BABYMONSTER、デビューメンバー決める最終評価はどうなる? ヤン・ヒョンソクの言葉からグループの方向性を考察

BABYMONSTER、デビューメンバー決める最終評価はどうなる? ヤン・ヒョンソクの言葉からグループの方向性を考察

  • Real Sound
  • 更新日:2023/03/19
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2023年にデビューを予定しているBABYMONSTERが3月10日、公式YouTubeチャンネルでデビューメンバーを決定する最終評価を行う動画「Last Evaluation' EP.1」を公開した。3月17日現在までに明かされた同グループの候補メンバーは7名。韓国と日本、タイの3カ国から、最年少は13歳、最年長は20歳のメンバーが参加している。

まだデビュー前にも関わらず、その動向が大きな注目を集めているBABYMONSTER。最終評価がスタートしたこのタイミングで改めて、候補メンバーの特徴をおさらいしつつ、総括プロデューサー ヤン・ヒョンソクの言葉を振り返り、同グループがどのような方向性を描いているのかを考察していきたい。

デビュー前とは思えない、圧倒的なラップ&歌唱スキルを持つ7名が集結

BABYMONSTERは1月にデビューの情報が発表されてから、公式YouTubeチャンネルを通じて7名の候補メンバーを一人ずつ公開してきた。韓国から3名、タイから2名、日本から2名のメンバーが参加しており、それぞれが高いダンスの実力を持ちながら、ラップやボーカルについてもデビュー前とは思えないほどのスキルを披露している。

BABYMONSTER (#1) - HARAM (Live Performance)

例えば、現在15歳で韓国出身のHARAM(ハラム)は、高い歌唱力を特徴としたメンバー。その歌の実力は、ヤン・ヒョンソクが「ボーカルに関しては誰も勝てない。ボーカリストとしての声の魅力やスタイルは、どんなポップ歌手にも引けを取らないほど、驚くべき実力を持っている」と語ったほど。中低音域を得意とし、囁くような歌い方から遠く伸びるような歌い方まで、奥行きのある歌声を特徴とする。

BABYMONSTER (#2) - AHYEON (Live Performance)

同じく韓国出身で現在15歳のAHYEON(アヒョン)は、クリアな高音域のボーカルを持ちながらも、高スキルのラップも披露している候補メンバー。ヤン・ヒョンソクは「たくさんの武器を持つ戦士」と彼女を評価している。

BABYMONSTER (#5) - RORA (Live Performance)

3人目の韓国出身メンバーで、現在14歳のRORA(ローラ)は、強さとやわらかさを兼ね備え、音域を自在に行き来する表現力豊かな歌声が特徴。ヤン・ヒョンソクはその歌声を「磨けばすごくいい声になるという確信があった」「あの年齢でよくあの表現ができるなと、信じられません」と高く評価している。

BABYMONSTER (#3) - CHIQUITA (Live Performance)

タイ出身で現在13歳、最年少のCHIQUITA(チキタ)は、音域を問わずにしなやかで芯のある歌声を響かせる候補メンバー。2021年3月にYGエンターテインメントのオーディションに合格した後、そのポテンシャルの高さが認められ、練習生になってからわずか3カ月でBABYMONSTERのデビュープロジェクトに合流。練習生期間は最短の約2年で、ヤン・ヒョンソクは「間違いなく特別な子です。(中略)グローバルで影響力を発揮してほしいというのが、僕の個人的な願いです」と語っている。

BABYMONSTER (#6) - PHARITA (Live Performance)

同じくタイ出身で現在17歳のPHARITA(ファリタ)は、透き通る高音域の歌声が特徴。ヤン・ヒョンソクは彼女が実力をつけた後のポテンシャルに大きな期待を寄せているらしく、「PHARITAは見ていて楽しいです。(中略)大きく翼を広げられるだろうと、期待しています」とコメントしている。

BABYMONSTER (#7) - RUKA (Live Performance)

日本出身で現在20歳のRUKA(ルカ)は、13年のダンス歴を活かし、HIPHOP特有のリズム感とグルーヴを体現したラップを得意とする候補メンバー。ヤン・ヒョンソクはダンスの実力を高く評価しており「ダンスに関して欠点を指摘したことがない」と話す。

BABYMONSTER (#4) - ASA (Live Performance)

同じく日本出身で現在16歳のASA(アサ)は、言葉とビートを自在に操る軽快なラップを得意とする。抜群の吸収力と誰よりも努力する姿勢でダンスやラップの実力を磨いてきたようで、ヤン・ヒョンソクは「(ラップの)リズム感が強み。拍子が正確で上手だ」と評価しながら、彼女の日頃の姿についても「言葉も通じない、慣れない環境でこうして練習に耐えるのは、確かな目標と夢があるから。自分がやりたくてやるんですよね。拍手を送りたいです。すごい子です」と評価している。

YGエンタのカラーが垣間見える最終評価の過程

このような多彩なメンバーの存在が明らかになった中、冒頭でも触れた通りデビューメンバーを決定するための最終評価を行うことが発表された。

BABYMONSTER - 'Last Evaluation' EP.1

動画「Last Evaluation' EP.1」内で、ヤン・ヒョンソクはBLACKPINKを意識し、BABYMONSTERも次なるグローバルグループへとプロデュースする意欲を見せながら、最終的なメンバー構成について下記のように考えを語った。

「今はまだ、何人のメンバーを選ぶかは決まっていないし、すごく悩んでいます。今の7人で実力不足なメンバーはいないと思います。でも、僕は最精鋭のメンバーを選びたいと思う」

「最精鋭のメンバーを選びたい」という言葉は、まさにこれまでYGエンターテインメントがプロデュースで基本としてきた「少数精鋭」の姿勢そのもので、BABYMONSTERもその方針から外れることなくメンバー構成を考えていくようである。

また、ヤン・ヒョンソクはメンバーを選ぶ際の考え方について、「チームを構成するには、上手なメンバーをただかき集めるだけではダメです。メンバー同士の相性も、とても大事だと思います」と語り、最終評価の中では各メンバーの実力に加え、ステージ以外の部分にも着目して選考を行う方針を示している。

そして、「'Last Evaluation' EP.1」や各メンバーの紹介動画を見ていると、その育成姿勢は「各個人の長所に着目し、個性を活かす」というYGエンターテインメントならではの特徴がよく表れたものとなっていることが分かる。例えば、PHARITAにはヤン・ヒョンソク自ら「腕の長さを活かして、腕をしっかり使って踊って」と、彼女に必要なパフォーマンスのあり方を指摘。また、「'Last Evaluation' EP.1」でチームとなったPHARITAとAHYEON、RUKAが最終評価のステージに向けた準備を行う過程では、BLACKPINKのJENNIE(ジェニー)が各メンバーの特徴や良い点、さらに磨いてほしい点をフィードバックする姿も。所属アーティストを含めた事務所全体で個人の個性と長所に着目し、その人らしいパフォーマンスのあり方を考える姿勢を感じられた。

現在までに公開された動画から、BABYMONSTERの歌の特徴を見ていくと、ボーカルを務めるであろうメンバーには欧米アーティストのような歌い方を得意とする人が多いことが分かる。このことから、BABYMONSTERも事務所の先輩であるBLACKPINKの実績と礎を活かし、ほかの第4世代ガールズグループと同様に世界市場を目指した活動を行っていくと予想できるのではないだろうか。

また、動画の中でヤン・ヒョンソクが語った言葉を追っていくと、単に高いスキルで世界を目指すだけではないプロデュースの姿勢が見えてくる。ヤン・ヒョンソクはこれまで、YGエンターテインメントのあり方について「ファミリー」という言葉を使いながら、チーム力のある少数精鋭グループを生み出し、その個性と長所を伸ばすことを大切にしてきた。最初のティザー動画で「YGの遺伝子を持つベイビー」とBABYMONSTERを紹介した通り、同グループもYGエンターテインメントのカラーとヤン・ヒョンソクの理想がしっかりと組み込まれた、第4世代としては新しいタイプのガールズグループになっていきそうだ。

市岡光子

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