「スタッドレス買うのは情弱」夏タイヤで雪道走るドライバー...軽すぎる罰則に疑問の声

「スタッドレス買うのは情弱」夏タイヤで雪道走るドライバー...軽すぎる罰則に疑問の声

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  • 更新日:2023/01/27

ノーマルタイヤで雪道走り立ち往生する車が後を絶たない

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2022年12月から2023年1月にかけて、各地で積雪や路面凍結での車の立ち往生やスリップなど事故が報じられるようになりました。

特に、ノーマルタイヤのまま積雪・凍結した道路を走り、立ち往生した車が多いとして、国土交通省は冬タイヤの装着、チェーンの携行及び早めの装着の徹底を呼びかけ。

積雪路で立ち往生したノーマルタイヤ装着車を撮影し矢印で示した、写真付きの投稿をSNSした国道管理者もあり、この投稿には「何度言えばわかるんだ」「まだ理解してない愚か者がいるのか」など、積雪・凍結路面をノーマルタイヤで走行しようとするドライバーへの非難が多く寄せられています。

しかし、こうした呼びかけ・注意喚起もむなしく、ノーマルタイヤのまま雪道で走行不能に陥った車による交通障害は後を絶たないようです。

積雪・凍結路をノーマルタイヤで走行するのは法令違反

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スタッドレスタイヤやタイヤチェーン等を装着せず、ノーマルタイヤのまま雪道を走行することは、ほとんど場合で法令違反の行為となります。

道路交通法第七十一条「運転者の遵守事項」の第六項において、車両等の運転者は「道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」を守らなければならないとされており、沖縄県を除く各都道府県の公安委員会で「積雪または凍結している道路において自動車は、タイヤ・チェーンや防滑タイヤ等の取り付けによって滑り止め措置をすること」とルールを定めています。

これによって、滑り止め措置をしていない車で積雪または凍結している道路を走行することは、「公安委員会遵守事項違反」に該当。

違反点数はありませんが、大型車等なら7,000円、普通車と二輪車では6,000円、原付で5,000円を反則金として支払わなければなりません。反則金を支払わず、刑事処分となった場合は3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が課されます。

違反時の反則金はスタッドレスタイヤを買うよりずっと安い

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夏用のノーマルタイヤで雪道を走行した車が立ち往生した、スリップ事故を起こしたといったニュースは、毎年と言ってもよいほど、降雪期になると報じられています。

そのたびに国土交通省をはじめ、自治体や各メディア等が呼びかけを行っていますが、ノーマルタイヤのまま雪道を走ろうとするドライバーにその声は残念ながら届いていないようです。

前述のとおり、滑り止め措置をしていない車で積雪または凍結している道路を走行することは違反行為です。しかし、この違反に対する罰則が「あまりにも軽すぎる」とSNS等で罰則強化を求める声が近年増加しています。

スタッドレスタイヤは、たとえば人気車種のホンダ N-BOXのサイズ、155/65R14では、安くても1本あたり5,000円程度。2本購入するだけで、反則金を上回る出費となります。

これに加えて交換工賃もかかるうえ、地域によっては積雪せずにシーズンが終わったという場合もあるため、たとえ滑り止め措置をせず取り締まりを受けたとしても、「スタッドレスタイヤを買うよりも反則金を払ったほうが安上がり」となってしまいます。中には、上記の考えに基づき「スタッドレスタイヤを買うのは無駄だ、スタッドレスタイヤを買うのは情報弱者だ」と考える人もいるようです。

このような理由から、「反則金を支払ったほうが得だ」という理由から滑り止め措置をしないまま雪道を走ったドライバーが事故を起こし、自身や他者の命を奪わないよう、滑り止め措置をせずに積雪または凍結している道路を走行するドライバーへの罰則強化が求められています。

「捕まらなければいい」「反則金払えばいい」が命の危険を招く

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日本は法治国家であるため、守らなければならないルールもあれば、ルールを守らなかったときのルールもあります。「反則金を支払ったほうが得だ」という考えは、「スタッドレスタイヤを履かなかった場合のルール」に基づいていると言えるため、「反則金を払ってるのだからいいだろう」という考えにつながってしまうのでしょう。

そのため、「滑り止め措置をしなかったことによる損」が「スタッドレスタイヤ等の購入による出費」を上回る程度の罰則にしなければ、今後も「反則金を払えばいい」といった考えを持つドライバーは減らないと考えられます。

しかし、タイヤのグリップ力を失った車は、制御が利かない1トン以上の鉄の塊です。スリップやスピンをして怖い思いをした程度では済まず、自身や大切な人の生命、他人の生命や財産に大きな損害を与え、一生悔やんでも悔やみきれない事態になるかもしれません。

賢いドライバーとは、「損得勘定やルールの穴を見つけることができるドライバー」ではなく、「自身や周囲の安全を守り、無事に目的地までたどり着けるドライバー」であることを、忘れてはいけないでしょう。

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MOBY編集部

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