
今年1月、高校サッカーで日本一に輝いた岡山学芸館高校。岡山県勢で初の全国制覇という快挙を達成しました。同校を率いる高原良明氏が語る、日本一への軌跡と人生を貫くものとは? 今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』で紹介しています。
岡山学芸館はなぜサッカー日本一になれたのか?
誰もが日本一を目指して鎬を削る中、勝利の栄冠に輝くチームに共通するものはあるのでしょうか。
今年1月、共に初の栄光を掴んだチームがあります。
駒澤大学陸上競技部は歴代5校目、悲願の大学駅伝三冠を達成。
岡山学芸館高校サッカー部は岡山県勢として初の全国制覇。
『致知』6月号では、それぞれ指導に当たった大八木弘明氏と高原良明氏に、日本一への軌跡、人生を貫くものを語っていただいております。
本日は、岡山学芸館高校サッカー部を悲願の日本一へと導いた高原氏のお話をご紹介いたします。
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今回の選手権ではPKを蹴った全員が一度も外しませんでした。
僕は蹴るコースを一切指示しておらず、選手たちが自ら自信を持って蹴ってくれた結果です。
とにかく練習の時には、
「皆の思いを背負って蹴るPKだから、軽い蹴り方をするな。キーパーに予測され弾かれたとしても、その手を弾いてでもネットに突き刺すくらいの強さで自分の狙ったところに決めろ」
そう指導していました。
PKにはもちろん運もあるのでしょうが、やっぱり練習を積み重ねてきた力は大きいと思います。
準決勝で戦った神村学園(鹿児島)はプロ内定の選手が2人もいるトップレベルのチームでしたが、ここでもPK戦を制して勝利を手にできました。
といっても、優勝した瞬間もいまも、あまり日本一という実感はありません。
決勝戦の直前も不思議と緊張感はなく、ロッカールームで選手も僕も非常にリラックスして臨むことができました。
今回のリーグ戦が始まる前、選手たちに以前『致知』に掲載されていた“博多の歴女”と呼ばれる白駒妃登美さんの「天命追求型の生き方・目標達成型の生き方」という考えについて話しました。
天命追求型とは将来の目標に縛られることなく、いま自分の置かれた環境でベストを尽くすという考え方です。それを続けていくと天命に運ばれ、自分では予想もしなかった高みに到達できる。
初めはベスト4を目標に戦っていたため、無事にベスト4入りが確定した日の夜のミーティングで、この話を再度共有しました。
目標達成はしたけれど、もう一つ天命に従って戦うならば、とにかく次の一戦、目の前の試合に全力で戦うしかないよなと。
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『致知出版社の「人間力メルマガ」』