12年ぶりのWRC日本開催「ラリージャパン2020」の前哨戦!?「フォーラムエイト・セントラルラリー2021」開催

12年ぶりのWRC日本開催「ラリージャパン2020」の前哨戦!?「フォーラムエイト・セントラルラリー2021」開催

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  • 更新日:2021/11/25

■新型コロナに負けるな! フォーラムエイト・セントラルラリー2021は無事スタート

●トップドライバーやヒストリックカーなど、幅広いマシンが参加

11月12(金)~14日(日)、フォーラムエイト・セントラルラリー2021が開催されました。当初開催予定であったFIA世界ラリー選手権(WRC)フォーラムエイト・ラリージャパン2021(以下、ラリージャパン)が新型コロナウイルス感染症の影響により中止になってしまったため、1日短縮した日程でノンタイトルながらFIA公認のラリーを開催した形です。開催エリアは予定されていたラリージャパン同様、愛知、岐阜の両県です。

晴天に恵まれたラリーには、全日本ラリー選手権に出場しているトップドライバーやマシン、貴重なヒストリックカーまで幅広いエントリーがあり、多くのラリーファンがその走りを楽しみました。

●制したのはトヨタGRヤリスの勝田範彦・木村祐介組(TOYOTA GAZOO Racing)

競技の行われた11月13日~14日、総走行距離は591.52.km(スペシャルステージは12本で83.32km)で競われるラリーを制したのは、今年の2021全日本ラリー選手権チャンピオンの勝田範彦・木村祐介組(TOYOTA GAZOO Racing)。マシンはトヨタGRヤリスです。

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フォーラムエイト・セントラルラリー2021、総合優勝は今年の全日本ラリー選手権チャンピオンの勝田範彦・木村祐介(トヨタGRヤリス / TOYOTA GAZOO Racing)

今年の全日本戦といえば、ラリー用に開発された世界基準のR5マシン、シュコダ ファビアR5の登場と「BORN FROM WRC」を掲げトヨタからデビューしたGRヤリスの参戦が、開幕前から大きな話題を呼びました。シリーズの前半戦は、世界のステージで磨き上げたラリー専用のR5マシンが連勝し大きなリードを築きますが、デビューしたてのGRヤリスも戦うごとに熟成を重ね、後半に追い上げ全日本チャンピオンを獲得します。セントラルラリーでの勝田・木村組の勝利は、今年1年間の日本のラリーを象徴する結果ともいえそうです。

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002.jpg総合2位 新井大輝・小坂典嵩(スバルWRX / SUBARU TEAM ARAI)

総合2位には新井大輝・小坂典嵩 組のスバルWRX( SUBARU TEAM ARAI)。本場欧州での活動を通じてR5マシンの高いポテンシャルを知る新井選手が、それをも凌ぐ素晴らしい走りを見せてくれました。

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総合3位 福永修・齊田美早子(シュコダ ファビアR5 / THREE FIVE MOTORSPORT)

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リエゾン(移動区間)で声援を受ける総合4位の柳澤宏至・保井隆宏 (シュコダ ファビアR5 / CUSCO RACING)

総合3位にオレンジのボディも鮮やかな福永修・齊田美早子 組のシュコダ ファビアR5(THREE FIVE MOTORSPORT)、総合4位に柳澤宏至・保井隆宏 組のシュコダ ファビアR5(CUSCO RACING)と、2台のR5マシンが続きます。

●元F1ドライバー「ヘイキ・コバライネン」もR-2クラスを制す

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R-2クラス優勝(総合6位)ヘイキ コバライネン・北川紗衣(TOYOTA GT 86 CS-R3 / Rally Team AICELLO)

1600cc超3000cc以下の2WDで競われるR-2クラスを制したのは、元F1ドライバーにしてSUPER GTでもお馴染みのヘイキ・コバライネン選手。マシンはトヨタ86をベースにラリー用に開発されたR3マシン「TOYOTA GT 86 CS-R3」です。コ・ドライバーの北川紗衣選手とともに、全日本ラリー選手権にも参戦しているコンビです。ちなみに、総合成績でも6位と、4WDターボ勢がひしめく最上位R-1クラスの出場車両に割って入って上位を獲得したFRマシンの快走ぶりは、コースサイドで見ていても見応えのあるものでした。

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R-3クラス優勝(総合9位)大倉聡・豊田耕司(トヨタ GRヤリス / AISIN RALLY TEAM with LUCK)

なお、1600cc以下のマシンおよび国内の規定によるAE車両で競われるR-3クラスのトップは、大倉聡・豊田耕司 組のトヨタGRヤリス。こちらは2WDのRSグレードですが、WRC生まれのマシンは2WDのCVTでもそのポテンシャルの高さを証明しました。

さて、全日本ラリーを戦う面々がトップで競い合う形となったセントラルラリーですが、国内戦と違うのはなんと言ってもSS(スペシャルステージ=タイム計測を行う競技区間)の風景でしょう。人里離れた林道はもちろん、民家の立ち並ぶエリアでも競技が行われるのが国内戦とは大きく違うところです。

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岡崎市内に設けられた特設コースではヤリスWRCのデモランも行われました

センターライン、ガードレール、何もかもが日常生活を感じさせる一般道を全開でアタックするラリーカーの姿は、開催国の風情を感じながら世界を転戦するWRCを彷彿させてくれます。一方で、岡崎市内の特設会場など気軽に楽しめるステージも用意されるなど、随所に工夫されたコース設定はWRC開催を念頭に置いたものでとても好感が持てました。

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SSを攻めるランチア037ラリー

また、日本らしい風景の中をヒストリックカークラスにエントリーされたマルティニカラーのランチア037ラリーなどのグループBマシンや、ミニなど往年のマシンが走る姿も感動モンです。

セントラルラリーは、ラリージャパンの開催中止が決定されてから時間のない中で1日短縮したスケジュールを組み直し開催にこぎつけたにもかかわらず、素晴らしいラリーでした。

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フォーラムエイト・ラリージャパン2022は2022年11月10日~13日に開催

一方で、このままWRCが開催され海外のチームやメディア、大勢の観客を迎い入れたら、と考えると少々不安に感じるシチュエーションも散見されました。が、ポジティブに考えればさらに洗練された世界最高峰の舞台を用意する十分な経験が得られたとも考えられます。

来年のラリージャパンは2022年11月10日(木)~13日(日)に開催されることがすでに決定しています。12年ぶりのWRC日本開催は、コロナ禍で2年も待たされた分も含め、思いっきり楽しみたいものです。

(写真・文:高橋 学

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高橋 学

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