強化試合4連戦にセルジオ越後「強い相手からどう得点を取るのか。課題は手つかずのままだ」

強化試合4連戦にセルジオ越後「強い相手からどう得点を取るのか。課題は手つかずのままだ」

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  • 更新日:2022/06/23
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個人的には、所属クラブで大きな結果を出した鎌田をもっと生かしたかったと語るセルジオ越後氏

強化試合4連戦の最大の収穫は、選手に危機感を持たせられたこと。今の日本の実力、課題が浮き彫りになったね。そう前向きに考えるしかない。

W杯に出場しないパラグアイ、W杯に出場するけど主力を欠き、18人で来日したガーナ、モチベーションの低いこの2チームには快勝。一方で、格上のブラジル、W杯出場国でモチベーションの高いチュニジアには完敗。パラグアイ戦、ガーナ戦で活躍した選手たちも、相手のレベルが上がるとよさを見せられなかった。

FIFAランキング1位のブラジルに負けるのはある意味、仕方ない。その意味で本気で戦ってくれたチュニジアには感謝したい。各選手とも大きくてフィジカルが強くて、球際の当たりが激しい。それでいて全体のバランスもポジショニングもいいから、中盤でのプレスが効く。守りは相当堅い。攻撃面でもパスをしっかりつなげるし、戦い方が整理されていた。

日本は前半に南野、鎌田がチャンスに決め切れなかったのが痛かった。そして、先に点を取られると、引いて守る相手にチャンスをつくれなくなり、逆にカウンターを狙われる。失点はミス絡みとはいえ、そのミスも誘われた格好だった。力のある相手に負けるべくして負けたという印象だ。

今回の4連戦で僕が特に注目していたのは攻撃面。日本はアジア最終予選でも点を取るのに苦労していた。伊東の個人技頼みの部分が大きかった。そういうチームがレベルの高い相手にどうやって点を取るのか。だからこそ、ブラジル戦では勝敗だけにとらわれず、後半の45分間だけでも自分たちから仕掛けるサッカーを試してほしかった。

でも、後半32分に先制点を奪われてからも、どういう形で同点に追いつこうとしているのか、意図や工夫は見えてこなかった。これではW杯本番のドイツ戦、スペイン戦も同じような展開で勝ち点0に終わってしまうのではと心配になる。

一方、チュニジア戦では先制点を奪われた後に選手交代も含めてチームとして攻める姿勢を見せた。ただ、ワンパターンだったね。サイドからどんどんクロスを入れるんだけどピンポイントではないし、そもそも体の大きい、強い選手が少ない。上背のある選手の投入もなかった。

サイドからの突破も右サイドの伊東と、途中交代で左サイドに入った三笘(みとま)の個人技頼みで、相手からすれば守りやすい。実際、日本を分析してきたのか、チュニジアは三笘に対して最初からふたり、3人と人数をかけて守ってきた。

これがW杯本番になれば、伊東、三笘のドリブルは相手に丸裸にされている可能性が高い。だから、もっと攻撃のバリエーションを増やさないといけないんだ。

個人的には、所属クラブで大きな結果を出した鎌田をもっと生かしたかったね。彼は体が強いので2010年南アフリカW杯のときの本田のようにFWで起用したら面白いと思う。ヘディングが得意というタイプの選手ではないけど、ある程度の高さがあって、足元の技術も高いからキープもできてパスも出せる。点を取りにいかなければいけない場面では、彼をFWとして使うことで攻撃の幅は広がるんじゃないかな。

繰り返しになるけど、今回の4連戦ではそういう試みが見られなかったのがもったいないし、残念だった。

構成/渡辺達也

構成/渡辺達也

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