芳田 女子57キロ級初優勝、松本以来の金 リベンジ果たした

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  • 更新日:2018/09/23

◇柔道 世界選手権第3日

(2018年9月22日 アゼルバイジャン・バクー)

女子57キロ級の芳田司(22=コマツ)が決勝でスミスデービス(英国)を合わせ技一本で破り、昨年に続く2度目の出場で初優勝を飾った。同階級の日本勢の金メダルは、15年アスタナ大会の松本薫以来、3年ぶり。昨年は決勝で涙をのんだが、2年越しの目標をかなえ、20年東京五輪へ一歩前進した。2連覇に挑んだ男子73キロ級の橋本壮市(27=パーク24)は準優勝で、この階級での日本勢の連続金メダルは6大会でストップした。

昨年はあと一歩届かなかった頂上にたどり着くと、芳田は自然とうれし涙をこぼした。準決勝はジュニア時代から何度も対戦してきた出口(カナダ)を延長40秒に内股で技ありを奪って突破。決勝はスミスデービスを攻め続け、体落とし、小外刈りで立て続けに技ありを奪い合わせ技一本。昨年のリベンジを果たした。

「ホッとしています。ずっと調子が上がらなくて1試合目から苦しかった。去年の決勝の負けが忘れられなくて、勝てない時期もあったが、チームの先輩や家族が支えてくれた。感謝したい」

穏やかなたたずまいからは想像しがたいが、幼少期はけんかっ早く、8歳の時に見かねた親から半ば強制的に京都・円心道場へ入れられ、柔道を始めた。福岡・敬愛高を卒業後にコマツ入り。高校でも実績を残していたが「打ち込み、トレーニング、全て変えられた」とそれまでの方法を全否定された。柔道人生最大のピンチを迎えたが、「ボロぞうきんのように」されながら名門の練習に食らいつき、階級の第一人者になるまで成長した。

リオ五輪の最終選考会となった16年の選抜体重別選手権に優勝。12年ロンドン五輪金の松本薫が代表に選出されたが、その時点では「雲の上の存在」と悔しさは湧かなかったという。気持ちに変化が表れたのは、63キロ級代表だった先輩の田代未来の練習相手でリオを訪れてから。「もしかしたら自分が出ていたかもと想像した。いいなと思った」。東京五輪が夢から目標に変わり、昨年の世界選手権は準優勝。2度目の出場で結果を出した。

「ここで優勝して自信を付けるのが目標だった」。弱気の虫は退治した。あとは東京五輪まで突っ走るだけだ。

◆芳田 司(よしだ・つかさ)1995年(平7)10月5日生まれ、京都市出身の22歳。両親の勧めで小2から円心道場で柔道を始める。中学3年間は神奈川の相武館吉田道場に入門。福岡・敬愛高から14年4月にコマツに入社。同年11月の講道館杯でシニア大会初制覇。グランドスラム東京大会は3連覇中。昨年の世界選手権は準優勝だった。得意技は内股。1メートル56。

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