『スポルト』はヤムヤムFCが「存在しない」と伝え、「この選手がどこから来たのか、ナイジェリアでは既に議論になっている」と報じた。また『コーペ』は「ヤムヤムFCに登録されている選手は他にいない」とし、クラブの所在地とされているアブジャのサッカー連盟が「ヤムヤムFCの存在を否定している」ことを紹介。“ヤムヤムFC”は架空のチーム名の可能性があるようだ。
ブライアン記者はツイッター(@BrianSciaretta)で、スカウトはどのようにバメイと交渉すべきか困っていると伝えている。 はたして17歳DFの真の所属クラブはどこなのか、“ヤムヤムFC”は実在するのか。バメイが活躍するほど謎は深まるばかりだ。
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