毒っ気・尖り節が炎上も、ニューヨーク「今の時代が合ってる」

毒っ気・尖り節が炎上も、ニューヨーク「今の時代が合ってる」

  • Lmaga.jp
  • 更新日:2022/06/25

お笑い賞レース『M-1グランプリ』『キングオブコント』の決勝常連であり、冠番組『NEWニューヨーク』など、レギュラー番組も多く抱えるお笑いコンビ・ニューヨーク。6月末には3都市を巡る過去最大規模の単独ライブ『Last Message』の開催を控えている。

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お笑いコンビ・ニューヨーク(左から嶋佐和也、屋敷裕政)

歯に衣着せぬ毒っ気満載の尖った物言いで、SNSではたびたび炎上を巻き起こすことも。こだわりの強さも感じる彼らだが、どの番組を観ても堂々と自由にやりきっている。売れるために魂を売ったり、変に丸くなったというのも全く感じない。実際に話を訊くと、想像以上に自然体でナチュラルであった。

取材・文/鈴木淳史 写真/横江実咲

「昔みたいなバラエティーで、熱量もかなり高く」(屋敷)

──今年3月に放送された『NEWニューヨーク』(テレビ朝日系)で江頭2:50さんが出演された回が本当に印象に残っていて・・・。『昔観たテレビみたいなことが出来て最高!』というお2人の感想がとにかくグッときたんです。

嶋佐:江頭さんが、がっつり僕らに時間をかけて、本気でやってくれたのはうれしかったですね。レジェンドですし、最近は結構テレビ出演を断っている事も聞いていたんですよ。

屋敷:スタッフさんが企画して、ちゃんとオンエアしてくれたのが激熱だったんですよ。江頭さんが裸で雪山からソリで降りてきてくれたり、最後は俺らも裸になって真っ暗闇の中でパイをぶつけあって・・・。3人で冷たい水を浴びてクリーム落としたのも良い思い出です。番組のスタッフさんも、オープニングからすごい興奮している感じがありましたね。ああいう昔みたいなバラエティーをやりたくてもなかなかやれないでしょうし、全員の熱量はかなり高かったです。

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現在、バラエティ番組に引っ張りだこの2人

──改めておふたりのテレビのルーツ、バラエティーのルーツを教えてもらえますか?

屋敷:芸人を目指したのは『M-1』になっちゃうんですけど、基本、子どもの頃からめっちゃテレビは好きでした。高校のときに『爆笑オンエアバトル』とかネタ番組を追いかけていって、どんどん芸人を好きになっていきました。それまではドラマとかもたくさん観ていましたし、とにかくテレビが大好きでしたね。それもあって、芸人になる前はテレビ制作会社で働いたりもしましたから。

嶋佐:僕はお笑いでいうと、『ごっつええ感じ』を小学生のときにギリギリリアルタイムで観れたのが、一番大きかったです。松本(人志)さんが大好きで、『ガキ使』『ひとりごっつ』『HEY!HEY!HEY!』とかを観ていましたね。

「面倒臭いことも多いけど、今が合ってる」(嶋佐)

──江頭さんの回は、その頃のテレビを思い出すような内容で大好きだったのですが、近年はコンプライアンスが厳しいので、そのあたりでギャップを感じる事はありませんか?

屋敷:テレビに出させてもらえるようになったのが最近なんで、むしろ(今のテレビは)そんなもんやと思ってますね。視聴者の思い出として「昔のテレビは良かった」というのはありますけど、今のテレビはこういうルールやからなという感じです。

嶋佐:こんなことを何で気にしないといけないのかというのはありますし、これもダメなのかとか面倒臭いことも多いですけど、僕らの性格的に今の時代の方が合ってるかもですね。昔は現場がむちゃくちゃ殺伐としていたと聞きますし、戦国時代みたいに全員が敵という感じでしたから。

屋敷:あの人とあの人が絶対に共演しないとか今は無いですし、戦国時代から江戸時代になったみたいな感じです。刀狩がおこなれて、剣道しかしたらアカンみたいな(笑)。

嶋佐:中堅が若手に嫌な絡み方をして本気に潰しに来ていたらしいですから、むっちゃイヤですよ(笑)。今はやさしい人が多いですね。

屋敷:『ラヴィット!』(TBS系)の買い物企画で、今ふたりとも300万から400万を自腹で使ってますけど、そんな事をテレビで出来るのはいいですよね。コンプライアンスを色々言われますけど、この企画はエエんやみたいな(笑)。まぁ、ある意味、今の時代の体の張り方かも知れないですけどね。

嶋佐:でも、20メートルのバンジージャンプは、こないだ拒否しましたけど。昔なら、スタッフさんにめっちゃ怒られますよね(笑)。

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2022年3月に約19年の交際を経て一般女性との結婚を発表した屋敷

──確実に今の状況は、お2人の性格的に合っているんですね。

屋敷:ありがたい事に、最近は自分らの番組も多いので、戦い方も変わってきました。ゲストでパッと呼ばれて、その場で結果を出すのではなく、MCとして番組をちゃんと成立させる側になりましたから。まだコツも掴めないですし、どうしたら長寿番組になるかもわからない。自分らの番組の評判もわからないですけど、出ている番組の『TVer』でのお気に入り登録数とかは一応見ていますね。

嶋佐:僕らとしては、いい感じというか楽しくやるしかないですから。基本的に冠番組の企画やゲストとかもスタッフさんが考えてくれて用意していただいたものなので、一生懸命やるだけなんですよ。

屋敷:松本(人志)さんみたいに企画構成を全てされているのではなくて、俺らは料理でいうと食材のひとつみたいな感じなので。なるべくキャッキャッやろうと。後は、来てくれたゲストの方が『なんやねん、この番組・・・』とならないようにだけ気を付けています。

「なるべく自然体で嘘をつかないように」(屋敷)

──お2人のキャッキャッは、チャラくないから好きなんです。今回のお話で、こだわりが強すぎたり、尖り過ぎてないということが知れたのは大きかったです。

屋敷:キャッキャッというのは「なるべく自然体」という意味で、それが向いているんですよ。テレビに出て、わりと何でもテンションを上げて喜べると思いましたね(笑)。ウマいもん食べたら『ウマッ!』とか、怖いもん観たら『怖っ!』とか・・・素直にリアクションが出来るんですよ、お互いに。

嶋佐:どの現場も楽しめますね。とりあえずゴールデン番組でVTR観て、深夜番組で本当にやりたい事をやるみたいな使い分けは無いですね。ゴールデンも深夜も同じスタンスでいけています。

屋敷:こないだも1泊2日の過酷ロケをガチでやったときも、めっちゃしんどかったけどすごい楽しかったですよ。

嶋佐:でもあれはしんどかったなー。キツいロケはどうしても効率を考えてしまいますね(笑)。

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「今やってるレギュラー番組もそうですけど、末永く色々と続けていけたらいいですね」と意気込んだ嶋佐

──(笑)。なにわ男子と共演されている『まだアプデしてないの?』(テレビ朝日系)も、今のお話を踏まえるならば、凄く自然体でキャッキャッされているから楽しく観れるんだなと感じました。

嶋佐:なにわ男子は純粋にかわいくて仕方ないです(笑)。

屋敷:自分らがおじさんになっちゃったので、マジで若いのに凄いなというリスペクトですよね。それは彼らに限らず、アイドルのみなさんに感じています。昔やったら若いのに売れてエエな~とか、イケメンやからモテてエエな~とか思ったでしょうけど。俺らがなにわ男子の年齢のときに何をしていたかを考えたら、彼らの10分の1くらいしか人生の濃度がないですからね・・・。

嶋佐:もっと薄いんじゃない? 100分の1くらいでしょ(笑)。

屋敷:とにかく何をやるにしても、なるべく嘘をつかないようにしたいんですよね。後は、しっかりと単独ライブで自分らのネタを出来ていれば、テレビで女子高生とキャッキャッしていても何していても良いかなと思います。そのバランスを取るために、単独ライブは必要ですね。テレビとかYouTubeだけやっているとバランスが崩れるので。

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単独ライブ『Last Message』は、6月25日の大阪公演を皮切りにスタートする

──今回の単独ライブタイトル『Last Message』が凄く気になるフレーズなので、何かしらお伺いしたいのですが。

屋敷:まぁ、観ていただいた方のお楽しみというように・・・とインタビューでは言わせて頂きます(笑)。もっとみんな深読みしてくれるかなと思ったら、インタビュアーの人ばっかり深読みして下さって、普通のお客さんが何も反応してないというのがありますね。

嶋佐:僕らは今までメッセージをいっぱい届けてきたつもりなんですが、それも今回が最後のメッセージになるかもねというところです。

屋敷:逆に深読みしてもらって申し訳なくなってきました(笑)。

ニューヨークの単独ライブ『Last Message』は、大阪公演が6月25・26日に「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」(大阪市中央区)にて。その後福岡、東京と延べ5500人を動員予定。チケットは4500円(完売会場あり、配信あり)。また、2021年の単独ライブ『Natural』の映像データをWebサイト「MOSH」で販売中(3000円、本編と副音声付映像の2点セット)。

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