2度の大怪我を乗り越えて――。半端ないポテンシャルを持つ木戸晧貴がプロ入りを掴むまで

2度の大怪我を乗り越えて――。半端ないポテンシャルを持つ木戸晧貴がプロ入りを掴むまで

  • サッカーダイジェストWeb
  • 更新日:2017/12/07
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ポテンシャルは一級品。大学時代の悔しさはプロの舞台で晴らすしかない。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

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高校時代を過ごした福岡の地で木戸は新たなスタートを切る。写真:松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

「自分はFWなので、ゴール前や得点に直結する仕事やシュート力が武器」

ストライカーらしいプレーが売りの木戸晧貴。来春からアビスパ福岡で新たな道を歩み始める期待のFWだ。ただ、プロの舞台にたどり着くまでは怪我と向き合う日々の連続だった。

176センチと大柄ではないが、体躯の強さと類まれなシュートセンスを持つ木戸は、高校時代から高い評価を得ていた。U-18日本代表候補に選出され、3年時には選手権でベスト16入り。大会終了後には高校選抜にも選ばれた。

とりわけ、ゼロックススーパーカップの前座で行なわれたU-18 Jリーグ選抜戦で見せたゴールは圧巻だった。後ろから来たボールを完璧にトラップし、左足でネットを揺らした一撃はファインショットだった。当然、進学先の明治大でも大きな期待を掛けられ、ルーキーイヤーからピッチに立つ機会を得た。

そのなかで順風満帆のサッカー人生を大きく狂わせる出来事が起こる。1年目から試合を経験し、迎えた2年の夏。総理大臣杯2回戦の北海道教育大岩見沢校戦で右ひざ前十字靭帯損傷と半月板損傷する大怪我に見舞われたのだ。

全治8か月の重傷。高校3年生の時に中足骨を骨折して以来の長期離脱を余儀なくされた。ここから待っていたのは長くて苦しいリハビリ生活。仲間がボールを蹴っているグラウンドの横で地道にトレーニングを積み重ねた。

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しかし、サッカーの神様は残酷で、彼に再び大きな試練を与える。翌年5月のリーグ戦で復帰し、迎えた夏の総理大臣杯。順天堂大との決勝でアクシデントに襲われたのだ。今度は左ひざの前十字靭帯損傷。そこから戦列を離れ、怪我を治す作業に専念することとなった。

そして、迎えた最終学年。自ら志願して主将に就任し、開幕から2か月ほどして戦列に復帰した。しかし、一番苦しかったのはこの1年だったと本人は言う。

「復帰するまでは状態が良かったのですが、疲労が溜まって練習で痛めてというのが続いた。正直一番つらかった。チームも結果が出ていない、最終学年の4年生、自分は怪我。その3点セットだったので、本当にどうしたらいいんだろうという気持ちが強くて、もどかしかった」 復帰しては離脱するということが続いた序盤戦。回復が思わしくなく、夏のユニバーシアードも辞退する形となった。それでも、乗り越えられたのは仲間の存在があったからだ。

「みんなが頑張っている姿を見ていたので、僕も何とかしたい。そう思った時に自分が早く復帰して、チームに貢献するのが一番だと思った。なので、休むのではなく、もう1回自分の身体と向き合うことが最善の道だった」という言葉通り、木戸はネガティブになるのではなく、再び怪我と向き合った。チームメイトのためにも自身の身体を知ることに注力したのだ。

その結果、病院からも頑張りを褒められるほどで、身体の状況を把握できるようになった。努力が実った木戸は怪我を乗り越え、自らの手でプロ入りを掴み取ったのだ。

春からは地元の熊本からもほど近く、高校時代を過ごした地でもある福岡で新たな生活を始める。

「4年間のうち2年間離脱していたけど、その中で木戸晧貴というプレーヤーを評価してもらえた」

怪我をしていた時期から追いかけてくれていたクラブのために、支えてくれたチームメイトのために――。木戸はプロの舞台で躍動することを誓う。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストweb編集部)

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