ガンプラでカードダスを再現するモデラーのこだわり 「『頭を大きく、手足を短く』横井画伯の描くガンダムに近づけたい」

ガンプラでカードダスを再現するモデラーのこだわり 「『頭を大きく、手足を短く』横井画伯の描くガンダムに近づけたい」

  • ORICON NEWS
  • 更新日:2021/02/21
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ポーズ、背景にもこだわり、”カードダス風”のガンプラを制作。写真は『風騎士ガンダムマークII』 制作・画像提供/おれのスパイダーマン太郎氏 (C)創通・サンライズ

ガンダムのキャラクターを二~三頭身に“スーパーディフォルメ”(SD)し、「武者」や「騎士」といった“職業”に応じた武具を装備。『機動戦士ガンダム』とは異なるオリジナルの物語を展開させ、80年代後半~90年代初頭に人気を博した『SDガンダム』シリーズ。モデラー・おれのスパイダーマン太郎さん(@BDupw7zgsNaD7dY)は、『BB戦士』や『元祖SDガンダム』ほかさまざまなキットを使い、プラモデルで『カードダス』を忠実に再現。そこには、SDガンダムの生みの親であるデザイナーの横井孝二氏への憧憬があった。

【写真】光り輝くホログラムは大人になっても憧れる…皇騎士「カードダス風ガンプラ」

■「カードダス風の背景の材料は、ほとんど100円ショップのもの」

――カードダスのカラーリング、ポーズを忠実に再現されていますが、この作品を作る際に苦労した部分、こだわった部分をそれぞれお聞かせください。

【おれのスパイダーマン太郎】一番は顔です。どんなに完成度が高くても自分の好みの顔にならないと満足のいく完成品にはならないので、カードダスのイラストを描かれている横井画伯のSDガンダムの特徴を再現できるように毎回四苦八苦しています。体型もなるべく頭を大きく、手足を短くすることを心がけています。

――作品からもこだわりが感じられます。

【おれのスパイダーマン太郎】はい。でもあまりこだわりすぎると自分の技術力では完成しなくなってしまうので、今の自分よりちょっと背伸びするぐらいを目指し、ある程度格闘したら、多少納得いかなくても次に進むようにしました。ただ最近は納得いかないことが増えてきたのでそろそろ考えを改めた方がいいかもしれないです。
もちろんキット(『BB戦士』や『元祖SDガンダム』)のままでも素晴らしいものであることに変わりはないのですが、少しでも横井画伯のガンダム顔に近づけたいというのが、一貫して自分のSD制作の目標であり、原動力になっています。

――カードダス風の背景は、どのように作られるのですか?

【おれのスパイダーマン太郎】カードダス風の背景の材料は、ほとんど100円ショップのものです。透明な下敷きをカットして、折り紙コーナーにあるキラキラシールを貼り付けて。ベースの部分はアクリルケースをカットして、黒で塗装後にキラキラシールを貼り付けています。説明書きはイラストソフトでマークを描き、カードダスと似たフォントで文字を打ってレイアウトしたものを印刷して貼り付けています。日にちが経つと印刷した紙が湿気を吸ってはがれてきたり、キラキラシールに空気が入ってきたりするので、改善が必要です(笑)

■『円卓の騎士』のキャラに惹かれ、キットがない“敵キャラ”を作るまでに

――アラフォー世代は特に懐かしい『騎士ガンダム』シリーズのカードダスを、プラモデルで見事に再現されています。『騎士ガンダム』に着目したきっかけは?

【おれのスパイダーマン太郎】当初『皇騎士ガンダム』を作ったのですが、本体だけだと物足りなく感じたので、ディスプレイベースを作ろうと思ったのがきっかけです。もともと『伝説の大将軍編』の『武者頑駄無』たちもディスプレイベースでちょくちょく作っていて、「『騎士ガンダム』でやるならカードダスのデザインだろう」と思い立って今の形になりました。

――作品を拝見すると、『騎士ガンダム』シリーズのなかでも『円卓の騎士』のキャラクターが多いように見えます。

【おれのスパイダーマン太郎】そうですね。『騎士ガンダム』を知ったのは『カードダス』ではなく、スーパーファミコンのゲームですが、このシリーズで一番最初に出会ったのが『円卓の騎士』だったんです。ここに出てくるキャラクターは全部大好きです。特に、『風騎士ガンダムマークII』は、全身綺麗なグリーンのデザインがかっこよくて。BB戦士でキット化されていなかったので、『元祖SDガンダムの風騎士ガンダムマークII』をベースに、『BB戦士灼騎士F91』や『LEGENDBBコマンドガンダム』を使って制作しました。また、ガンダム以外の敵キャラクターにも魅力を感じていました。

――キットが発売されていない敵キャラも制作されていますね。

【おれのスパイダーマン太郎】はい。『幻闘士ロンメルドワッジ』は『GジェネNo.42ドム』と『太史慈ドム』、『呪術士ダーティギャン』は『胡軫ギャン』、『旧キット1/144ギャン』、『邪騎士ザクエス』は『BB戦士No.218ザクII F型』と『クロスシルエットのザク』を組み合わせました。形の違うところや武器はエポキシパテやプラ材、ジャンクパーツで作っています。全部、ずっと作ってみたいキャラクターだったので、腕試しに挑戦してみました。

――素晴らしいこだわりで『SDガンダム』の世界を表現されていますが、おれのスパイダーマン太郎さんにとって『SDガンダム』の魅力とは?

【おれのスパイダーマン太郎】そうですね。1つは、あの愛くるしい見た目です。かっこいいガンダムに可愛さが加わった絶妙なバランスのあの姿には何より魅力的だと思います。
あとはシリーズにもよりますが、人に操られるのではなく、ガンダムが人格を持って生きているという設定ですね。子どもだった自分も受け入れやすかったのかもしれません。幼い頃、ガンダムになりたくて、その妄想と現実をつないでくれたのが『SDガンダム』のプラモデルでした。「これは自分自身」だと思いながら作るのがとても楽しくて、作った後はそれに変身して戦う自分を想像していました。これはガンダムが生きている設定の『SDガンダム』だからこその魅力だと思います。

――おれのスパイダーマン太郎さんにとって「ガンプラ」とは?

【おれのスパイダーマン太郎】一番古い記憶にすでにガンダムがいたので、ある意味、今の自分を形成している全ての元になった物の一つと言えるかもしれません。幼いころ、兄に「プラモデルは楽しいものだ」と刷り込まれていたので、それがなければ、大人になっても子供のようにはしゃげるこんなにも素晴らしい趣味には出会えてなかったかもしれません。兄はとっくにガンダムを卒業していますが(笑)、そこは本当に感謝しています。
今の生涯を終えて仮に生まれ変わったとしても、その世界にプラモデルやガンダム、自分の好きなものがあるかわからないので、今のうちに作りたいものは一体でも多く作っていきたいと思っています。

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