平野が恐怖心に勝って銀! ホワイトと一騎打ち、究極技の応酬/スノボ

平野が恐怖心に勝って銀! ホワイトと一騎打ち、究極技の応酬/スノボ

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2018/02/15

平昌五輪第6日(14日、フェニックス・スノーパーク)決勝で、平野歩夢(あゆむ、19)=木下グループ=が前回ソチ五輪に続いて銀メダルを獲得した。ショーン・ホワイト(31)=米国=が2大会ぶり3度目の優勝を果たした。平野は2回目に95.25点をマークしてトップに立ったが、最終滑走のホワイトが3回目に97.75点を出して逆転した。片山来夢(らいぶ、22)=バートン=は87.00点で7位入賞、戸塚優斗(16)=ヨネックス=は2回目に転倒して3回目を棄権し、11位だった。

泣き崩れたホワイトとは対照的に、平野は無表情だった。世界が注目した一騎打ち。敗れた19歳はゆっくりと視線を落とした。

「4年前とはレベルが全く別次元。楽しかった。今までイチ(一番)の大会だったんじゃないかな」

僅差で金メダルを逃したが、平野は歴史に残る激戦を充実した表情で振り返った。前回2014年ソチ大会に続く2大会連続の銀メダル。日本勢の冬季五輪2大会連続メダル獲得は、フリースタイル女子モーグルの里谷多英(1998年長野、2002年ソルトレークシティー)以来、7人目(その後、ノルディック複合で渡部暁が8人目の達成)の快挙だった。

スノーボード界のスーパースターに、日本の若武者が挑む構図。究極技の応酬だった。平野の2回目。1月に世界で初めて成功させた、軸をずらして縦に2回転、横に4回転する「ダブルコーク1440(DC14)」の連続技を決めた。95・25点の高得点で、1回目94・25点のホワイトを上回り、トップに立った。

3回目は転倒し、最終のホワイトの結果を待った。世界的スターはDC14を2回続ける演技を成功。97・75点で最後に逆転された。平野は「(ホワイトは)過去一番の演技。当然超される」と負けを受け入れた。

雪上競技で五輪史上最年少メダリスト(15歳)になったソチ大会後は苦悩の日々だった。昨年3月、米国で行われたプロの国際大会。DC14に挑んで着地に失敗。転倒し、左膝と肝臓の一部を損傷した。医師からは「(打ちどころが)1ミリずれていたら死んでいたかもしれない」と言われた。2週間の絶対安静を告げられた。

2カ月後の同5月にスノーボードに乗ったが、恐怖心は消えなかった。そんなとき、憧れのホワイトに触発された。同10月に62針を縫う大けがを負いながら、今年1月に米コロラド州でのW杯で100点満点を記録。間近で見て刺激を受けた平野は、五輪の大舞台でけがにつながったDC14を決めた。

「苦しいことばかりの日々だった。頂点を狙うために練習してきた4年間だった。悔しさがあるのがはっきりと分かる」

10代で2個目のメダルを獲得した平野は、4年後の北京大会を見据えた。ホワイトの背中を追い、夢を実現する。 (石井文敏)

片山来夢「滑りは今シーズン一番良かったので、うれしい(気持ち)もありますが悔しいが大半」

ハーフパイプ

1998年長野五輪でスノーボードが正式種目となり、前回のソチ五輪からフリースタイルスキーも加わった。雪の斜面を半円状に掘り下げたコースを用いる。ジグザグにコースを滑り降り、縁から飛び出すジャンプの高さや回転技の難度、着地を採点。予選は2回、決勝は3回滑って最も高い得点で競う。有力選手の多くはワールドカップ(W杯)よりも高額の賞金大会への出場を優先しているが、注目度の高い五輪はトップクラスが勢ぞろいして高いレベルの争いとなる。

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2回目、平野は宝刀「ダブルコーク1440(DC14)」を決めた。写真は合成(撮影・早坂洋祐)

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