【ラグビーコラム】トップ5目指す3年目のサンウルブズ 発表スコッドにのぞく“本気度”

【ラグビーコラム】トップ5目指す3年目のサンウルブズ 発表スコッドにのぞく“本気度”

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2017/12/06

【ノーサイドの精神】来年でスーパーラグビー(SR)参戦3年目となる日本チーム、サンウルブズの2018年スコッドの一部が発表された。契約が完了した選手が26人。今後、続々と契約がクリアし、最終的には40人余りが選ばれることになる。

掲げられた目標が「5(GO) FOR TOP5 IN 2018」。つまり、来季中にSR5位以内に入るというものだ。初参戦した2016年が1勝、2年目の昨年は2勝しかあげられなかったサンウルブズが5位以内に入るためにはレギュラーシーズン16試合で少なくとも10〜11勝、勝ち点50をあげなければ難しい。

これを壮大な挑戦とみるか、あるいは高望みにすぎるとみるかは人によって違うと思うが、発表されたスコッドからは“本気度”がうかがえる。

日本代表キャップホルダーは16人。そのうち11月のフランス遠征メンバーは13人。代表主将のNO・8リーチ マイケルがこれまで所属していたチーフス(ニュージーランド)を離れ、初めて加わったほか、日本開催の19年W杯までに日本代表資格を得る外国人選手も6人が加入した。LOにはクボタで活躍する2メートル1センチのグラント・ハッティングが入り、初めて2メートル超えの選手を擁することになる。

2シーズン悩まされたスクラムでも、スクラムなら世界最強ともいえるジョージア代表で49キャップを誇るHOジャバ・ブレグバゼが、同代表から初めて加入。1年目から関わるHO堀江翔太も「彼から学ぶことはたくさんあるだろうし、2019年につながる」と歓迎した。

BKでもヤマハ発動機で五郎丸の同僚、“ポスト五郎丸”とも呼ばれるWTBゲラード・ファンデンヒーファーが加わった。本来はFBで超ロングキックは大きな武器。19年に日本代表資格を得る一人でもあり、W杯への期待も抱かせる。

そもそもサンウルブズは、19年W杯での8強入りへの強化策として誕生したものだが、主催のSANZAAR(サンザ=南アフリカ、ニュージーランド『NZ』、豪州、アルゼンチンの4協会)から「もっと競争力を高めてほしい」と要請され、2年契約だったフィロ・ティアティア・ヘッドコーチ(HC)が退任して、日本代表のジェイミー・ジョセフHCが兼業することになった経緯がある。

そのジョセフHCは「セットピース(スクラム、ラインアウト)とディフェンスは伸ばさないといけない部分」と指摘し、その弱点を補う編成にこぎつけたといえる。そして「秋の日本代表では、その部分をだいぶクリアできた」とも話す。ディフェンスについては、フランス遠征では浅く飛び出して間合いを素早く詰めるシャローディフェンスが奏功していたが、豪州やNZ勢との対戦が多くなると、飛び出すディフェンスを逆手にとられることも多くなるので考えどころだが、いずれにせよ攻防で機能する部分は多くなってきた。

南アフリカカンファレンスから豪州カンファレンスに移ったことで、移動の負担はだいぶ軽減される。今後、契約を終えて参加がアナウンスされる日本代表選手も増えてくるだろう。あと1年9カ月と迫るW杯へ、飛躍を遂げなければならない3年目のサンウルブズだけに、結果を伴わせる責任もおおいにある。

田中 浩(たなか・ひろし)

1983年入社。ラグビーブーム全盛期に担当を約10年、その後デジタルメディア、ボクシング担当、アマ野球担当などを経て2008年から運動部一般スポーツ担当デスクを務め、14年秋に二十数年ぶりにラグビー取材の現場に復帰した。秩父宮ラグビー場でトライ(高校都大会決勝)と東京ドームでヒット(スポーツ紙対抗野球)の両方を経験したのがプチ自慢の56歳。

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サンウルブズに加わったリーチ マイケル

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