トランプ氏、一部移民の出身国を「便所」呼ばわり

トランプ氏、一部移民の出身国を「便所」呼ばわり

  • WSJ日本版
  • 更新日:2018/01/12
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【ワシントン】ドナルド・トランプ大統領は11日、若い不法移民を保護する超党派の上院議員グループの合意案について、なぜ米国が「便所のような国」からの移民を認めなければならないのかと疑問を呈した。

トランプ氏の発言は、ホワイトハウスで開かれた移民制度改革法案に関する非公開の会議で出たもの。会議について説明を受けた関係者2人が明らかにした。

同関係者によると、トランプ氏は劣悪な場所を意味する「shithole(便所)」という言葉を使い「われわれは、なぜ便所のような国からの人たちを認めるのか。ノルウェーのような場所からの人たちを受け入れるべきだ」と述べた。

トランプ氏は特に、ハイチからの移民に法的な地位を与えることに不満を表明。関係者の1人によると、「何のためにハイチの人たちを受け入れるのか」と問いかけた。

ホワイトハウスのラジ・シャー広報担当は、こうした発言があったことを肯定も否定もしなかった。「ワシントンの一部の政治家は外国のために闘うことを選択しているが、トランプ大統領は常に国民のために闘う意向だ」と指摘。「トランプ大統領はわれわれの社会に貢献し、この国を強くし、経済を成長させ、この偉大な国にとけこめる人々を受け入れることで、この国を強くする恒久的な解決策のために闘っている」と述べた。

宙に浮く「ドリーマー」

こうした議論の堂々巡りで、幼少期に親に連れられて米国に不法入国した「ドリーマー」と呼ばれる若者の運命は宙に浮いた状態になっている。ホワイトハウスと超党派の議員は合意にこぎ着けたいと述べているが、共和党の保守派議員は民主党が反対している多くの制度変更を要求している。トランプ氏が保守派の反対を押し切って法案に署名する意欲を見せていたかどうかは不明だ。

民主党には多少の優位がある。現行の暫定予算が19日に失効するため、その後も政府が運営を続けるには彼らの票が必要だからだ。民主党議員が移民協議を巡り政府機関の一部閉鎖も辞さない構えかどうかは分からない。

上院補佐官らによると、合意はトランプ氏の要求の多くを満たしているが、全てではない。トランプ氏が2018年の予算に求めた16億ドル(約1780億円)の国境の壁建設費用は割り当てられている。同氏が批判した「移民多様化ビザ抽選プログラム」の打ち切りも含まれており、市民や永住権保有者が親族のスポンサーになる場合の条件にも新たに控え目な制限を設けている。

また、ドリーマーに10~12年の在留で市民権を得られる道を開くことや、その親には3年の就労許可を与えること、「一時保護資格(TPS)」制度で米国に何年も暮らしている人たちに永住権を与えることも盛り込まれている。トランプ氏はTPS制度を打ち切る方針だが、この制度の1つで恩恵を受けているのがハイチからの入国者で、トランプ氏のハイチに関する発言はこれに絡んで出たものだった。

反移民強硬派の不満

トランプ氏は合意を楽観視し、内容に関して柔軟な姿勢を見せていたことから、反移民強硬派の不満を呼んでいる。彼らはトランプ氏が、オバマ前政権時代のドリーマー救済制度「DACA」によって保護された若者を助ける法案の署名に乗り気なのではと警戒している。DACAはトランプ氏が昨年9月に打ち切っている。

保守派の論客ローラ・イングラム氏は10日、強硬派の多くの見解を代弁し「まだ最終段階に達していないため、『裏切り』という言葉は使いたくない。しかし、非常に懸念している」と述べた。

トランプ氏は11日、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じ、「私の(支持)基盤は私の味方だ」と述べ、そうした圧力を一蹴。また、自分は政治的な動機ではなく、影響を受ける若者を助けることに主眼を置いているとも述べた。

「私は気持ちの面から、そして常識の観点から事に当たっている」とトランプ氏は述べ、ドリーマーは仕事を持った勤勉な労働者であり「この国には労働者が必要だ」との見方を示した。

トランプ氏はまた、公約通りメキシコに国境の壁建設費用の支払いを求める意向だが、それについては北米自由貿易協定(NAFTA)の将来を巡る広範な交渉の中で要求していくと述べた。メキシコは費用負担を繰り返し拒否している。

11日のホワイトハウスでの会議について知る関係者によると、ディック・ダービン上院議員(共和、イリノイ州)とリンゼー・グラム上院議員(民主、サウスカロライナ州)は会議に参加する議員は自分たち2人だけだと考えていたため、他にタカ派の議員数人が部屋にいたことに驚いていた。ホワイトハウスのスポークスマンに誰が招いたかを尋ねたが、回答はなかった。

ホワイトハウスのマーク・ショート議会担当補佐官は、ホワイトハウスが上下両院それぞれの各党ナンバー2の議員を含む超党派グループで協議を行うことを望んだと説明した。そのため、話し合いが保守的な方向に傾いた。

共和党は、超党派グループがどういう合意に至るにせよ、党全体の支持を得られない可能性があると警告している。超党派グループは、トランプ氏が共和党議員を説得してくれることを期待している。

だがそれは難しいだろう。反移民強硬派のトム・コットン上院議員(共和、アーカンソー州)は、合意案を支持しないと述べている。

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