いじられ大栄翔6勝首位も懸賞2本「本当にやめて」

いじられ大栄翔6勝首位も懸賞2本「本当にやめて」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2017/09/17
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大栄翔(左)ははたき込みで佐田の海を下す(撮影・小沢裕)

<大相撲秋場所>◇7日目◇16日◇両国国技館

地味~な男から脱却だ! 東前頭11枚目の大栄翔(23=追手風)が佐田の海をはたき込みで下して1敗を守った。今場所は6勝しながら、手にした懸賞はわずか2本(手取り6万円)。角界の“いじられキャラ”は知名度を上げるべく、ひっそりと首位を並走している。1敗はほかに大関豪栄道と平幕阿武咲、そして大栄翔と同部屋の平幕大翔丸も1敗を守った。

今場所6度目の勝ち名乗りを受けた。だが、またしても懸賞はなかった。大栄翔は結構、気にしていた。出番前には御嶽海に指摘されて「本当にやめて。言わないで」と懇願した。目立たない男。それでいて、いじられる男。それが7日目まで首位を並走している。

佐田の海をはたきこみ、多くの報道陣に囲まれた支度部屋。今度は埼玉栄高の3年後輩の貴景勝が寄ってきた。「今日はどこが良かったか」「好調の要因は」。報道陣に交じって、矢継ぎ早に問いただされた。

「いいから!」と遮るも、結局しっかり答えてしまう人の良さ。「良い相撲だったよ。会心の相撲だよ!」「巡業中の貴景勝関との稽古が良かったからです!」。そんな愛すべき後輩が去った後は「一緒に上でやりたいですね」と、小さな声で望んでいた。

高校総体個人3位をひっさげて、12年初場所初土俵。だが、目立たない。「よく声が小さいと言われて、店員に何回も聞き返される。自分では普通に話しているつもりなのに…」。同い年で大卒の豊山、朝乃山らに話題は先行されていた。

それは力士らしからぬ優しさの裏返しでもあった。小1から相撲を始め、中学は相撲道場に通うかたわら、園芸部に所属した。「キュウリやナス、ゴーヤーにアジサイも育てた。特にヒマワリが大好きでした」。ヒマワリの花言葉は、あなただけを見つめる-。「自分も相撲にいちずです」。

そんな男が同部屋の大翔丸らと首位を並走する。「意識は全くないです。一番一番です」。8日目の隠岐の海戦には、懸賞が3本懸かっている。【今村健人】

◆大栄翔勇人(だいえいしょう・はやと)本名・高西勇人。1993年(平5)11月10日生まれ、埼玉県朝霞市出身。朝霞第四小1年から相撲を始める。埼玉栄高3年時に高校総体団体2位、個人3位。昔から千代大海(現九重親方)のファンで、埼玉栄高の山田道紀監督の紹介で現在の部屋に入門。12年初場所初土俵、14年名古屋場所新十両、15年夏場所で新入幕に昇進。家族は母、兄。血液型B。通算216勝174敗。

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