仕事復帰を後押ししてくれた、夫・菊池雄星投手の言葉。メジャーリーガーの妻、一児の母、そして一人の女性として伝えたいこと

仕事復帰を後押ししてくれた、夫・菊池雄星投手の言葉。メジャーリーガーの妻、一児の母、そして一人の女性として伝えたいこと

  • withonline
  • 更新日:2022/05/13

アナウンサーとして活躍したのち、メジャーリーガーの菊池雄星投手と結婚された、深津瑠美さん。現在はアメリカ、カナダを拠点に 、アスリートである夫を支えるパートナーとして、また一児の母として忙しい日々を送っています。そんな瑠美さんの連載がスタート! ご本人による連載に先立って、全4回にわたってスペシャルインタビューをお届けします。インタビュー4回目では、瑠美さんの仕事に対する考え方、そしてwith世代へのエールを伺いました。

▼これまではこちら▼

【vol.1】菊池雄星投手との結婚を決断した理由「涙を浮かべながら語ってくれたことを、昨日のことのように覚えている」

【vol.2】メジャーリーガーの夫を支えながら感じた、日本とアメリカの違い

【vol.3】夫は菊池雄星。メジャーリーガーの妻として心がけていること。一時期は自分自身で“アスリートの奥さん像”を決めて苦しくなった時も…

自分の発信を通して世の中の女性を勇気づけたい

――読者には働く女性が多くいます。瑠美さんは、もともとアナウンサーとして活躍されていましたが、「仕事」というものに対しては、どのようなお考えをお持ちですか。深津瑠美さん(以下、深津) 私の仕事に対する考え方はすごくシンプルです。一緒に仕事をする人はもちろん、自分の発信を通じて、世の中の女性たちを勇気づけられるような存在になることです。例えばキャスターをしていた頃は、的確な情報を発信するための情報収集に時間をかける一方、人前に出る立場として、ファッションやメイクの研究も熱心にしていました。美術館に足を運び、絵画を通じて陰影を学び、それをメイクに取り入れていました。何冊もファッション誌を買い込み、たくさん付箋をつけてスタイリストさんに渡し、海外ファッションなども取り入れながら“私だからできること”を常に考え、模索していました。何度も打ち合わせをしていましたね。私自身、学生時代には毎朝情報番組を見て、アナウンサーのファッションやメイクを真似して登校していて。一見、視聴者からは求められていないようなところにまで気を配った結果、男性だけでなく、女性からもお手紙が届くようになったときはとても嬉しかったです。――それだけ熱意を傾けていたお仕事から離れたいきさつについてはすでにお伺いましたが、最近は少し子育ても落ち着き、共働きwithでの連載もスタートされるということで、徐々にお仕事を再開させていますね。深津 息子が2歳になり、習いごとをはじめたことで少しずつ自分の時間を確保することができるようになってきました。シーズン中の遠征は非常に長く、月の半分以上は夫が自宅にいない状態であるため、可能な範囲で仕事を再開しています。何よりも、夫が昨年オールスターに選出された際、「支えてくれてありがとう」と改めて感謝の気持を伝えてくれ、同時に、「仕事を再開してみたらどう?」と提案してくれたことが後押しになりました。母校のフェリス女学院大学で、時折オンライン講師の仕事をしている私を見て、「(表情が)キラキラしていて嬉しい! もっと色々と俺も頑張る!」と言ってくれたので、私自身、仕事と家庭のバランスがとれるようになってきたように感じています。――バランスを上手くとるために意識していることはありますか。 深津 特に小さなお子さんを抱えていらっしゃる女性は、悩みが尽きないと思います。私もその一人です。いつも意識していることは、「自己犠牲的な思考で自分自身を締め付けないこと」。結婚し、育児をしていると、諦めなければならないことの連続で、自分のことは二の次になってしまい、悲しい気持ちになることも。そこで気をつけているのは、ネガティブな気持ちで物事に取り組むよりも、1日の中で楽しみを見つけて、そこに向かって目の前の物事の「to do list」を丁寧に1つ1つポジティブな気持ちで行うこと。今は仕方がないこともあると割り切り、自分が置かれている状況を受け入れてハッピーな気持ちで過ごし、周囲とコミュニケーションをとる。朝起きて気分が優れない日も、「しなくてはならない!」→「したい!」→「ワクワクする!」と思考を転換。そうすることで仕事の効率、集中力、成果が抜群に上がり、結果的に周りも巻き込んで幸せな空間になるのではないかと考えています。

「20代はたくさん苦労する!」と決めて行動していました

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――読者はアラサー世代が多いのですが、20代、または30代の初めまでにやっておいた方が良いと思うことはありますか。深津 私は「20代のうちにたくさん苦労をする!」と決めて行動していました。それは育ててくれた両親への感謝の気持ちから生まれたもので、社会に貢献できるような女性になるために自分へ課した試練でした。仕事において多くの困難、苦境を経験しましたが、「常に謙虚な気持ちで、感謝を忘れず、前向きに、素直な気持ちで過ごす」ことはいつも心掛けていました。困難に直面したとき、どのように乗り越えるか――。経験から学びを得ることの大切さを実感しています。――深津さんにはきちんとした「軸」があったから、苦労はあっても迷いはなかったのかも知れませんね。自分に自信を持てない人も多いですし、ブレない「軸」を見つけるのは、大変なことだと思います。深津 難しいですよね。心理学に「セルフトーク(根幹、深堀り)」という用語があるんです。これは「自分に対してかける言葉」という意味ですが、例えば、「私はできる」「大丈夫!」「今日も絶好調!」というように、自身に対してポジティブな声掛けをしてあげることによって、前向きな気持ちになり、自信に繋がるという考え方です。それは「セルフイメージ」、いわゆる自己認識にも影響を与えます。皆さんも何かができたとき、達成感や充実感を味わったご経験があると思います。自分が自信に溢れている姿をイメージしながらそれらを積み重ねていけば、自信も湧いてくると思います。

with世代はたくさん悩んで豊かな人生を送ってください

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――これから深津さんの連載がスタートしますが、with世代がよく抱えている「人と比べてしまう」「マウンティングされて戸惑う」といったお悩みを深津さんはどう考えますか? 深津 「人と比べてしまう」という経験は私にもあります。しかし、その結果ネガティブな感情が生まれてくるのであれば、それは手放したほうが健全かもしれません。まず自分の良いところに集中して、「人は人、自分は自分」と言い聞かせる習慣をつけることで、少しずつ自分の好きなところが増えていくと思います。「マウンティング」に対してもそう。良い気持ちはしませんよね。関わることで、もしご自身のストレスになってしまうようでしたら、そっと距離を置いて、しばらく遠くから様子を見るのはいかがでしょうか。勇気がいる場面だと思いますが、行動することによって得られる素敵な変化もあると信じています。好きな人に囲まれて、楽しい毎日を過ごせますように。 ――最後に、with世代へのエールをお願いします。 深津 with世代の頃は、将来に対する不安が常に心の片隅に潜んでいると思います。大切なことは、どんなときも優しさと勇気、愛を持って行動することです。一度きりしかない人生、誰かの心無い言葉に左右されることよりも、自分を信じて真っ直ぐ突き進む勇気を持ってください。with世代の皆さんも、様々な経験が糧になり、楽しい人生を送ることができますように。そして、自分の目標や夢を心から応援してくれる人生最高のパートナーと出会うことができますように。応援しています!

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【vol.3】夫は菊池雄星。メジャーリーガーの妻として心がけていること。一時期は自分自身で“アスリートの奥さん像”を決めて苦しくなった時も…

Profile

深津瑠美

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1986年6月24日生まれ 。地方局で報道記者兼アナウンサーとして勤務後、2010年よりフリーに転身。キャスターとして報道番組やバラエティ、スポーツ番組など、テレビやラジオで活動し、MLB情報番組のNHK BS1「ワールドスポーツMLB」では平日メインキャスターを務めた。 2016年に菊池雄星投手と結婚。2019年には長男を出産。現在はアメリカ、カナダを拠点に生活をしている。

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取材・文/小川聖子 構成/岩崎 幸

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