闘った記録、後世に 香港大規模デモから2年―逮捕経験の在日民主活動家

闘った記録、後世に 香港大規模デモから2年―逮捕経験の在日民主活動家

  • 時事通信社
  • 更新日:2021/06/10
No image

インタビューに答える香港民主活動家のウィリアム・リー氏=8日、東京都中央区

香港で反政府デモが頻発するきっかけとなった2019年6月の大規模デモから9日で丸2年を迎えた。デモに参加し逮捕された経験を持つ在日香港人の民主活動家ウィリアム・リー氏(27)は、国家安全維持法(国安法)施行で締め付けが強まった後も日本から抗議の声を上げ続けている。支えになっているのは「闘った記録があれば後世の励みになる」という信念だ。

「ショックだった。知っている香港ではなかった」。19年11月、民主派支援のため日本で集めた寄付金とメッセージを携え一時帰国した際、現状を自分の目で見たいとデモに参加した。デモ隊と同じ黒い服装だったが「別に何かをやっていたわけではない」。催涙ガスから逃げようと走っているところを後ろから突き飛ばされ逮捕された。「こんなことで逮捕されるのか」と衝撃を受けた。

公務執行妨害と告げられ、メッセージ展示のためたまたま所持していたカッターを「武器」と決め付けられた。身内や弁護士への連絡も許されず、この先どうなるのか「未知の問題に恐怖を抱いた」。46時間半にわたる拘束の末に保釈され、日本に戻った。

香港警察には、指紋もその他の個人情報も控えられている。「失うものはない」と開き直り、海外で闘う覚悟を決めた。国連人権理事会で国安法の撤回を求めたり、ウイグル族ら中国の少数民族と共に人権状況の改善を訴えたりしてきた。「やってきたことは少しずつ浸透している」と支援の広がりを感じている。

元の香港には戻らないかもしれないが、「諦めたら香港の歴史は終わる。それは絶対に見たくない」と力を込める。「後世につなげるため、最後まで闘った記録を残すことが重要」と訴えた。

時事通信社

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加