5年生存率8%...星野仙一氏のすい臓がん、症状・早期発見方法・罹らない方法は?

5年生存率8%...星野仙一氏のすい臓がん、症状・早期発見方法・罹らない方法は?

  • Business Journal
  • 更新日:2018/01/17
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去る1月4日、星野仙一氏がすい臓がんのため亡くなった。

星野氏はドラフト1位指名を約束されていた読売ジャイアンツ(巨人)からそれを反故にされ、1969(昭和44)年、明治大学から中日ドラゴンズに入団。それ以降は、巨人への反骨心を支えに、(特に巨人戦には)気迫を前面に出す「燃える男」「中日のエース」として活躍し、1982(昭和57)年に引退するまで146勝をあげた。その後は、中日、阪神、楽天の監督として計1181勝、4回のリーグ優勝を果たした。

特に2003(平成15)年には、長く低迷していた阪神を18年ぶりのリーグ優勝に導き、13(平成25)年には楽天に球団史上初のリーグ優勝、日本一をもたらした。その名将・闘将の星野氏もすい臓がんには勝てず、日本人男性の平均寿命より10歳以上若い70歳で不帰の客となった。

16(平成28)年7月に急性すい炎を発症したことをきっかけにすい臓がんであることが判明、以降、闘病を続けていたが昨年暮れに急に悪化したという。

16年7月31日には、同じ「すい臓がん」で「小さな大横綱・千代の富士」が61歳で早逝した。優勝31回、53連勝、通算勝ち星1045勝、国民栄誉賞受賞などの記録もすごいが、125kg(今の幕内力士の平均体重=約165kg)あるかないかの軽量で、重量力士をバッタバッタとなぎ倒す、あの精悍でハンサムな千代の富士の勇姿を覚えている方も少なくないだろう。

1955(昭和30)年6月生まれの千代の富士が、白鵬、日馬富士の両横綱を従えて、還暦の土俵入りを披露したのが2015(平成27)年の5月。その後に受けた人間ドックですい臓がんが見つかり、たった1年余りで彼岸に旅立った。

16年1月10日には、ニュース分析に定評があったジャーナリストの竹田圭吾氏が、同じく「すい臓がん」で亡くなっている。前年の9月にテレビ番組でがんを公表し、わずか3カ月後の死であった。大学時代アメフトで鍛えた182cm、80kgの偉丈夫だったが、51歳での早死にである。

●症状

毎年3万人もの日本人の命を奪うすい臓がんは自覚症状が乏しく、発見時には「43.4%」が他の臓器に転移している「ステージ4の末期がん」(国立がんセンター発表)。5年生存率も「8%未満」。すい臓は胃の後ろのほうにある約15cmほどの細長い器官で、英語で「pancreas」というが、消化液の分泌(外分泌)、インスリンやグルカゴンなどホルモンの分泌(内分泌)などの体内の重要な作用を担っている。

すい臓がんの症状としては、「胃から背中にかけての重苦しさ、痛み」「食欲不振」「体重減少」「黄疸」などがあるが、これらはある程度、病気が進行してから表れる。

エコー(超音波)検査でもチェックできるが、すい臓は胃の後ろに存在しているため、腸のガスや、太っている人は内臓脂肪が邪魔して「直径1cm以下のすい臓の腫瘍」を見つけるのは難しい。胃カメラを使って、細い管を胆管、すい管に直接挿入し、造影剤を注入して検査するERCP(内視鏡的逆行性胆管すい管造影)もあるが、患者の負担が大きい検査法だ。

そこで、すい臓がんの早期発見に一番お勧めなのが「MRCP」(MR胆管すい管撮影)だ。MRCPは胆汁やすい液の状態を強調して映し出してくれる「MRI」である。

●罹らない方法

さて、すい臓がんのこうした早期発見法を知っておくことも大切であるが、もっと大切なのが、すい臓がんに罹らないことだ。

「欧米型のがん」のひとつである「すい臓がん」の発症要因として、「動物性脂肪」や「アルコール」の摂りすぎがあげられる。よって「和食中心の食事」「アルコールはほどほどに(日本酒なら2合、ウイスキーならダブル3杯、ワインならグラス2~3杯、焼酎なら水割り3~4杯、ビールなら大びん2本以内)」が大切である。

そして、もうひとつの敵はストレスだ。

星野氏、千代の富士、竹田氏は激しい運動を長年やったスポーツ選手だ。運動に限らず、強いストレスは体内に活性酸素を大量に発生させ、がんをはじめ万病の要因となる。

「大きなストレスからは逃げよ」「小さなストレスは忘れよ」などといわれるが、そう簡単にはいかない。ストレスから逃れるには「自分の好きなこと(趣味)をやる」「競争しないスポーツを自分のペースでやる」「ゆっくり入浴する」「友人、知人らと談笑する、会食する」など、「やってみて気分の良いことを努めて多くやる」ことだ。そうすることで「戦いの神経」といわれる交感神経の緊張がとれ、「リラックスの神経」といわれる副交感神経の働きが優位になり、活性酸素も除去され、免疫力があがる。
(文=石原結實/イシハラクリニック院長、医学博士)

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